この記事はB'zの歌について記述しています。 その他については「ブラザーフッド」の記事を参照してください。 |
Brotherhoodとは、B'zが1999年に発表したアルバム、またそのタイトル曲である。
アルバム『Brotherhood』
リリースの前年である1998年は、B'zデビュー10周年を記念してリリースしたベストアルバム『Pleasure』『Treasure』が爆発的なヒットとなった年である。「さて、こんなに売れちゃったのはいいけど次は何を提供してくれるのかな」なんて期待していたら、発表されたのは『ギリギリChop』というありえないタイトルごりごりのロックだったのだから面白い。
1999年、その『ギリギリChop』を収録してリリースしたアルバムが『Brotherhood』である。内容は、やっぱりごりごりのロックであった。レコーディングにはMr.Bigからベーシストのビリー・シーンと、ドラマーのパット・トーピーが参加している。
Brotheerhood |
楽曲『Brotherhood』
さて、特筆すべきは3曲目に収録されたタイトル曲「Brotherhood」である。B'z結成20周年を記念して行われた『ULTRA Treasure』でのファン投票で1位になった、ファンならば誰もが認める名曲である。
この曲の注目点はいろいろあるが、以下の点を挙げてみよう。
被災者に向けて
2011年4月1日、テレビ朝日系列で『ミュージックステーション3時間スペシャル』が放送され、B'zもゲストとして出演した。この回は元々「アーティストの年齢別売り上げ」というよくわからない企画をやるはずであった。しかし、3週間前に東日本大震災があったこともあり、「元気が出る歌ベスト120」という企画に変更になり、アーティストも自身の応援歌的な歌を披露する流れになった。
アイドルやらが応援歌を披露した後、トリを飾ったのがB'zであった。演奏前のトークで、B'zは当時の最新曲「さよなら傷だらけの日々よ」とともに「Brotherhood」を披露することが発表された。その選曲理由は、
「曲としてはもう99年にリリースした曲なんですけども、当時『離れていても繋がっている仲間』みたいなものをテーマに作りまして、今歌わせていただけるんだったらこれだなということで選ばせていただきました。」(稲葉)
とのことである。
「Brotherhood」は、新曲「さよなら傷だらけの日々よ」に次いで、2曲目に演奏された。これがファンが狂喜乱舞するほどの演奏であった。以下に列記してみる。
- 本気の稲葉。シャウトやらロングトーンやハミングやらを惜しみなく披露。
- TAKのギターソロパートがオリジナル
- 「こっちだって誰もが毎日クタクタになってる」という被災地のためを想った歌詞変更。
- ギター、ベース、ドラムは、全て当日のために録り直されたもの。さらに圧倒的な演奏力。
※ちなみに生演奏ではないという根拠は、「ギターのグリス音が聞こえる箇所で、松本はその動作をしていない」「シェーンのフィル時、映像と音がズレているところがある」など。
などにより視聴者やその他の出演者の度肝を抜いた。
演奏後、カメラが向けられた瞬間に軽く背筋を正す動きを見せるほど見入っていたタモリも微笑ましいものである。
そして、3時間のミュージックステーションのラストはこう締めくくられた。
アナウンサー「 3年半ぶりのご登場でしたがいかがでしたか?」
一同「 ・・・」(それだけ?)
一同「 (笑)」
トリビア
- 「Brotherhood」がミュージックステーションで披露されたのは2回目。1回目は1999年10月8日のスペシャルで演奏された。
- 曲中の歌詞を「こっちだって」から「誰もが」に変更されて歌われていたが、B'zの2006年のライブツアー『MONSTER'S GARAGE』で演奏されたときも同じように歌われている。
関連動画
肖像権&著作権の問題によりあまり挙げるのは好ましくないでしょう。タグ検索してね。
関連項目
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