マシンピストルとは、
語源自体は、ドイツのマシーネン・ピストーレだが、こちらは当時におけるサブマシンガンの事であり、現在におけるマシンピストルとは同義ではない。連射機構を有している事からマシンピストルはサブマシンガンの一種と見做される事が殆どながら、明確な意味での区別はメーカーや調達組織次第である。
乱暴な分類をするなら、拳銃サイズで連射機能を持つ銃、という所だろうか。
有名な物としては、インターダイナミックAB社のTEC-9(セミオートとして販売されたが、容易にフルオートに改造出来た)、ベレッタ社のM93R(ロボコップのオート9のモデルというか今残ってるエアガンは93Rの機構ベース)、GLOCK社のG18C(G17とマガジン共用可能)、ソ連のスチェッキン、モーゼルM712などがある。MAC11(イングラム)などもマシンピストルであるが、用途はサブマシンガンに近い。尚、メーカーの正式モデルでマシンピストルが存在する以外に、改造モデルで通常の自動拳銃をマシンピストル化した物も存在する。
拳銃サイズで弾幕を張れる点は魅力的だが、機構的工夫は元より使用者の銃自体のコントロールが上手くないと、弾が必要以上にバラけるという制約がある。また装弾数もサイズ的制約から、十分な弾数の確保には長いマガジンの装着が必要となる。これらの事情から、咄嗟の時以外の用途では帯に短し襷に長しといった所かもしれない。
上記のように扱いの難しさから、軍・警察用としては用途が限られており需要はほとんどないが、コンパクトさからくる「懐に隠し持ちやすい」「狭い車内で取り回しやすい=車窓から弾をばら撒くドライブ・バイ・シューティングに向く」という特長から、犯罪用途では大変有効に活用できてしまう。
先に挙げたTEC-9は北米で市販され、非常に安価であったことと容易にフルオートに改造できたことから、銃犯罪で多用され大きな被害をもたらした。その活躍はニュースやギャングスタ・ラップに頻繁に取り上げられ、悪名を大いに稼いだ挙げ句、世論の反発を招きメーカーを廃業に追いやった。今もなお北米のいくつかの州では「TEC-9」やそれに類似する名称を、銃器に付けることを禁じているほどである。
尚、自衛隊の9mm機関けん銃は外観上、ぶっちゃけMAC11のコピーみたいな形でほぼサブマシンガンなのだが、「サブマシンガンはだめー!」と上に言われた際の苦肉の策であり、まさに帯に短し襷に長しな事情をモロに被った悲しい火器の一種である。
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最終更新:2024/12/26(木) 16:00
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