ソウルスターリング 単語

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ソウルスターリング

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ソウルスターリングとは、2014年生まれの日本競走馬である。

な勝ち
2016年:阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
2017年:優駿牝馬(GI)、チューリップ賞(GIII)

概要

Frankel(フランケル)、スタセリタMonsun(モンズーン)という血統。

英国で14戦敗、GⅠ10勝の大活躍で「近代欧州競馬史上最強補の一頭に数え上げられる名。ソウルスターリングの世代が初年度産駒である。フランスで、2009年オークスをはじめ仏国GⅠ4勝、5歳時に米国に移籍しさらにGⅠ2勝を積み上げた名フランスとはいえその血統は非常に強いドイツ色にられており、西ドイツ出身でGⅠ3勝を挙げ、独リーディングサイアーに3度いた名種牡馬。さらに牝系ドイツ血統であり、加えて言えばFrankelの血統内にいる名アーバンシードイツ牝系である。分厚いドイツ血統の土台の上に欧州米国流血統をブレンドした、なんとも際色豊かなである。

スタセリタ引退直後に社台グループに購入され、米国から英国に渡りFrankelと交配された状態で日本にやってきて誕生したのがソウルスターリング。(最近では言わなくなったが)いわゆる持込というやつである。ちなみにソウルスターリングは2番で、初米国にいたころにSmart Strikeとの間に生まれたサザンスターズというである。彼女欧州で競争生活を終えたのちに日本にやってきて牝馬二冠を獲得するスターズオンアースを輩出するがそれはまた別の機会に。

ソウルスターリングは美の名門である藤沢和雄厩舎に入厩。フランケルの初年度産駒としては世界を通じてもトップクラスの良血、加えてデビュー前から抜群の動きを披露して大きな注を集めた。しかし一方で、露欧州血統が固まっているため日本高速馬場への適応力を疑問視するがないではなかった。

2歳

デビュー戦は2歳7月札幌競馬場上にはJRA3年クリストフ・ルメールを迎える。実はルメールJRA移籍以前、フランス時代のスタセリタ騎手であり、遠く離れた日本でかつての持ちに騎乗するという運命的な巡り合わせとなった。このレースは中団やや後ろからコーナーで徐々に進出、直線ではやや大きなリードを取られたが最速上りの末脚を繰り出し、寸前で差し切って勝利。着差はクビのみであったが、ルメールは「母親に似ている!」と奮していたとか。

2戦は自己条件のアイビーS。休み明けだったこともあり、人気を分け合う形で2番人気に落ち着く。
が、このレースがすごかった。抜群のスタートを決めて3番手につけると、暴走したダイシンクイントが外を追い越しても自分のリズムを保ち、4からほぼ持ったままで前に取り付くと、残り2ハロンで仕掛けたら伸びる伸びる。結局上がり最速を使って勝。ソウルスターリングは一気に戦線の大本命に成り上がった。ちなみにこのレースで2着だった1番人気ペルシアンナイトは後に皐月賞で2着。先行から3着にったエトルディーニュは共同通信杯で2着となった。要するにかなりレベルの高い1戦をたやすく勝ってしまったのである。しかもルメールが言うには「調教でほとんど強く追ったことがない」らしい…。それでこの競馬はちょっとセンスありすぎる。

3戦距離短縮となるGⅠ阪神JF。今度はアルテミスSを快勝したリスグラシューと分け合う形で1番人気に推される。2番を利して内の3番手を確保し、完璧な折り合いで追走。4を過ぎて各が追い始めてもじっと待ち、というか持ったまま最内から前に並ぶと、ルメールが少し追い出したらレベルの違う手応えで伸びるリスグラシュー追い込みもまるで関係なし、文句なしの競馬で3連勝を飾り2歳女王の座を手にした。時計もこのレース含め過去10年の阪神JFで3番に速かった。

3歳

明けて2017年。初戦は定番の桜花賞トライアルチューリップ賞。今度は1.5倍の断然人気に推され、やっぱり先団を見る位置から直線で1頭ぶっちぎり勝。ライバルされたリスグラシューは2身半も離された3着。この世代でが一番強いのか、最も疑えない実力差を明して見せた。

本番の桜花賞。ソウルスターリングはさらに人気を集め、1.4倍の1番人気もが敗の桜花賞誕生を疑わなかった。実は桜花賞、1倍台の人が2年連続で撃沈、しかも傷の桜花賞ダンスインザムード以降13年誕生していないという不吉極まりないデータがあったのだが…1倍台の時ってのは往々にしてそのジンクスを破ってくれると期待するもので・・・。ここまで書いたら、ソウルスターリングがどうなったか、もうお分かりだろう。
やや外の14番からスタートしたソウルスターリングはいつもより若干控えたポジションに位置どる。通過順位では6-5といつもとそう変わらないが、見たには明らかに前走より後ろだった。で、4でいつも通り前を射程圏に入れる…が、前走のような持ったまま前を捕まえるような手応えがない。直線でルメールが手を動かしても、いつもの伸び脚は全く見られない。結局阪神JFでちぎり捨てたレーヌミノルを捉えられないばかりか、過去2戦で勝負付けは済んだはずのリスグラシューにまで差し切られ3着。敗の制覇はあっけなく散った。
ルメールが挙げた敗因は「馬場」だった。しかし、後日の天皇賞では馬場大丈夫だったとも言っているのだが。

