伊藤義弘とは (イトウヨシヒロとは) [単語記事]

伊藤義弘（いとうよしひろ、1982年 6月2日-）とは、福岡県出身の元プロ野球選手（投手）である。

概要

OB
伊藤義弘
基本情報
国籍	日本
出身地	福岡県福岡市
生年月日	1982年 6月2日
身長体重	177cm 75kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	2007年大学生・社会人ドラフト4巡目
引退	2016年
経歴
東福岡高等学校國學院大學 JR東海千葉ロッテマリーンズ(2008年-2016年)
プロ野球選手テンプレート

武器はMAX 153km/hの速球と縦スライダー、シュート。内角をぐいぐい攻める強気のピッチングが持ち味。

東福岡高校では2年生時に甲子園に出場している。2学年上に村田修一、1学年上に田中賢介、1学年下に吉村裕基と上園啓史がいた。また梅津智弘は大学の同期。

2008年、オープン戦で危険球退場をやらかすが、翌日には初球から内角に投げ込む強心臓っぷりを見せる。開幕一軍を掴むが当初は制球難に苦しみ、一軍と二軍を往復。大量点差で西武の片岡易之に内角のシュートで死球を与え、渡辺久信監督が激怒する一幕もあった。5月に一軍復帰すると、武器である縦のスライダーを軸に投球が安定し、そのまま一軍に定着。最終的に51試合で防御率3.05、被本塁打は僅か1と好成績を残し、新守護神との期待も高まる。

2009年は2年目のジンクスにはまり、56試合に登板したが防御率は4.55と大きく悪化。1年間一軍に帯同し続けたが前年の安定感は無かった。

2010年は開幕から便利屋ポジションで勝ち負けに関わらず登板、福岡ソフトバンクホークスの攝津正と競い合うかのような酷使っぷりだったが、ストレートとシュートで強気に押すピッチングが復活。後半戦では勝利の方程式の一角に加わり、シーズン最終戦では不調に陥っていた小林宏之に代わって抑えを任され、チームのクライマックスシリーズ進出を決めた。日本シリーズでは第4戦で大島洋平に打たれ敗戦投手となるが、第7戦では延長11回から2イニングを抑え、胴上げ投手になった。65試合で1勝2敗30ホールド1セーブ、防御率3.48。

2011年は小林宏之の移籍によりクローザー候補にも挙げられたが、薮田安彦がクローザーに収まったためシーズンでは例年通りの便利屋として登板。9月1日の北海道日本ハムファイターズ戦で折れたバットが足に直撃し流血するアクシデントに見舞われ閉幕直前まで戦線離脱してしまったが、4年連続となる50試合登板には届き、1勝1敗15ホールド、防御率2.29と一定の数字を残した。

2012年は故障でシーズン終盤まで復帰できず、僅か6試合の登板に終わった。

2013年は開幕一軍入りしたが3試合目で6失点と大炎上したのに始まり精彩を欠いて、17試合で防御率10点台という成績に終わった。

2016年は一軍登板なしに終わり、戦力外通告を受けて現役を引退した。

引退後は学校の教師になるために教員免許の取得を目指し、日本体育大学の大学院に入学。2020年 4月から、母校の東福岡高校に保健体育の教員として赴任、野球部の指導にも携わる。