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ガッツの「G」とは、漫画ジョジョの奇妙な冒険Parte5「黄金の風」に登場するエピソードタイトル。
または、同エピソードの扉絵に登場する人文字の通称である。
概要の「G」
ジョジョの奇妙な冒険第56巻に収録されたエピソード。同単行本の表紙にもこの扉絵が用いられている。
前回のエピソードでジョルノ達は組織の裏切り者となった物語のターニングポイントを描き、当エピソードは物語の新たな目標を提示している。
トリッシュ護衛の旅で飲まず食わずだったブチャラティチームはヴェネツィアのレストランで食事をとりながら今後の方針について話し合う。ボスのキング・クリムゾンは無敵であり正面から倒すことは不可能だが、ボスの素顔を知る事が出来れば「暗殺」の可能性が見えてくる。
ボスは過去の足跡を全て消してきた男。しかし娘であるトリッシュならそのヒントを知っている。トリッシュの母は昔サルディニア島でボスになる前の父と出会ったのだ。ブチャラティチームは迫りくるボス親衛隊から逃れてヴェネツィアを脱出し、サルディニア島へ向かうと決意した所で、ボス親衛隊のスタンド「クラッシュ」が迫りくる。
このエピソードタイトル「ガッツの「G」」とはどういう意味が込められているのか読者の間で話題になることもあるが、1つの考察として、第5部の象徴とするアルファベットとして「G」が使われている(単行本で第5部が開始する第47巻の表紙のジョルノの手に「G」がある)ため、以下の要素が内包されていると思われる。
- GIOGIO(ジョジョ)…イタリアには「J」の文字がなく外来語か古語にしか用いられていないのでイタリア語に忠実に表記するため「GIOGIO」と表記している。
- ジョースターとディオの中間…アルファベット順で、ジョースター家を象徴する頭文字「J」とディオを象徴する頭文字「D」のちょうど中間の位置に「G」が存在する。
- GIORNO(ジョルノ)…主人公ジョルノ・ジョバァーナの名前。イタリア語で日、明けた白日という意。
- GOLD(ゴールド)…スタンド名「ゴールド・エクスペリエンス」や副題「黄金の風」など。「黄金の精神」や「黄金のような夢」などセリフにも含まれている。
- GANG(ギャング)…第5部のストーリーの中心となるギャング組織。
このエピソード内で、実の父親に命を狙われたトリッシュがその事実を知ってもなおボスに立ち向かうタフな精神力を見せた。トリッシュを含めたブチャラティチームが「ボスに立ち向かう根性」を持った事で、第5部を象徴する「G」に「ガッツ(GUTS)」の意味を持たせたのである。
そして該当エピソードの扉絵はボスのキング・クリムゾンのバストアップを背景にジョルノ、ナランチャ、トリッシュ、アバッキオ、ブチャラティ、フーゴ、ミスタで象った「G」の人文字というカラーイラストである。非常にインパクトの強いこの複数人による人文字はジョジョ第5部の主人公たちを象徴するジョジョ立ちとしてファンに認識されている。
なお、当然のことだがこのポージングの再現には7人集まらなければならなく、下記動画のサムネイルのように床に寝転がってやる必要がある。その他イラストや3Dモデルなどでこのポージングを再現したイラストや動画も存在している。
TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のEpisodio 22(第22話)のエピソードタイトルとしても「ガッツの「G」」が使用されている。TVアニメ版では原作ほど「G」を強調しているわけではないため、その真意が視聴者に伝わりずらいが、アバンのアニメオリジナルパートで「(食事をとって)ガッツを補給する」というくだりが追加されている。
また、この回より新OP「裏切り者のレクイエム」が封切となった。歌手は「Great Days」のハセガワダイスケ氏であるが、「元気のGは始まりのG」のフレーズで有名な「Gの閃光」の歌手でもある。「ガッツの「G」」の意味とは何かを考える視聴者にはこのフレーズを思い浮かべてしまう者もいただろう。ちなみに、「裏切り者のレクイエム」の歌詞中にこのフレーズを連想させるような「始まりのGolden wind」というフレーズが挿入されている。
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