オービタルフレームとは、ZONE OF THE ENDERS(Z.O.E)シリーズに登場する架空の機動兵器である。
バフラムが火星の民間企業「ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジー(N.U.T)」と共同開発した新兵器。
(LEV開発の世界最大・大手メーカーが自ら関わっている。火星に本社を置く)
希少鉱石メタトロンを機体フレーム・ジェネレーターなど各部に使用している。
「OF」、「フレーム」と略称される。操縦者は「フレームランナー」「ランナー」と呼ばれる。
あらゆる面で既存兵器であるLEVの10倍以上の性能を持ち、機動性・運動性、推力、出力、武装、果ては慣性さえ
無視したような鋭角的な機動(ゲーム中の瞬間的なダッシュによる機動)も実現している。動力はアンチプロトンリアクター(反陽子生成炉)対消滅を利用した半永久機関。旧設定においてジェフティのリアクターを暴走、自爆の破壊力は22.3Gt(陽電子爆弾15個分)であったが現設定では遥かに上回るものになっている。
中にはジェフティのように長距離航行形態を持つ機体も存在する。「ANUBIS」のゲーム中、ダッシュボタンを押し続けることでも、スラスターを最大展開してステージ内を高速移動することが可能となっている。
開発スタッフ(イドロの開発者、ドクター・リンクスの助手)であるドロレス・ヘイズはオービタルフレームのメタトロンによる性能を「魔法」と喩えた。喩えてであって、実際に「魔法」でもなければ「魔力」のようなものがあるわけではない。
一部の機体を除き、人型は人間の小指に相当する部位が親指の形であり、左右対称となっているのも他作品ではあまり見られない特徴。この他、脊柱が極端なS字型になっている、胸元に球形のAIユニットが共通点。 脚部先端に足に相当する部位はなく、一部の機体は降着用のランディングギアを展開できるようになっている。
外観・機体装甲表面には、機体全身に流れるエネルギーが回路上にライン状に現れる。機体の状態により色は変化するが、通常はグリーン。
一部の機体の頭部はバイザーによりカメラアイが覆われている。
性能に関して具体的に例を挙げれば、プロトタイプの「イドロ」の推力は火星地上から大気圏外まで瞬時に到達できる。(後継機のドロレスは数分で月と地球の間を移動している)
小型無人航空兵器「ナムス」に軽々と上回る機動性と、ミサイルの飽和攻撃や大口径のエネルギー砲さえ弾く出力の「防御フィールド(あるいはシールド、ゲーム中のガードコマンド)」を展開できる(空間圧縮技術を応用した空間障壁で実体弾は炸裂させ、光学兵器は屈折させる。初期設定画ではエネルギーシールドとも書かれている)。
オプション兵器の使用(ハンドランチャー)では水中でまったく減衰しない高出力のエネルギーを照射可能。
エネルギー兵器にはLEVを一撃で破壊可能な、一度に数十の目標を射抜く「ホーミングレーザー」。
LEVを一瞬で切り裂く(エネルギー)「ブレード」、比較的低出力ながらLEVの装甲を穿つエネルギー砲「ショット」
(ゲーム登場機体ではV.G.カノンという名称)。メタトロンの空間圧縮特性を利用した「ベクタートラップ」による
武器弾薬庫、ステルス機能など、規格外の性能を誇る反面、開発初期段階ではあまりに高すぎる速力、機動力からくる搭乗者の肉体的な負担が大き過ぎることが課題となっていた。
(対策としてべクタートラップの応用による緩衝機能もあったが、直進時の大加速は緩和不能)
フレームランナーとして選ばれたラダム・レヴァンズ少尉は初搭乗時(マニュアルなし)こそ機体の推力(出力)の異常な高さによりブラックアウトまで起こしたが、肉体的なトレーニングも重ね、短期間で「イドロ」を使いこなすようになった。
しかし、驚異的な性能と引き換えにメタトロンの未知の特性によりラダムの肉体のリミッターや精神に異常をきたし始め、機体の操縦はラダム以外の操作を受け付けなくなる。ついには公開演習中に高笑いを上げ、一方的な戦いを楽しむ姿を見せ始める。
この演習をもってオービタルフレームの正式採用が決定されるも、演習後に発見した国連軍の密偵をラダムが迎撃を開始。開発者のドクター・リンクス博士さえまったく知らない機能「バースト」を使用し、国連軍のLEVを掠めただけで破壊してしまう。
この後、国連軍の捕虜をラダムが狂喜により殴り殺しかけてしまう。これまでにもラダムの精神高揚とイドロのフレーム素子が連動することが計測されており、「肉体に記憶が宿る」という説があることからオービタルフレームが搭乗者の意志と結びつくこともわかっていた。
