「バイオハザード アウトブレイク」とは、2003年にカプコンよりプレイステーション2用として発売されたバイオハザードシリーズの一つであり、ホラーアクションアドベンチャーゲームである。プレイステーション2をインターネット接続して、オンラインでもプレイ可能であったが、2011年6月でマッチングサービスが終了。現在は海外の有志が自作したサーバーを介することで可能だがβ版であるなど問題点は多い。
作中の時系列はバイオハザード2~3のスピンオフにあたり、ゾンビだらけの地獄と化したラクーンシティが舞台となる。瀕死になる前のマービンやベンが登場する他、アウトブレイク発生直後のステージが存在するなど本編との繋がりが随所にちりばめられている。巻き込まれた一般市民達の苦悩や葛藤、生き延びる為に必死で足掻く姿を描いている。
ゲームシステムやバランスはオンラインプレイを前提に調整されているようで、1ボタンで自キャラが状況に合わせたセリフをしゃべるアドリブチャット、スティックとボタンの組み合わせでキャラクターの名前を呼んだり、いくつかの簡単な指示を出すことができる。文字チャットはゲーム開始前のロビーかゲーム終了後のみ可能。シングルプレイ(オフライン)はシナリオこそ同じだが、オンラインでは協力して動かせるギミックでも仲間は手伝ってくれなかったり、残弾や希少性を考えずに武器をぶっ放したり、どこかに行ったまま帰ってこない等、仲間のAIに問題が多く遊びやすいとは言えない。
容量やゲーム性の観点から、やけに迷宮じみていたMAP構成をリアル重視にした事によりマップ移動の度に長いロード時間(DVDでおよそ10秒弱)がかかる。ただしHDDユニットにインストールする事でロード時間は数分の一になる、それでも歴代作品のようにサクサク移動できない事やシリーズ作品とは一風変わったシステム、当時のオンライン環境のハードルの高さ(プロバイダー契約の他、別売のネットワークアダプタが必要だったり、KDDIのマッチングサービスとの契約も必要だった)などから評価は分かれている。オンラインCoopを前提にしたゾンビゲームとしてはかのLeft4Deadより5年も早く、参考にされたのではないかと思われる部分もある。
PS3/XBOX360などの次世代機は額面上これらアウトブレイクシリーズの弱点をほぼ全て克服できるため、DL版やHDリマスター版などの販売を望む声が多い。
もう二度と、会えないかもしれない・・・
一般市民8人のうち一人を操作し、ラクーンシティからの脱出を目指す。
シリーズ初であるオンラインモードを採用していたため注目を集めた、オンラインでは最大4人でのプレイが可能。
2~3のラクーンシティーでの惨劇と同じ時系列であり、本編で登場した建物や一部人物なども登場する。
2004年に発売された、上記の続編にあたる。
前作のアナザーストーリーという位置づけであり
新しいシナリオ、新しいモード、アクションの追加や調整、武器・アイテムやクリーチャー
隠しキャラや衣装を含めたコレクションなどが追加されている。
◆プロローグ◆
私たちは、あまりに非力だった。
わずかな弾薬、頼りない武器。
傷ついた体。
闇に萎える心。しかし・・・諦めなかった。
共に生きようと願う仲間がいたから。
受け継いだ意志があったから。今こそ語ろう。
あの地獄の惨状。
生還の果てに何を得たかを。
バイオハザードアウトブレイクでは、本編のように1つの長い物語をプレイするのではなく、いくつかの短めのシナリオ(普通に遊んで20分程度から長いものだと2~3時間ほど)をプレイする。シナリオによっては難易度で展開や攻略手順が大きくかわるものもある。歴代バイオハザードの主人公が活躍する裏で、市民たちは何をしていたか?という設定のなされているゲームである。
主人公たちは一般市民であり、装備や戦闘能力に乏しく、非力な存在である。
