オランダグランプリ (ロードレース)
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ロードレース世界選手権 | |
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開催地 | TTサーキット・アッセン |
初開催 | 1949年 |
最多勝利 (ライダー) | アンヘル・ニエト (15) |
最多勝利 (マニファクチャー) | ホンダ (65) |
オランダグランプリ(オランダGP)は、FIMロードレース世界選手権の一戦として、毎年6月最後の土曜日にオランダのTTサーキット・アッセンで開催されるオートバイレースである。日本語のメディアではオランダGPと表記されることが多いが、世界的にはダッチTT(Dutch TT、「TT」はツーリスト・トロフィーの略)の呼称が一般的である。
概要
[編集]1925年に初めて開催され、第2次世界大戦中を除いて途切れることなく続いている、マン島TTレースと並んで最も伝統あるオートバイレースのひとつである。1949年に世界選手権に組み込まれて以来一度もカレンダーから外れたことのないグランプリのひとつであり、また開催地(TTサーキット・アッセン)が一度も変更されていない唯一の大会である。このことからアッセンはヨーロッパのレースファンの間では「オートバイの聖地 (The Cathedral)」として知られている[1]。もっともコース自体は何度かの大きな改修を経ており、以前は一部で公道を使用したコースであったが現在は完全なクローズドサーキットとなっている。
かつては世界選手権に組み込まれていた全てのクラス(50/80cc、125cc、250cc、350cc、500cc、サイドカー)のレースが行われていたが、現在は125cc、250cc、MotoGPの3クラスが開催されている。また、大会期間中は世界選手権以外にもさまざまなサポートレースが開催され、ヨーロッパ中から観客が集まる一大イベントとなる。
2005年6月、TTサーキット・アッセンとMotoGPのプロモーターであるドルナの間で2016年までの開催契約が結ばれたことが発表された[2]。
歴代優勝者
[編集]- 以下はロードレース世界選手権に組み込まれた大会の優勝者である。
年 | MotoE | Moto3 | Moto2 | MotoGP | 結果 |
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2021 | エリック・グラナド (エネルジカ) | デニス・フォッジャ (ホンダ) | ラウル・フェルナンデス (カレックス) | ファビオ・クアルタラロ (ヤマハ) | 詳細 |
年 | MotoE | Moto3 | Moto2 | MotoGP | 結果 | |
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レース1 | レース2 | |||||
2022 | ドミニク・エガーター (エネルジカ) | エリック・グラナド (エネルジカ) | 佐々木歩夢(ハスクバーナ) | アウグスト・フェルナンデス (カレックス) | フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) | 詳細 |
2023 | マッテオ・フェッラーリ(ドゥカティ) | マッテオ・フェッラーリ(ドゥカティ) | ジャウマ・マシア(ホンダ) | ジェイク・ディクソン (カレックス) | フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) | 詳細 |
関連項目
[編集]- TTサーキット・アッセン
- ロードレース世界選手権
- マン島TTレース
- バリー・シーン - 1975年、再起不能と言われた大怪我からの復帰第一戦のオランダGPでGP初優勝を飾り、これをきっかけに一気にスターダムに駆け上った。
- ワイン・ガードナー、フランコ・ウンチーニ - 1983年のオランダGPで、これがデビューレースであったガードナーと転倒したウンチーニが接触する事故が発生し、ウンチーニが重傷を負った。
- マイケル・ドゥーハン - 1992年、第8戦オランダGPでの予選中に転倒を喫し、右足に一時切断も検討されたほどの重傷を負ったが手術を重ね傷も癒えた1994年以降の同地でのグランプリを5連覇する。
- バレンティーノ・ロッシ - 2009年のオランダGPでGP通算100勝を達成した。