ともあれ、気を取り直してのオークスである。フランケルイメージからか距離不安が若干さやかれ始め、人気は2.5倍とやや落ちた。リスグラシューやアドマイヤミヤビなど、有力距離延長どんとこいのハーツクライ産駒が多かったのもしたかもしれない。
阪神JF以来の2番ゲットしたソウルスターリングは今回も抜群のスタートを決め、内の3,4番手という絶好位につける。淡々とした流れの中でポジションを維持し、今度は少しめ、4くも前に躍り出る勢いを見せる。直線で一内のモズカッチャンがソウルスターリングを捉えようとしたが、残り1ハロンで再びギアを入れ換えて突き放し圧勝。桜花賞辱を果たした。ルメールは共にオークスを制したスタセリタ日本オークス勝利藤沢和雄調教師は節重賞100勝、GⅠ25勝を飾った。しかし結果としてこれが彼女の最後の勝利になろうとは…

オークス後のは休んで、秋華賞には向かわず天皇賞(秋)に向かうことに。戦としての毎日王冠は古相手の初戦で1番人気に支持されたが直線伸びず8着に終わる。 ルメールによると距離が短すぎたのだという。

本番の天皇賞(秋)は前走で敗れたリアルスティールに続く4番人気と少し人気を落とした。レースでは荒れに荒れた内を避ける各に押し出された形で外々を回る羽になり最後の直線でもイマイチ伸びず6着に敗れた。上のルメールは「馬場大丈夫だったが、外を回ったロスが大きかった」と悔やんだ桜花賞?なんのこっちゃ。

次走のジャパンカップではルメールレイデオロに騎乗するため短期免許でやってきていたC.デムーロに乗り替わりとなった。人気の方は前走と変わらず4番人気を維持したもののレースの方では若干掛かり気味となり中段を追走するも直線では手応えがなくなり7着に敗れた。この結果を受けて以降は混合戦は一旦避ける考えを示し、3歳シーズンを終えた。

4歳~

混合で歯車が狂ったのかオークス燃え尽きたのか…ともかくこれ以降の彼女走を繰り返すようになってしまった。

4歳になって初戦に阪神牝馬ステークスを選んだが10着大敗。本番のヴィクトリアマイルでも7着に敗れた。次走のクイーンステークスでは上がルメールから北村宏司に乗り替わりとなって挑んだがその元の相棒が駆る同期秋華賞であるディアドラから3身離された3着に敗れた。…このあたりからかつて破ってきた同期達との力の逆転を痛感した人もいたのではないだろうか。ともかくになって立て直しの府中牝馬ステークスに挑むも同期二頭の叩き合いを遠くに見るだけの10着と大敗、さらにレース骨折が発覚し以後休養に入る事に。

半年以上を経て5歳になり復帰戦として上に武豊を迎えてのヴィクトリアマイルに挑んだが9着敗退。中3週でエプソムCにも挑もうとしたが左前跛行のため出走取消、休養に入る事に。府中牝馬ステークスでの復帰を予定していたが左前跛行を再発しまたしても出走取消、再び休養に入る事になった。

この年、前述の同期ディアドライギリスG1ナッソーSを勝ち、同じく同期クラシック冠に終わったリスグラシュー有馬記念などG1三勝(前年のエリ女も勝っている)を上げるなど々しい活躍を上げていただけに彼女の姿はどこか悲しく映った。桜花賞レーヌミノルのこともたまには思い出してあげてください。

年が明けての中山記念クラブの規定によりこの年の3月いっぱいでの引退が決まっていたため引退レースである。と思っていました。上には久々北村宏司を迎えた。レースでは中2番手に控え直線に入ってもしぶとくり最後かわされはしたものの見事3着と複勝圏内に入った。これで最後にオークスとしての意地を見せ引退…と思いきや藤沢師が「2戦連続で出走取り消しになっていたし、もう1回ぐらい走らせてあげたいね」とのことでもう一戦することに。そちらの日経賞では一旦先頭に並びかけるも13着敗退。今度こそ引退となった。

以後は社台ファームにて繁殖牝馬に。世界レベルの良血であり概要でも述べた通り非常に勢いのある牝系、持込らしく日本流血統を持たないため交配相手を選ばないなど期待するところは大きく彼女の才を寄り濃く受け継いだ子が出てくることを願うばかりである。交配相手にアメリカブリックスアンドモルタルが2年連続選ばれてる?こまけぇこたぁいいんだよ!!

血統表

Frankel
2008 鹿毛
Galileo
1998 鹿
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
Kind
2001 鹿
*デインヒル Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest
*スタセリタ
2006 鹿
FNo.16-c
Monsun
1990 黒鹿毛
Konigsstuhl Dschingis Khan
Konigskronung
Mosella Surumu
Monasia
Soignee
2002 鹿
Dashing Blade Elegant Air
Sharp Castar
Suivez Fioravanti
Sea Symphony

クロスNorthern Dancer 4×5×5 (12.50%)

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