カルロス・サインツとは、スペイン人のラリードライバーである。
概要
WRC史上、2番目に多く勝ったドライバーで、通算26勝。インテリで弁護士の資格を持つ。現役時代のあだ名は「先生」。
最も成功したドライバーの一人だが、周囲の評価は「決して才能に恵まれたドライバーではない」という。熱心なテストと車の開発・改良への取り組み、異常に細かいペースノートの作成で知られ、その速さは努力によるものである。
その一方、運には恵まれず、そそのかされて移籍したチームの体勢が貧弱だったり、移籍直後にチームが出場停止を言い渡されたり、チャンピオンのかかったラリーの最終SSで車が止まってしまったりと、チャンスを水に流した事も多かった。
引退間際はラテン系のおじさんのイメージで、早朝のSSでは走る前の体操が風物詩になっていた。いつでも鼻毛を飛び出させているために鼻毛カッターをプレゼントされたこともある。
引退後、シトロエンの当時現役のドライバーの成績があまりにも不甲斐なかったため、チームから懇願されて、嫌々ながら「今回だけだぞ!」と、やむなく2戦だけ出場し、復帰戦で4位、次戦で見事3位表彰台など、引退したドライバーとは思えぬ成績を収めたこともある。
途中で経済的な理由で別れたスペイン人コ・ドライバーのルイス・モヤとのコンビは黄金である。彼の早口のスペイン語のペースノートの読み上げとサインツの見事なドライビングは、モータースポーツのオンボードビデオで商品化されているが、環境ビデオとしても価値が高い。
息子のカルロス・サインツJr.は、父とは対照的なサーキットレースの世界に進み、F1ドライバーにまで昇りつめた。
トロ・ロッソチームよりデビューしたが、ルノー、マクラーレンと渡り歩き、2021年はフェラーリから出走予定。
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