また同時期に希少鉱石であるはずのメタトロン鉱脈の相次ぐ発見がされていることや、ラダムとイドロの異常からメタトロンに未知の危険性があると判断して、ドクター・リンクスは開発中止を求めるも、覆ることはなかった。
この後に、事態は表向きテロ事件、通称「ダイモス事件」へと繋がっていく。オービタルフレームが公になり、水面下で国連軍と火星バフラム軍の双方が軍備増強へと走る。「ダイモス事件」において、イドロこそ失われたものの、バフラム軍はすでにオービタルフレームの量産試作機の開発が進められており、ラダムの部下であったフレームランナーのヴァイオラ・ギュネーなどが開発・テストを引き継ぐ。
また、数年後には密かに大量のメタトロン鉱石が集められ、リコア・ハーディマン博士の手により新型オービタルフレーム「ジェフティ」「アヌビス」の開発計画も進められていた。
「ダイモス事件」後、オービタルフレームのソフトウェアには高度な人工知能・AIを搭載。
初めて搭乗したレオ・ステンバックスのような素人の民間人が戦闘を行えるほど操作は自動化されているが、本来の目的は 「メタトロンとフレームランナーを直接接触させない」という目的もあるとされている。
経緯はオービタルフレーム・イドロの記事内にある「ダイモス事件」を参照していただきたい。
「Z.O.E」世界の宇宙開発の礎となる二大要素の一つに挙げられる「鉱石」(もう一つはLEV)。
21世紀初頭木星の衛星「カリスト」で鉱脈が発見されて以降、次々と鉱脈が発見され、
特異な性質を持つことから研究が進められている。その応用範囲は様々。
「メタトロン」とは聖書の大天使の1人。「万能の天使」の異名を持つ。
(ネタバレになるため以下反転)Blu-rayのコメンタリーによれば、Dolores,iのエピローグには
メタトロンがすでに存在しないようにも受け取れる結末になっているとのこと。
時期は不明確であり、軌道エレベーターの修復こそ終えているものの、ジェイムズのエンダー号は
ウーレンベック・カタパルトを使わずに火星へ向かっている。
ドロレスも通常のコンピュータに搭載されている。初期のZ.O.Eの結末を考え、それを参考にしたものであるとブックレット内のインタビューにも記載されている。
メタトロンを集積回路に使用した量子コンピュータの一種。それまでのフォン・ノイマン型コンピュータとは一線を画す
桁違いの演算速度と小型化を両立する。
演算装置と記憶装置、プログラムとデータという区別がなく、サーキットそのものが絶えず変化することにより演算と記憶を(量子論的に言えば別の宇宙で)行う。
メタトロン技術の一つでありこれを用いた装甲。メタトロンを基調としたハイブリッド多層積層高分子体。
表面を指で押せばへこむ程の弾力性を持ちつつ、衝撃に対してはセラミックを遥かに越える超硬度を発揮する。
破損しても、外部から適度なメタトロン鉱石やエネルギー・電力を供給することで自己修復する機能まで備える。
その強度はラプターのような一部の機体を除き、LEVの携帯マシンガンの直撃に耐えるほど。
作中でもドロレス(イシス)が時速40万km以上の速度で海面に叩きつけられながら無傷で済んでいる。
一方でこの世界にも強力なエネルギー攻撃(ビーム、あるいはレーザー)があるため、絶対的な防御力を誇るわけではない。
Dolores,iの5話のような衛星の大規模爆発の直撃や、同じオービタルフレームの攻撃に耐えられない。
アニメ版LEVが装備する大出力レーザーキャノン(ゲームでは大型120mmマシンガン)などはラプターはもちろん、わずか一次装甲しかないとはいえイドロを破壊するような武装も存在する。
しかし、防御フィールドの展開や圧倒的な機動力、高出力兵器と多彩な武装ががオービタルフレームの優位性をより強固にしている。
メタトロンが持つ空間圧縮特性を利用するメタトロン技術。
オービタルフレームは空間圧縮の指向性をコントロールすることで、オプション兵装や弾薬を圧縮空間に収納するというカーゴベイ的な利用をしている(要は
弾薬庫)。格納した物の質量は変わらないため、積み込んだ分だけ重量は増加する。
また、大量の電力を消費するため、ごく一部のオービタルフレームのみが実装。
武装類だけでなく、周辺の土砂を圧縮収納して地形を変えたり、もはや戦闘とまったく関係のないオブジェクトなどを保管することも可能としている……。
この技術の応用範囲は広く、シールド(空間障壁)や、耐G緩衝機構、ステルスシステムの一種にも、この技術研究からスピンオフした技術が使われている。非常に変則的な応用として、自機と月などの天体との空間(距離)を圧縮することで重力を利用する方法も存在する。
