中高一貫校の実力を測る大学合格実績は既卒生も含めた「延べ合格者数」が使われるのが一般的だ。この場合、既卒生や一部の優秀な生徒が合格者数を稼ぐケースもある。だが、親としては、実際に何人の生徒が現役でどの大学に進学したかも知りたいだろう。そこで今回は大学グループ別に「現役実進学率ランキング」を作成した。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾』の#28では、2025年入試直前版として、入学時の偏差値が55以下の中高一貫校から「早慶上理以上」への現役実進学率ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
偏差値55以下の中高一貫校から現役で
重複なしで早慶上理以上の大学に進学した人数を公開
中高一貫校の大学合格実績は「延べ合格者数」が使われるのが一般的だ。
だが、「延べ合格者数」の場合、既卒生も含まれ、1人の受験生が複数大学や、同じ大学の複数学部に合格した場合、重複カウントする。極端なケースでは、優秀な生徒が難関大の合格者数を稼ぐことで、対外的に「見栄え」が良くなっているケースもある。
親としては、実際に何人の生徒が「現役」でどの大学に「進学」したかを知りたいだろう。そこで今回は大学通信の協力を得て、2025年入試直前に対応できるように、最新のデータで試算した、大学グループ別に現役でどの大学に進学したかを示す「現役実進学率ランキング」を作成した。
今回は偏差値が55以下の中高一貫校を対象に早慶上理以上(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、東京大学、京都大学、東京工業大学〈現東京科学大学〉、一橋大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)への「現役実進学率ランキング」を掲載する。次ページ掲載のランキングには中高一貫校50校が並ぶ。現役実進学率が40%と表示されているなら、重複者なしで、その中高一貫校の40%の生徒が現役でその大学グループのいずれかの大学に進学したことを示す。
中学入試の難易度がそれほど高くないのに難関大学に合格しやすいのは、どの学校なのか。また、学校内で、どの「位置」にいれば「早慶上理以上の難易度帯」の大学に合格しやすいのかも分かるので、志望校選びの参考に、ぜひチェックしてほしい。