キャラクターによって能力が違い、戦闘が得意なキャラクターもいれば、多くのアイテムを所有することができるキャラクターもいる。各キャラクターの特性を生かして、他のキャラクターとの役割を上手く分担することが生存の鍵となる。 シングルプレイ(オフラインプレイ)でもAIのキャラクターが2人ついてくれる。FILE2では自分でパートナーのキャラクターを選択することができるようになった。
体力のシステムが従来の作品とは異なっており、死亡(DEAD状態)となるのは次の条件である。
この”ウイルスゲージ”も本作の大きな特徴である。
ウィルスゲージは時間経過で徐々に増加する他、敵の攻撃を受けた際にも増加する。
従来の、FINE(緑),CAUTION(黄),CAUTION(橙),DANGER(赤)と体力が減少していくというシステムは存在するものの、本作では体力が0になってもその瞬間に死亡するのではなく、倒れ、”這いずり”状態となる。
這いずり状態では移動速度が極端に低下し、またウィルスゲージが急激に上昇する。
仲間が肩を貸してくれるか、回復アイテムを使うかで再び起き上がることができ、DANGER状態からの復帰となる。
従来のバイオハザードでは主な武器は銃火器が主流となっていたが、本作品は銃火器にとどまらず包丁や鉄パイプ、釘打ち機、更には松葉杖やデッキブラシなども武器として登場する。武器を所持していない場合もタックルによる攻撃が可能であり、ゾンビ程度の敵なら一時的にひるませる事も可能である。
下記は本作に登場する8人のメインキャラクター(キャラタイプ)である。
皆それぞれ一癖も二癖もあるキャラなので、選択は非常に重要。
キャラクターによってパーソナルアイテム(最初から持っているアイテム)が異なり
専用アイテムなら通常のアイテム枠とは別で所持できる、ただし譲渡はできない。
また同一キャラの使用は不可、オンラインでも同キャラ同士はマッチングしないようになっている。
◆ケビン・ライマン【Kevin Ryman】
ラクーン市警に務める警官。8人いる中で一番の運動能力を持ち、射撃の腕も抜群である。
しかし、細かいことに拘ることのないその楽天的な性格の所為か、S.T.A.R.S.選抜試験に2度も落ちてしまっている。
戦闘向きのキャラクターであり、スペシャルアクションの『狙い撃ち』はハンドガン(マグナムを含む)を装備時に一定時間構え続けることで威力が2倍になる強力な技。『キック』は武器を装備しているときにも使える近接攻撃。体力が二番目に高く、移動速度は最速で、ゲーム開始時点からパーソナルアイテムとして、通常のハンドガンの3倍の威力を誇る『ケビン専用45オート』を所持している。ただし45オートの弾はかなりの希少品でシナリオによっては落ちていない。
総合的な性能が高く初心者向けなのだが、回避系のアクションを持っていないため追い込まれると脆い面もある。
また、ウイルスの侵攻速度が速く、クリアに時間がかかる長いシナリオにはあまり向かない。
ちなみに、バイオハザード2、バイオハザード4の主人公レオン・S・ケネディの先輩にあたる。直接の接点は持てなかったが…。
◆マーク・ウィルキンス【Mark Wilkins】
ラクーン市内の警備会社に勤務。ベトナムでの兵役経験があり、50歳を超えてなおその屈強さに陰りはない。
8人いる中では最年長であるが、軍人時代の時に鍛えられた肉体あってか、一番体力(ライフ)が高い。だが、戦争時代の悲惨さを知ってか、精神面は脆い。
スペシャルアクションの『ガード』は真正面からの敵の攻撃を無効化(FILE2では7割減)することができる。ただしガード不能な攻撃も多く、ガードに成功してもウイルスゲージの上昇は防ぐことはできない。『フルスイング』、鉄パイプなどの棒状の武器で使用可能な近接版『狙い撃ち』。体力・近接性能の高さから戦闘に向いたキャラクターであり、時には体を張ってみんなの盾になることもできる。パーソナルアイテムとして、通常のハンドガンと性能がほぼ同じの『マーク専用ハンドガン』を所持しており、アイテム枠を圧迫しがちなハンドガンを新たに入手しなくても済む点は大きなメリットである。通常二人がかりでないと無理な重い物を一人で押せる。
移動速度が遅い、大きな体格が災いして狭い場所に入れないなどデメリットもある。