ゲーム・アニメでのオービタルフレームでの浮遊能力もこれを応用している。
「ANUBIS」ではアヌビスの技術解析が行われ、ネフティスにはエネルギー兵器を無力化するシールドが搭載されている。ゲームシステム上では「ホーミングレーザー」や「バーストショット」を無効にしてしまう。
技術元のアヌビスはシールドを展開する「ガード」中、サブウェポンの攻撃のほとんどを無効化する。(ガントレットを除く)。これを破るためには「バーストブレード」など一部の手段のみ。
空間の歪みとその復元力を利用して、超高速(亜光速ではない)の空間航行を可能とする技術。膨大な電力と装置の容積を必要とする。
通常船舶には搭載できないため、宇宙港に設置されたものを利用するのが一般的……というものであり、オービタルフレームとは一見関係性のない技術。
技術的にはメタトロンに高エネルギーを与えて高速スピンをかけると、空間を引き込み現象が発生する。
復元しようとする力も働くため、停止させればその引き込まれた空間はゴムでパチンコを飛ばす(スリングショット)ような効果が発生して空間は元に戻る。その空間上に船舶を置くことで、復元力を利用して打ち出し、加速に燃料を使わず長距離を航行する。圧縮空間と通常空間の境界面は復元力が働いているため、この境目を超えようとするとすり潰される。
ゲーム上で「ANUBIS」でウーレンベックカタパルトが攻撃に用いられ、ジェフティが防御したにも関わらずダメージを受けたのもこの境界線に接触させられたため。
世間一般にはこのシステムは船舶サイズすら小型化はされていないとされている(船舶を大型すれば可能だが、今度は大型化により展開するカタパルトの許容量を超えてしまうという矛盾のような問題が発生する)。
しかし、ジェフティとアヌビスは20m程のサイズの機体でありながらこのシステムを応用した「ゼロシフト」を搭載しており亜光速での移動が可能。基本性能そのものもあるが、この2機が最強とされる由縁とされるのはこのシステムが大きく占める。
イドロの後継機であるドロレスやハトールも、このシステムは内蔵していない。
20世紀初頭の物理学者、「GeorgeEugene Uhlenbeck」の名からlこの名前がついている。
一般的に単に「カタパルト」と呼ばれている。現在、地球圏ではL2に300基以上、火星圏には衛星ダイモスに唯一のカタパルトが設置されている。木星圏ではエウロパのL2にあたる位置にカタパルトがあり、アンティリアの玄関となっている。
火星圏では新たに衛星・フォボスを「フォボスステーション」として運営すべく、建造中。カタパルトの設置のために大量のメタトロンが搬入されている。コードネームは「アーマーン」であるとされている。
OFの装甲には特殊な素子が仕込まれているため、カメラ等の映橡記録を困難にさせている。
この時代のカメラは3次元情報を記録するために被写体を絶えずスキャニングしていることを利用し、特殊素子がこれを検出して瞬時に解析・撹乱した情報に転換してスキャナーに転送。
結果、カメラには正常な映像情報が記録されずにノイズだらけの映像になってしまう。
フレームレベルで演算能力を持つオービタルフレーム特有の機能(稼動状態のみ。工場内で組み立て中の機体などは丸見え)。可視光線の範囲では影響がないため、光学式カメラには写る。肉眼でも視認可能。
(ただし、この時代には光学式カメラはもはや流通していない)
軍用のものは常にこうした機能への対策が進められているが、民間にはまだ下りていない。OF同士は問題ない。
オービタルフレームなど、メタトロンコンピュータの端末間のプログラム転送。
従来のファイル形式のコピー&ペーストとは異なる(このコンピュータはプログラムとデータの区別がないため)。
そのため「トランスプランテーション(移植)」という手段で移動させる(再構成する)。
プログラムが元端末から接続端末に「移植」されてしまうため、元端末からプログラムは消えてしまう。
さらに相性次第では拒絶反応も起こり得るという厄介なもの。
ゲーム中でもプログラム取得のため頻繁に使用される他、「ANUBIS」では様々な機体との間でデバイスなどの取得のために用いられている。
アニメではセルキスの起動プログラムが破損したため、レベッカがオルタネイトのプログラムを移植させている。
(つまりこのオルタネイトは再起動ができない可能性がある)
ジェフティやアヌビスなどが装備するリアクティブ・マニューバ。主機体に追従してのサポートや攻撃・防御を行う。
アージェイトとネフティスはロイドの手によるアヌビスの技術解析の賜物。
