ダイハツ・ミラとは、ダイハツ工業が1980年より製造をしている軽乗用車及び商用車である。
車名の由来は、イタリア語で「羨望」の意味から。1980年に登場して以来ダイハツ車の中ではボトムレンジを担当をし、
日本国内ではライバルのスズキ・アルトと熾烈な販売競争を行ってきていた。その後は軽乗用車の主力がトールワゴンタイプに代わっていったが、それでも価格の安さを求めるユーザーや法人ユーザーによって根強い支持がある。しかしながら車高の高いモデルが人気である潮流には逆らえず、7代目は全高が1,540mmともはやセミトールワゴンの領域にまで達するほど背が高くなっている。
また1985年登場の二代目モデルより車名と排気量を変えながら輸出もされている。
基本的には3ドアと5ドアの乗用モデルが基本となるが、その他にもバリエーションも多く存在をしており、初代から四代目モデルには、リアを箱型にして荷室を広く取った『ウォークスルーバン』や3ドアの『バン』の商用モデルも存在をしている。初代モデルの途中から五代目モデルにはターボ仕様も用意された。駆動方式はFFと4WDが用意される。
1980年に登場。乗用バージョンのクオーレの商用バージョンとして、「ミラクオーレ」の名称として登場をする。
バリエーションも3ドアモデルのバン仕様のみとなった。エンジンは2気筒の550㏄エンジン、ミッションは4速と5速のMTと2速のセミATが用意された。
1982年にマイナーチェンジ。名称も「ミラ」となる。フロントデザインを変更をし2速のATもフルATとなる。
1983年にバリエーションにターボエンジン仕様と4WD仕様が追加される。FF車のタイヤは10インチになるのに
対して、4WD車のタイヤは12インチとなる。
1984年にボンネット以後を箱型にし荷室を大きく取った「ミラウォークスルーバン」が登場をする。
1985年に初のモデルチェンジ。エンジンも新開発の3気筒エンジン、EB型を搭載。またライバルに先駆けてエアコン、パワーステアリング、パワーウインドー、サンルーフを装着が出来るグレードも登場。豪華さをライバルに先駆けてアピールをした。ミッションは4速と5速のMTと2速ATが用意された。ターボ車にはAT仕様も用意された。
同年には阪神タイガースが20年ぶりのリーグ優勝を記念をした「ミラ・タイガースバージョン」も限定発売。同時に3ドアバンにターボ仕様も追加。
1987年にマイナーチェンジ。ターボ仕様にもAT車が追加される。同年にはターボ仕様も電子制御のEFI化がされ、フルタイム4WD仕様も登場。
1988年に一部改良で、ターボ仕様のパワーアップ化と電動パワーステアリングを装備し、3速ATが追加される。
1989年に消費税導入に伴い、物品税が廃止をされたのと同時に乗用の「クオーレ」と商用の「ミラ」が統一化がされて「ミラ」となる。
1990年にモデルチェンジ。軽自動車の規格改定により、排気量が550㏄から660㏄へと大きくなる。エンジンはEB型をベースに排気量を上げたEF型。バブル期に登場をしているモデルのため、5ドアセダンの最上級グレード「グラン」にはテレビが標準装備となり、スポーツグレードの最高峰グレードには4WS機構が付く等の豪華装備を誇った。また国産車の中では、初めてのドア部にサイドインパクトバーを取り付けたモデルでもあった。
1991年にセダンのターボ車のATに4速ATが装備されるようになる。
1992年にマイナーチェンジ。バリエーションにはRVブームを意識し、車高を上げ、ルーフレールと背面スペアタイヤを装備した「ミラRV-4」も追加された。
1993年に一部改良とバリエーション整理がされ、5ドアの最高峰グレード「グラン」が廃止となった。その代りに豪華装備の「ミラモデルノ」が追加される。外装も差別化が図られている。
歴代モデルのミラの中では、最も売れたモデルとしても知られ、1991年には軽自動車販売台数1位を獲得をしたほどでもある。
1994年にモデルチェンジ。ダイハツの軽自動車では初の4気筒エンジン、JB型を搭載したモデルでもあった。スタイルも丸みを帯びたデザインとなる。また「ウォークスルーバン」とスポーツグレードの「TR-XX」はこの代を持って廃止された
1995年に一旦廃止となった「ミラモデルノ」が復活。モデルノには3気筒エンジン搭載車も用意され、運転席エアバックも装備される。
1997年にマイナーチェンジ。通常モデルは「モデルノ」に統合される。同年には当時流行をしていたクラシックバージョン「ミラクラシック」が登場。
1998年にサンリオとコラボレーションモデル「ハローキティバージョン」が追加される。専用デザインのフロントエンブレム、ホイールキャップ、メーター、シート表皮となり、軽自動車初装備のMDプレーヤーも装着される。
イメージキャラクターにはタレント・森口博子が起用された。新開発のエンジンを「森口エンジン」と謳っていた。
1998年に軽自動車規格の改定によりモデルチェンジ。エンジンも新開発の3気筒エンジンが搭載をされ、グレードによっては初のCVTも用意された。また両席エアバック、ABS等の安全装備も広く装備された。
1999年に先代に存在をしていた「ミラモデルノ」と「ミラクラシック」を統合をした「ミラジーノ」が登場をする。
同年にはマイナーチェンジで、セダン全グレードにパワーウインドーが標準装備化がされる。
2000年にマイナーチェンジ。安全装備の充実とグレード整理が行われ、ターボ車は「ミラジーノ」のみとなった。
2002年にモデルチェンジ。デザインも直線的なデザインへと戻った。軽自動車初の直噴エンジンも用意された。日本国内仕様には「ミラアヴィ」が用意される。
2005年にマイナーチェンジ。同時に福祉仕様が追加をされ、軽自動車で初めて車椅子ごと運転席に乗り込める
自走式福祉車両専用車が用意された。七代目が登場をした後でも2009年まで発売された。
また、バンも2007年まで継続生産がされた。
この代は「クオーレ」としてヨーロッパでも販売がされている。
デビュー当初の「ミラ・アヴィ」のCMソングにはTommy february6の楽曲が使用された。
2006年にモデルチェンジ。通常モデルと「ミラアヴィ」の後継モデル「ミラジーノ」の二本立てとなる。ボディも5ドアのみとなる。
この年から25年以上搭載されてきたEF型エンジンから、新開発のエンジンKF型へ変更される。
2007年にバンがモデルチェンジ。バン専用ボディの3ドアのみとなる。
2010年に富士重工側にOEM供給を開始。車名もプレオとなる。
2011年に一部改良。乗用モデルのミッションがATからCVTに統合される。
2013年にバンを除き、乗用モデルはグレードが一グレードのみとなり、ミッションは5速MTのみとなった。AT車はミライースに統合となった。
当初のイメージキャラクターには、俳優・柳楽優弥とタレント・YOUを起用。親子の設定となっていた。2008年以後は女優・松雪泰子と俳優・林遣都を起用をし、これまた親子という設定になっている。
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最終更新:2025/02/09(日) 02:00
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