基本データ | |
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正式名称 | 東ティモール民主共和国 Republika Demokratika Timor Lorosa'e República Democrática de Timor-Leste |
国旗 | |
国歌 | 故郷 |
公用語 | テトゥン語、ポルトガル語 |
首都 | ディリ(Dili) |
面積 | 15,007km²(世界第154位) |
人口(’17) | 約126.9万人(世界第151位) |
通貨 | アメリカドル(USD, $) |
政治体制 | 共和制 |
時間帯 | UTC +9 |
東ティモールとは、東南アジアの国である。正式名称は東ティモール民主共和国。
概要
2002年に誕生した新しい国。インドネシア東部にあるティモール島の東半分と飛び地のオエクシ県、沖合のアウタロ島、ジャコ島を領土とする。島の西部はインドネシアである。海を隔てて北にインドネシア、南にオーストラリアに挟まれている。
国名の通り、ティモール島の東半分を領土とする。
「東チモール」とも表記されるが、現在は「東ティモール」が主流である。
英語の正式名称は、"Democratic Republic of Timor-Leste"。略称は、"East Timor"、またはポルトガル語由来の"Timor-Leste"。
日本語漢字では「東的木児」、中国語では「東帝汶(东帝汶)」。
15世紀から列強の支配を受け、オランダとスペインの領土紛争が続いたが、18世紀にポルトガル領とする条約を締結した。太平洋戦争時は日本領土となるが、戦後は再びポルトガル領に。ポルトガル領からの独立を目指す東チモール独立革命戦線(FRETLIN)が強盛し、領土の大半を支配した。1975年FRETLINは独立を宣言した。しかしこれを認めないインドネシアが武力侵攻し、1976年無理矢理併合した。その後20年以上、インドネシアとの戦闘が続き、病気なども発生。20万人以上が死亡したとされる。1990年のインドネシア軍と東ティモール住民の衝突は国際的非難を浴びた。インドネシアが認めた住民投票の結果、5分の4が賛成票を投じ、インドネシアは領有と併合を諦めた。その後2002年に独立した。
通貨はアメリカドルを使用する、ドル化政策(ドラリゼーション)を実施した国の一つである。ただし1ドル以下はセンタボという独自の補助通貨を用いている。この補助通貨も米ドルと同レートである。
ASEANに入ろうとしているが、なかなか実現しない。インドネシアは過去の経緯から、シンガポールは経済規模を問題視しているためである。そしてインドネシアと関係を損ないたくないASEAN諸国が追従している。2012年の加盟を目指していたが叶わなかった。その後、2018年現在でも加盟は実現していない。
歴史
民族・宗教・言語
大多数をメラネシア系が占める。その他、マレー系、ポリネシア系、中国系、インド系、アフリカ系黒人の住民もいる。メラネシアとは赤道より南、180度経線より西側のオセアニア地域を指す。「黒い島々」の意で、彼らの肌の色に由来する。
公用語はテトゥン語とポルトガル語である。両方とも文字体系はラテン文字である。インドネシア統治下で教育を受けた世代は、インドネシア語も話す。テトゥン語はオーストロネシア語族に属するマレー系言語で、マレー語・インドネシア語・ポルトガル語からの借用語も多い。英語やインドネシア語も度々使用されている。
識字率は2010年で58.3%であり、2001年の37.6%から増加している。非識字者の95%はポルトガル支配後期に育った人々である。
ポルトガルが宗主国だった影響で、キリスト教徒が99%以上を占める。
経済・産業・交通
経済の中心は農業である。コプラ、コーヒー、綿、米、小麦、タバコなどを生産する。石鹸や香水などの化学製品も生産されているが、何れにしてもプランテーションが産業の中心を占める。
一人当たりGDPはタイに次ぐ水準であるが、これは人口が少ないためである。国民の過半数が貧困層である。2008年以降は高い経済成長率を誇る。ただこれは石油収入による影響が大きく、持続的な発展には経済の多角化が望まれている。
関連動画
関連リンク
関連項目
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