概要
1934年にそば屋の息子として生を受ける。そこから慶應義塾大学を卒業(1958年)、と書くと順風満帆なように見えるが、勘当されて餓死寸前の下宿生活、そこからなんとかRKB毎日放送の構成作家にすべりこみ、実写番組の脚本でキャリアを重ね1966年に初代ウルトラマンの企画・脚本に参加。これ以降アニメ・特撮に活躍の場を移し、1980年代まで多く、いや多くというよりおびただしい数の脚本を書き続けた。上原正三とは旧知の間柄であり、両人で脚本に参加することもあった。
藤川自身が明かすところによると、天才バカボンの脚本を書いていた時期には前衛的な脚本を書いてボツになることもあったそうであるが、ボツ原稿の数をなんと壁にグラフのように掲示してむしろ勲章にし続けた。神経の太さと筆の速さがなければとうてい不可能な所業である。
彼を良くも悪くも印象付けているのは、原作(前作)を受けて作った作品での改変がいくつかあったことであろう。特に六神合体ゴッドマーズはほとんど原形をとどめない作品でありながら人気作品にしてしまい、のちのOVA・ノベライズ「十七歳の伝説」の原作表記はなんと横山光輝ではなく藤川本人(原作:藤川桂介~横山光輝「マーズ」より~)になってしまった。
80年代半ば以降は脚本業から離れ小説家に転向し、いのまたむつみが挿画を手がけた歴史伝奇ファンタジー『宇宙皇子(うつのみこ)』シリーズが大ヒット。全部合わせて52巻、1998年まで続く大長編となり、のちのライトノベルの礎を作ったと言ってもいい作家のひとりであるのだが、イマイチ知名度が低い気がするのはなぜだろうか……。そのほかにも歴史伝奇ものを中心に多くの作品を書いた。
2000年代以降は脚本業に復帰している。
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関連項目
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- アニメ関係者一覧
- 小説家の一覧
- 脚本家
- 宇宙戦艦ヤマトシリーズ(脚本)
- マジンガーZ(脚本)
- 太陽の使者鉄人28号(脚本)
- 六神合体ゴッドマーズ(シリーズ構成)
- プラレス3四郎(シリーズ構成)
- 超獣機神ダンクーガ(シリーズ構成)
- 神世紀伝マーズ(シリーズ構成)
- ウルトラマン(初代・セブン・マックスにて脚本)
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