三菱・ミニキャブとは、三菱自動車工業で1966年から製造している軽トラック&軽1BOXバン&軽1BOXワゴンである。軽自動車の商標の中では5番目に古い歴史がある。
ミニキャブの車名の由来は、『車は小さいが、広い荷台をもつキャブオーバー』という意味で命名される。駆動方式は初代からFR駆動である。
2003年から2013年まで日産自動車へOEM供給をしていて名称はクリッパーとなる。
2014年2月登場の七代目モデルは、電気自動車を除き自社開発を撤退。スズキからのOEM供給へと切り替わる。
1970年代の三菱製の軽自動車の特徴である、サブネームを年ごとにコロコロと替えるというパターンがあるのだが、このミニキャブも例外ではない。
1966年にトラックのみが登場。2年後の1968年にバンが登場する。
1971年にバンをマイナーチェンジ。同時にバンの名称を「ミニキャブEL(エル)」とする。
1974年にバンを「ミニキャブEL」のまま現行の黄色ナンバーに対応すべくナンバープレート架台を大型化し、番号灯を増設。
1971年にトラックのみモデルチェンジ。名称は「ミニキャブEL」とし、バンは先代モデルをマイナーチェンジをして継続販売。
1972年にエンジンを空冷式から水冷式に変更。同時に名称を「ミニキャブW」とし、ヘッドランプが角型から丸型となる。
1973年にマイナーチェンジ。フロントグリルのデザインを変更。給油キャップが鍵穴付きとなる。またスーパーデラックスはホイールキャップのデザインが変更される。
1974年に「ミニキャブW」のまま、現行の黄色ナンバーに対応すべくナンバープレート架台を大型化し、番号灯を増設。スーパーデラックスはシートベルトが2席とも3点式化され、安全性がさらに増す。
1976年に登場。エンジンの排気量が360ccから、500ccに変更となる。名称は「ミニキャブ5(ファイブ)」となる。
1977年にマイナーチェンジ。ボディサイズを拡大し排気量が550ccとなる。名称も「ミニキャブ55(ゴーゴー)」となる。
1979年にマイナーチェンジ。フロントグリルの形状変更が行われたほか、営農仕様を追加。
1981年にマイナーチェンジ。名称を「ミニキャブ」に戻し、同時にシリーズ初の4WD仕様が登場する。
1987年にマイナーチェンジ。エンジンを2気筒から3気筒に変更され、同時にスーパーチャージャー仕様も登場する。後に三菱のマークであるスリーダイヤも復活。
1989年に乗用仕様のブラボーが登場。五代目まで存在していた。
1990年にマイナーチェンジ。規格変更により、排気量が550ccから660ccに変更となる。ただし、スーパーチャージャー仕様は550ccのままとなる。
なおこの型が登場時のみイメージキャラクターに俳優・宅麻伸を起用。三菱製の軽自動車のイメージキャラクターでもあったためでもある。
1991年にモデルチェンジ。最廉価グレードを除き3気筒SOHCシングルキャブエンジン搭載とおよび12インチフロントディスクブレーキを搭載する。
1994年に初のマイナーチェンジ。最初のマイナーチェンジ。ヘッドランプがSAE規格の角型2灯式に変更となる。
1996年に二度目のマイナーチェンジ。ヘッドランプが乗用仕様の”ブラボー”と同じと共通の異形レンズのハロゲンバルブ式になり、最高峰グレードではエンジンが電子制御のECIマルチ化がされる。
1999年に軽規格が更新されたことに対応してモデルチェンジ。同時にこれまでの座席の下にあったフロントタイヤが、運転席前方に変更したセミキャブオーバー方式となる。衝突安全基準に合わせてのものである。軽トラック及び軽1BOX、NA車初の4ATがラインナップされた。ミニキャブバンをベースに乗用グレードの「タウンボックス」が登場する。
2000年にマイナーチェンジ。初期のフロントマスクがエアロパーツで改造したような大胆な外観が特長であったが、不評だったために軽乗用車・ekワゴンに似たオーソドックスなフロントグリルとなる。また、運転席ドア側にあったサイドブレーキは一般的な中央部に変更される。
2005年に一部改良。全グレードにトリップメーターやヘッドランプレベライザー等を標準装備。日産クリッパーも同時に一部改良。 2006年に40周年特別仕様車が登場。トラックの4速AT車はこのマイナーチェンジで廃止される。
2007年にマイナーチェンジ。二代目に移行した軽乗用車・ekワゴンを彷彿とさせるフロントグリルのデザインとしたほか、インストパネルを2トーンカラーに変更、後席に3点式ELRシートベルトを追加、液晶トリップメーターがA・B2区間対応になるなどの改良を施した。また、追加装備「ラグジュアリーパッケージ」の内容を変更して「エクシードパッケージ」に変更した。
2008年に一部改良。上級グレードにパワーステアリングを標準装備化がされる。またラジオもAMのみから、AM&FM対応となるが、スピーカーは本体組み込み式となる。
2009年にマイナーチェンジ。フロントデザインを変更をし、内装のインパネ上部の刷新と、ステアリングが乗用車系のiやekワゴンと同様の形状となる。バン及びトラックのAT車に存在をしていたフットレストも廃止される。特別仕様車としてバン&トラックにボディカラーが黒の特別仕様車の「黒バン」&「黒トラ」が発売される。
2010年に一部改良で、「黒バン」&「黒トラ」を廃止する代わりにトラックにシルバーの「銀トラ」が登場をする。
2011年にマイナーチェンジ。グレードでフロントデザインを変更をし、バンのリアデザインも刷新される。また5ナンバーワゴンの「タウンボックス」が廃止となり、4ナンバーのバンにターボエンジンを搭載したグレード「ブラボー」が登場をする。
また同年にはバンをベースにした電気自動車・ミニキャブMiEVも発売される。この同年には通販会社・ジャパネットたかたが日本初の自動車の通販を行い、3回の紹介では70台を売り上げたという記録を持つ。
2012年に一部改良。姉妹車クリッパーと同様に運転席エアバックとシートベルトリミッターが標準装備化がされた。同年にはトラックにも電気自動車仕様が追加される。なお駆動方式はFRのみとなる。
2014年2月にモデルチェンジ。この代より自社生産ではなく、スズキからのOEMモデルとして、トラックはキャリイ、バンがエブリイとなる。またワゴン仕様の「タウンボックス」も復活をする。
なおトラックは全グレードにエアコンとパワーステアリングが標準装備となった。
掲示板
2 ななしのよっしん
2009/07/09(木) 18:42:46 ID: wYlIAUZhvP
>1
ってことはタコメーター付きのU-10T系ですね。いいなぁ。
うちのはU-15T。3G81型サイクロンエンジン、550CC。
そしてLSD付き。MIGTYグレードだから強化サスペンション。
段差が待ち遠しい乗り心地ですwww
なぜか「MMC」と「スリーダイヤ」が二つ付いているロゴ変更期中の機体です。
U-10T系は好きだなぁ。そうそう、自分のU‐15Tミニキャブはベンチレーターがライトと一体型になっています・・・。皆さんはどうですか?
3 ななしのよっしん
2009/09/17(木) 17:12:52 ID: tgAm52rWf7
4 ななしのよっしん
2010/01/14(木) 21:44:47 ID: OLmPIli0rq
20年近く使ったミニキャブ、不備が出てきて引き取ってもらうことになったが、車屋に着いた途端動かなくなった
お疲れ様って思ったよ
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最終更新:2025/01/02(木) 10:00
最終更新:2025/01/02(木) 09:00
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