ケビンと同じくウイルス侵攻速度が速く、長時間探索するシナリオには向いていない。
◆ジム・チャップマン【Jim Chapman】
ラクーン市の鉄道会社に勤務。気さくで陽気で、非常にお調子者。臆病な割にはゾンビがうごめく中でもよく喋る。それ故何かにつき一言多く、周囲から顰蹙を買うこともある。
男性キャラの割には体力が低く、ウイルスの侵攻速度も比較的速い、あまり戦闘にも向かず長時間の探索にも不向きであるため上級者向けである。だが、臆病な性格のお陰か、危険察知能力が高く、その上直感力も冴えており、マップ上にアイテムの位置が【?】と表示される。シナリオのクリアに必要なキーアイテムが見つからず、詰みそうになったら試しに使ってみるのも良いだろう。スペシャルアクションは敵から攻撃されなくなる&無敵になる『死んだフリ』(FILE2では無敵効果は無し)、ただし効果中はウイルス侵攻速度がものすごく速くなるので、一時的に侵攻を止める抗ウイルス剤やハーブと併用するのが効果的。
また、パーソナルアイテムの『コイン』は、持っているだけで武器の耐久度とクリティカル率が上がるほか、コイントスを行って表が出る度にクリティカル率が15%(FILE2では10%)上昇する。裏が出てしまうと上昇分はリセットされるが、表を連続して出すことができれば鉄パイプやハンドガンでも十分に戦えるほどになる。
◆ジョージ・ハミルトン【George Hamilton】
ラクーン市の病院に務める医師。プレイヤーからは「ハーイの人」と言われたりもする。場を直接指揮したりすることはないが、それでも包容力、協調性に優れ、他者からは信頼されている。
医者としての能力を活かし、ハーブを材料にして様々な薬を作ることが出来る。移動速度は平均的、体力も平凡であるため戦闘よりサポート向き。ウイルス侵攻速度が遅く、調剤能力と併せて長時間の探索には非常に向いている。スペシャルアクションは姿勢を低くして溜めを作る『かわしタックル』、最大まで溜めるとゾンビをダウンさせやすい。
ハーブから様々な薬を作る『メディカルセット』を持っており、サポートに向いている。FILE2では、薬を銃弾にして打ち出す特殊アイテム『カプセルシューター』を持っており、これで発射する抗ウイルス剤は、B.O.W.に対して非常に大きな威力を発揮する。能力的にハーブを貯め込むことのできるシンディと相性が良い。
◆デビット・キング【David King】
鋭い視線と華麗なナイフ裁きが特徴の配管工。座右の銘は「信じるのは己のみ」。過去に関しては一切喋らず、非常に寡黙な男。口数は少ないが、人助けをしようという志は人一倍強いクールな男。
職業柄身体能力が高く、マークの次に戦闘に向いたキャラ。ナイフの扱いが得意で、スペシャルアクションはナイフでタイミングよく攻撃すると隙なく攻撃できる『連続ナイフ』、熟練すればナイフ一本でゾンビと渡り合うこともできる。また、回数に限りはあるものの、敵が怯みやすい『スパナ投げ』も可能。
パーソナルアイテムは『工具入れ』、武器である折りたたみナイフや修理に使う道具などが入っている。特定のアイテムを組み合わせて(木製の棒と包丁を組み合わせて槍を作るなど)、様々なものを作ることが出来る。また、壊れてしまった武器の修理ができる唯一のキャラクターでもある。
体力が比較的高めで移動速度も速く、ウイルス侵攻速度も平均的と初心者向けであるが、ナイフによる近接戦闘を期待されることが多い為、連続ナイフをきっちり出せるように練習しておかないと足を引っ張ってしまうかも。
◆アリッサ・アッシュクロフト【Alyssa Ashcroft】
地方紙の社会部に勤める新聞記者。好奇心が旺盛で、あらゆる情報収集に貪欲。それが行動力の源となっている。男勝りな上、押しの強さに負けず嫌いの性格からよく他人と衝突を起こすが、自分を慕ってくれる人には面倒見が良い。
