黄金の日日とは、1978年に放送された第16作目のNHK大河ドラマである。
安土桃山時代にルソンとの海外貿易で活躍した商人・呂宋助左衛門を主人公とし、大河ドラマでは初めて庶民の目線から戦国時代を描いた作品。史実では助左衛門にまつわる記録や伝承は非常に少なく、ルソンを拠点にした貿易関係以外はほぼドラマのオリジナル設定である(石川五右衛門や杉谷善住坊と幼馴染という設定も本作の創作)。
また、戦国時代に独立商業都市として発展した堺の街そのものが事実上もう一つの主人公となっており、戦国大名と対等以上に渡り合った堺が、やがて織田信長や豊臣秀吉の権力増大によって圧迫され、キリスト教の迫害と共に滅び去っていく栄枯盛衰も描かれた。
1965年に放送された第3作目の大河ドラマ「太閤記」でそれぞれ秀吉と信長役で人気を博した緒形拳と高橋幸治が、再び同役を演じたことでも話題となった(大河ドラマにおいて同じ役を、別の大河で再び演じるのはこれが初となる)。特に緒形拳の秀吉は、序盤こそ「太閤記」と同様明朗活発な人物だが、権力者となってからは徐々に闇落ちして、晩年には吐き気を催す邪悪とも言うべき冷酷で残忍な悪役に変貌していく様が描かれた。
物語の前半で、助左衛門が航海で遭難してルソンに漂着してからしばらくは、フィリピンが舞台となる。これにあたり、NHK制作陣はフィリピンでの大規模なロケを敢行。当時フィリピンは、太平洋戦争が糸を引いて日本との関係はあまり芳しいものではなかったが、本作のロケで全面協力体制を行った結果、両国の関係修復にも繋がった。
脚本家の三谷幸喜は、この前年に放送された幕末が舞台の「花神」と共に本作を大河ドラマの最高傑作と評しており、2016年の大河ドラマ「真田丸」では9代目松本幸四郎(当時)が38年ぶりに助左衛門を演じて往年の大河ファンを歓喜させた。
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8 ななしのよっしん
2022/08/25(木) 03:52:51 ID: NQ9Si/xKHh
助左、お前何でそんなとこにおるねん‥‥が多発するけど、日本史的にはマイナーな朝鮮侵攻や鳥取日干しなど細かく(他のドラマ比)描かれていて貴重。
何より日本史ではフリー素材の助左、五右衛門、善住坊の3バカの共演が楽し過ぎるわ。
斬新なフィリピンロケ敢行も浪漫の塊。
時代劇史上最高傑作レベルだわ。
9 ななしのよっしん
2023/07/26(水) 19:42:59 ID: d8dRbzov4m
安土ライトアップだったり原田喜右衛門だったり、けっこうマイナーなエピソードや人物ちょくちょく拾ってるよね
10 ななしのよっしん
2024/01/26(金) 15:10:56 ID: rRT46i9IV3
>>8
わかる。まさかのルソン島編は商人というか武将以外の主人公だからこそできた面白いところだと思う。
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最終更新:2025/01/02(木) 18:00
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