神曲 単語

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シンキョク

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  1. 神曲(しんきょく)は、イタリア詩人ダンテアリギェーリの代表作である。本項で解説する。
    ダンテ

  2. 神曲(かみきょく)は、優れた楽曲について称賛の意味で使われている言葉、タグである。本項で解説する。
  3. 神曲(かみきょく)は、おにゅうP作詞作曲初音ミクオリジナル曲。関連動画参照。 →動画記事
  4. 神曲(しんきょく)は、BEMANIアーティストあさき」の1stアルバム「神曲」及び、それに収録されている同名の楽曲。 →神曲(あさき)

1.の概要

地獄篇(インフェルノ)・煉篇(プルガトリオ)・天国篇(パラディーゾ)の全3部で構成される長編叙事

なる数「3」を基調として構成された韻文の美しさで知られ、イタリア文学最大の古典とされる。また当時の文学書はラテン語で記されるのが通例だが、本作はイタリア語トスカーナ方言)で書かれている。
原題のLa Divina Commedia「神喜劇」を意味する。なお邦題は森鴎外翻訳したアンデルセンの『即詩人』の中で「神曲」と訳されたのが元となっている。

1304年から1308年頃に「地獄篇」が執筆され、当時の史料から1319年には広く読まれていた事が判明している。その後煉篇、天国篇と続き、完結ダンテの死の直前、1321年とされている。
3行を一連とする「三韻句法」(テルマ・リーツァ)が用いられ、1篇ごとに33歌で構成(地獄篇のみ前書きとなる第一歌を加えて34歌)。そして3篇の最終歌の末節が々(Stelle)」という単語で終わるという、幾何学的な美しさが特徴。

『神曲』には神話時代の人物から当代の実在人物まで、様々な人物が多数登場する。その中でもダンテが幼い頃に出会った女性ベアトリーチェの存在は大きい。ベアトリーチェは24歳という若さで亡くなり、これを悲しんだダンテは『新生』にて彼女を褒め称える文をしたためている。
実在徴かを今もって議論されるベアトリーチェであるが、「」を徴する無垢の存在として神化された姿で描かれている。

また『神曲』は当時ダンテが巻き込まれた政争が元になっている。
当時フィレンツェで重要な仕事についていたダンテは、支持していた閥が敗北した事で追放の憂きに会い、これを不義と感じて大いに憤った事が原動力になったと考えられている。
実際にダンテを追放する原因となった対立閥の人物が地獄に落とされて苦しめられている描写があり、その辺りの背景を見ながら読むのも一である。

ちなみに「神曲」には異教徒が地獄に落とされて責め苦を受ける描写があり、この中にイスラム教預言者ムハンマドが含まれている為、イスラム圏では禁書扱いを受けている。
その一方で、その高潔さから敵にすら尊敬された英雄サラーフッディーンサラディン)については、地獄第一圏の辺にて数多の古代の哲人らと共にいるさまが描写されている。

地獄篇(インフェルノ)

ユリウス1300年の金曜日ダンテは暗いの中に迷い込む。古代ローマ詩人・ウェルギリウスに窮地を救われたダンテは、彼に導かれるままに地獄・煉天国三界を遍歴する事となった。
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」と銘が刻まれた門を潜ったダンテは、九層に分けられた地獄の「圏」を一つずつ下りながら、責め苛まれる罪人やおぞましい地獄の住人を見る事となる。
辿り着いた地獄の最地球重力の中心点では、神に反逆して地獄に落とされたルチフェロ(ルシファー)の姿があった。氷漬けのまま閉された魔王は三つの醜悪な顔を持ち、それぞれの口でイエス・キリストを裏切ったイスカリオテのユダユリウス・カエサルを裏切ったブルータスとカシウスを噛み続ける。
ダンテとウェルギリウスはルチフェロの体にしがみつくとっ直ぐ反対側の地表をし、地球の裏側に到達。そこは煉山の麓であり、見上げたには「」がいていた。

煉獄篇(プルガトリオ)

七つの層に分かたれた煉山では、改悛の予知のある亡者が罪を償っている。全ての罪が清められたあかつきには、彼らは天国へと迎え入れられるだろう。
ダンテとウェルギリウスは煉山の麓でローマ哲学者・小カトーに出会う。そしてペテロの門においてダンテ天使により、額に七つの「P」を刻まれる。これは煉山で清められるべき「七つの大罪」(Peccati)を徴するものであり、ダンテは煉山を登りながら死者と語らい、階梯を一つ登るごとにPが一つずつ消えていく。
山頂の楽園に至ったダンテは、そこで永遠の淑女ベアトリーチェと遂に再会を果たす。洗礼を受けぬ身であるウェルギリウスは、これより先に行く事は出来ない。偉大なる詩人に別れを告げたダンテは、ベアトリーチェに導かれて「」をして天国へと昇っていく。

天国篇(パラディーゾ)

プトレマイオス天動説宇宙観に基づいた世界観が特徴。地球の間にある「火焔」にはじまり、ダンテベアトリーチェ天国を登ってゆく。
から土星へと至った諸遊星には、清廉なを持つ様々な者が、生前の行いに分かれて置かれていた。第五火星では、キリスト教を守る為に戦った戦士が置かれていたが、その中にはダンテの祖先も含まれている。
そのさらに上、十二宮の存在する恒星にはトロを始めとした諸聖人が列し、万物の力の根たる原動を経て、遂に第十・至高(エンピレオ)へとダンテは辿り着く。
至高ではベアトリーチェに代わり、クレルヴォーベルナルドゥスが三人の案内者となる。ここに至るまでに様々な聖人・偉人と出会い、神学の議論問答を繰り返してきたダンテは、諸聖人天使が集う「上の薔薇」を前に、神のこそがこの世界を――太陽と「」を動かしているのだと知る。

タグ検索ダンテの神曲exit_nicovideo

1.の関連項目

2.の概要

当然ながら楽曲の評価軸に絶対的なものは存在しない為、このタグが付いている事が全てのユーザーにとって神曲である事を保するものではない。こうした評価軸や価値観の違いから、蔑称の意味で「神曲(笑)」などという形で用いられることもある。 

2.の「神曲」の価値をめぐる争いについて

前項で記述の通り、楽曲の評価軸に絶対的なものは存在せず、あるユーザーにとっては神曲でも、別のユーザーにとってはそうではない事は当然ながらあり得る事である。そうした価値観の違いから、神曲と言われる事を否定するユーザー、肯定するユーザーとの間でコメントタグによる言い争いが発生するケースがある。

また、自身の神曲を絶対的なものとするコメントタグをつけたり、他のアーティスト批判した動画アップロードされるケースも存在し、こうした動画は言い争いが発生し易い。

こうしたコメントなどが荒れた動画は、純動画を楽しみたいユーザーにとっては楽しみを阻する要因となるので、ユーザーにおいては他者の価値観に対する寛容な姿勢がめられるところである。

ある意味タグに「神曲」とつけてそれが外れない動画こそ、全ユーザーが認めた「神レベルの曲」なのかもしれない。

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