砂漠とは、降雨量が非常に少なく、砂や岩石の多い土地のことである。
雨がほとんど降らず、降水量よりも乾燥量が上回っているために水分がとても少なく、植物は殆ど生息していない。そのため昼夜で気温の差が激しく人の住む環境には全く適していない。
多くの人は砂漠と聞けば砂の砂漠を思い浮かべるだろうが、上記にある通り「砂や岩石の多い土地」であり、砂砂漠の他には岩石砂漠・礫(れき)[1]砂漠・土砂漠がある。
砂砂漠は全体の10~20%ほどしかなく、有名なサハラ砂漠もその大半は土砂漠や礫砂漠である。
極端な話、降水量が非常に少ない場所なら南極だろうと砂漠になりうる。というか実際に南極に砂漠はある。ちなみに世界の砂漠ベスト3は、1位が南極、2位が北極であり、サハラ砂漠は3位である。
また、オーストラリア大陸はその多くがアウトバックと呼ばれる砂漠地帯であり、よくSF映画の異世界のロケ地になったりもしている。ほかに有名なのが中国のゴビ砂漠、シルクロードや西遊記で有名なタクラマカン砂漠、アメリカのモハーベ砂漠、中東(ルブアルハリ砂漠など)やパキスタン内陸近辺も砂漠地帯(ルブアルハリ砂漠など)として知られる。また南米のアタカマ砂漠やアフリカのナミブ砂漠のように特定の気候条件によって海岸沿いは降雨が少なくなり、砂漠となっている(説明すると長くなるので、理由はググれ)。
日本にはケッペンの気候区分における砂漠気候(BW)の箇所は存在しない。よって、日本国内で「砂漠」と名がついているものはあくまで比喩表現である。
砂丘は砂漠とは形成条件が異なる。鳥取砂丘はよく「砂漠」と揶揄されるが、放っておくと草が生えてしまうためボランティアによる除草が行われているほどで、自然状態で植物がほとんど生えない、という砂漠気候の条件に当てはまらない。
東京都大島町(伊豆大島)には、「表砂漠」「裏砂漠」「奥山砂漠」と名付けられた地名が存在するが、このうち「裏砂漠」「奥山砂漠」が、国土地理院地形図で唯一「砂漠」という名称が与えられている地名である。しかし、これらが「砂漠」と形容されるほど植生がない理由は、三原山の噴火による火山噴出物と火山ガスが主要因である。→東京砂漠
人の関係が疎遠な様を「東京砂漠」と揶揄することがある。これは1964年東京渇水をマスコミが「東京砂漠」と形容したことにはじまり、内山田洋とクール・ファイブによる同名の楽曲がイメージを定着させたことによるものである。→東京砂漠
かつて北海道えりも町は「えりも砂漠」と称されるほど森林破壊が進んだことがある。
これは自然破壊に伴う砂丘の侵食現象である。元々風が強いところに樹木を伐採し、牛馬を放牧したために、土を維持する草が食い尽くされた。その結果、「砂漠化」としか言いようがないほど砂の侵食が進み、土地が荒廃した。その後、数十年以上に及ぶ懸命な緑化運動によって今は「砂漠化」を食い止め、緑地化させることに成功している。
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最終更新:2024/12/20(金) 13:00
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