ピーチライナーとは、
概要
1991年3月25日開通。小牧市の中心部にある小牧駅と桃花台ニュータウン内に位置する桃花台東駅を結んでいた。
小牧駅と桃花台東駅の終端部分はループ線となっていたため、車両は全て進行方向左側のみ設置されていた。
しかし、2006年10月1日付で廃止となった。新交通システムとしては唯一の廃線となっている(期間限定の路線を除外)。このようになった経歴が次の節で。
廃止
- もともとの計画では、高蔵寺駅まで開通させる予定であったが、予算が足りずに計画が凍結。このため、一方方向にしか利用することが出来なかった。
- また、接続先の名鉄小牧線は、終点・上飯田駅から地下鉄の平安通駅まで約800m離れており、名古屋市中心部へのアクセスが不便であった。(2003年に名古屋市営地下鉄上飯田線が開通したためこの点は解消された)
- 桃花台ニュータウン自体の入居者数が伸び悩んでいたこと。計画人口が40,000人だったのに対し、開通時点で15,000人しか入居しておらず、廃止時点でも25,000人ほどであった。
- また、1日の利用者予想は20,000人とされていたが、開業年の1991年で2,579人、廃止前年の2005年で2,776人と利用者数が予想を大幅に下回っていた。これはニュータウンの入居者数が伸びなかったこともあるが、需要予測そのものが競合する交通機関(中央本線など)を考慮しておらず誤っていたことも大きい。
- 短い路線であるうえ、沿線には集客施設がほとんど無く、沿線住民以外の利用が無かった。
- この結果、資金繰りが悪化し、愛知県と小牧市からの支援金も凍結され、運行を続けることが難しくなった。まさしく「ピンチライナー」である。
- また、住民からも廃止の声が強く、実際現在でも「廃止されてよかった」との声が強い。また桃花台新交通には廃止に関する電話が一通も無かった。
その後
- あおい交通が2006年9月19日に代替バスとして、小牧駅と桃花台ニュータウンを結ぶ「ピーチバス」を新設。
- 名鉄バスが桃花台ニュータウンとJR春日井駅を結ぶ路線バスを新設したほか、既存の名古屋市内行の高速バスを増便。
駅一覧
駅名 | 乗り換え |
小牧駅 | 名古屋鉄道小牧線 |
小牧原駅 | 名古屋鉄道小牧線 |
東田中駅 | |
上末駅 | |
桃花台西駅 | |
桃花台センター駅 | |
桃花台東駅 |
関連動画
関連項目
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