女性でありながら、新聞記者としての仕事柄からか、比較的戦闘能力もある。ケビンと同じくハンドガン(マグナムを含む)による『狙い撃ち』が可能であり、スペシャルアクションの『バックステップ』により回避能力も高い。体力は平均的なので、近距離での戦いにはあまり向かない、ウイルス侵攻速度はやや速い。パーソナルアイテムの『キーピック』で簡単な鍵であれば開ける事ができる、キーピックがないと開かない鍵もある。
余談だがバイオハザード7では彼女の書いた失踪事件に関する新聞記事を読むことができるためラクーンシティを脱出後も新聞記者を続けていることが確認できる。
◆シンディ・レノックス【Cindy Lennox】
ラクーン市街にあるバー「J's BAR」のウェイトレス。サービス精神旺盛で、いつも明るい笑顔を絶やさずに、他者の事をまず一番に考えて行動する彼女は、バーでも人気者である。意外と胆が据わっており、ゾンビ相手でも怯むことは少ない。
普通の女性ということもあり、身体能力も低く、体力も下から二番目と低いため戦闘には不向き。だが、スペシャルアクションの『しゃがみこみ』の回避能力が高い上に、ウイルスの侵攻速度も遅いため、直接戦闘さえ避ければ生存能力は高い。なお、しゃがみこみは仲間に肩を貸した状態でも使用できる。
パーソナルアイテムの『ハーブケース』により多くのハーブを持ち歩くことができる。ハーブケースの中のハーブは「手当て」によって目の前の仲間に直接使用することもできるため、サポートに向いたキャラである。能力的に調剤のできるジョージと相性が良い。
◆ヨーコ・スズキ【Yoko Suzuki】
自称大学生。コンピュータの知識に長けていて、頭脳派である。あまり喋らず、自分から進んで物事をやることはない。だが、意外とタフな面を持ち合わせており、探究心の強さからか、一つの事に拘ると他の事に気が回らない。
女性キャラの中でも身体能力が低く、体力と戦闘能力は8人の中では一番低い。しかし、ウイルスの侵攻が8人の中でも一番遅く、スペシャルアクションの『エスケープ』により高い回避能力を持っている。
特筆すべきはパーソナルアイテムの『リュックサック』。他のキャラの2倍のアイテムを持ち運びできるため、上手く活用できれば生き残る確率はかなり高い。単純に荷物がたくさん持てるというだけで彼女をシナリオに選択するプレイヤーも多い。
◆その他のキャラクター達
このゲームには条件を満たすと使用可能な多数の隠しキャラがおり、メインキャラ8タイプのいずれかに属する。
各キャラは見た目だけでなく、体力と攻撃力(与ダメージの補正)が異なり、開始時の所持品も違う。
超高性能だったり、悲しいほど弱かったり、中には瀕死状態でスタートするキャラも……。
掲示板
346 ななしのよっしん
2024/05/29(水) 14:08:41 ID: +wrLODF4to
このゲーム今見ても8人のPCのバランス調整滅茶苦茶良かったと思うんだよね
明確な弱キャラ・明確な強キャラが居なくて誰を選んでも何かしらの強みがあるみたいな
347 ななしのよっしん
2024/08/28(水) 02:26:57 ID: KH0unG110w
今回の黒幕ポジのグレッグの名字がミューラーなんだが、まさかな…
348 ななしのよっしん
2024/08/31(土) 13:58:27 ID: /CywkmWojM
ケビン 足が速い、武器火力が強い、狙い撃ちできる
マーク 体力が多い、置物を1人で押せる
ジョージ ブルーハーブを回復剤にしてストックできる
デビット 近接武器を作れる
ジム 死んだふりで無敵になれる、クリティカル率を高くできる
シンディ 回避できる、ハーブいっぱい持てる
アリッサ 鍵をピッキングで開錠できる、狙い撃ちできる
ヨーコ アイテムをいっぱい持てる、回避できる
確かに全員強い、強いて言えばガチ勢はマークを使わないイメージだけど
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/05(日) 10:00
最終更新:2025/01/05(日) 10:00
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