ジェフティの技術はビックバイパー零(レオ搭乗機)に利用されているが、オプションが技術的にはデコイでありながら
ウィスプとして機能しているため、何らかの技術応用がされている。
一時的に機体の出力を上げて放つ強力な攻撃。シールド(空間障壁)を破る事が可能で空間を破壊するほど。近接戦闘では主に強力な「ブレード」攻撃行う。また射撃では「バーストショット」がその一例であり、イドロ、ジェフティ、ドロレス、ネイト系、ハトールなどが球状のエネルギー弾を撃ちだしている。命中後に炸裂して、エネルギーをまき散らす。威力はOFにより変わる。アヌビス程になると膨大なメタトロンを用い、恒星を消す砲撃が可能の要塞の数%の威力を持つほど。
通常形態のドロレスとオルタネイトが撃ち合った際には余波だけで相応が大ダメージを受けている。
この「バーストショット」はプロトタイプに当たるイドロとランナーであるラダムにより、イレギュラーな形で誕生したもの。開発者のドクター・リンクスさえ知らないものだった。
ゲームシステム上ではあるが「ANUBIS」に登場する機体調整されたジェフティは、チャージ(出力)の調整が可能であり、低威力での連続使用や、チャージ時間こそかかるものの大威力で広範囲を巻き込む強力な攻撃が可能。集団で行動しているラプターなどであれば、最大で4~5機以上を巻き込む。
ネフティスなど一部の機体はサブウェポン(コメット)に該当する武装が使用される。
ネフティスは3発のコメットを同時発射するが、SE版ではさらに増加して水平にも4発発射する。
このタイプはゲーム中、撃破後にジェフティがサブウェポンとして入手する形となっている。(フローティングマインなども)
アヌビスに至って非常に特殊であり、追尾型、あるいは超高速の「バーストショット」を発射する(ゲームの仕様や形態、対戦によって違う)。設定画には「戌笛(いぬぶえ)」と書かれていることから、この名前で呼ばれることもある。形状も独特であり、鮮血のようなエネルギーを散らして発射されるほか、追尾型は口を開けた爬虫類のような形状となる。
ドロレス(イシス)及びハトールが内蔵する対要塞粒子砲。「バーストショット」と関連があるかは不明。
ドロレスは胸の左右のパーツが変形して砲身を形成してチャージ後、照射する。
ハトールは脚部の翼状ジェネレーターの間に粒子をチャージして放射する。軌道エレベーターのアンカー(岩塊)が掠めただけで吹き飛んでいく威力。
25話では頭上にチャージ後、マニピュレーターに移して照射しているが、ドロレスは両腕の防御フィールドで耐え切って見せた。
出力の調整することで、電子レンジのような最小出力で照射したこともある。ジェイムズ曰く「電子レンジ砲」。
人型オービタルフレームの中では、ジェフティやアヌビスを除き、後年の機体にも見られない大出力兵器。
「ベクターキャノン」のような外部兵装ではなく内蔵兵装であり、この2機が一種の決戦兵器として作られた背景が見て取れる。
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掲示板
16 ななしのよっしん
2023/11/11(土) 20:48:35 ID: HifKWZYYj2
ジェフティとアヌビスの設計や運用の違いが分からんアーマーン計画の要として二機作るのは分かる
もし一機が敵の手に渡って誤って発動させた場合もう一機無いと止めようが無いんだから
でもそれならジェフティ二機作るとかアヌビス二機とか同じのを二機作ればいいわけでわざわざ異なる機体を設計して作る必要は無いよね
って思ったからジェフティとアヌビスがなぜ異なるのか調べてるんだけどどっちも凄い強いって事以外はいまいち分からない
主役機とラスボスは違うものにしたいってゲームの都合で設定上は特に理由が無かったりするのかな?
17 ななしのよっしん
2023/11/11(土) 20:53:56 ID: aYVuA6SLev
軍艦も同型艦だからってまったく同じ設計や装備でもないような。
18 ななしのよっしん
2023/11/26(日) 15:48:56 ID: HifKWZYYj2
用途に合わせて設計や装備を変えるのは分かるんだけどジェフティとアヌビスは異なる用途で使う事を想定した為に変えたって事でいいの?
それぞれ想定してた用途の違いが知りたい
火力重視とか機動力重視とか
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/26(木) 13:00
最終更新:2024/12/26(木) 12:00
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