ブラック・ジャックが再評価されているのか、日テレでもアニメ化されているようで、長年の手塚ファンとしては、喜ぶことなのでしょうか?
ブラック・ジャックは過去に何度か映像化されてきましたが(この記事の最下段参照)、手塚漫画って、手塚治虫本人の強いアニメへの造詣とは裏腹に、アニメ化には向いていない作品が多く、どれもアニメとしては駄作が多いなぁ、と思っているのは僕だけなんでしょうか?
(例外は海底超特急マリン・エクスプレス。手塚キャラ総出演のこのアニメは、日テレの夏の風物詩・24時間テレビが企画された第一回目のスペシャルアニメで、手塚ファンなら垂涎モノです。このアニメにでてくるブラック・ジャックが、めちゃくちゃカッコ良い)
ところで我が家には、秋田書店の文庫版ブラック・ジャックが揃っているのですが、これを読み返してみると、ブラック・ジャックって世間での評価ほど「名作」という気がしないのです。
この文庫版ブラック・ジャック、週刊少年チャンピオンの連載順ではなく、あくまで「傑作選」的な再編集版でして、第1話「医者はどこだ!」のみ、発表順と合致しているものの、他の収録作品の掲載基準がハッキリせず、選者のお気に入り度に合わせて決めていったのか、本来「この順番で読まなければならない」はずのものも、全く無視されて収録されているという、秋田書店のいい加減さがハッキリと感じ取れるダメダメ漫画なのです。
(余談ですが、その第1話「医者はどこだ!」(発表年1973年)は、つげ義春の「ねじ式」(1968年発表)の主人公の台詞から拝借したものではないかと邪推。参考ページ:つげ義春の隠れ家)
出版者サイドの「売れればイイや」的刊行の証拠として、この文庫シリーズ、巻数を追うに従って、収録作品に駄作が目立つようになります。題名に付された「The best ○stories by Osamu Tezuka」(○にはその間に収録された作品の数が入ります。12前後)は、いかにも「傑作選」であるかの様な体裁ですが、傑作ぞろいなのはせいぜい5~6巻目くらいまで。徐々に「これはないよなぁ」という話が増えていくのが、誰の目から見ても明白です。
この文庫シリーズのいい加減なところは、順番がばらばらに収録されているにもかかわらず、各作品が「いつ描かれた物」なのか、全く触れていないことからも分かります。
普通、この手の作品集って、何年の何月発売の雑誌に掲載されたかくらいは記述されていますよね。資料的価値を高める為にも必要なものだと思うのですが、それがありません。
それなのに、話の流れ的に先に収録されていなければならない話が、後から出てきたりするので、続けて読んでいる読者に混乱を与えることになるのです。
そんなわけで、現在放映されているアニメ版ブラック・ジャックを見て、コミックを読んでみようと思った人は、チャンピオンコミックスの復刻版のほうを購入することを強くオススメします。
ブラック・ジャックは過去に何度か映像化されてきましたが(この記事の最下段参照)、手塚漫画って、手塚治虫本人の強いアニメへの造詣とは裏腹に、アニメ化には向いていない作品が多く、どれもアニメとしては駄作が多いなぁ、と思っているのは僕だけなんでしょうか?
(例外は海底超特急マリン・エクスプレス。手塚キャラ総出演のこのアニメは、日テレの夏の風物詩・24時間テレビが企画された第一回目のスペシャルアニメで、手塚ファンなら垂涎モノです。このアニメにでてくるブラック・ジャックが、めちゃくちゃカッコ良い)
ところで我が家には、秋田書店の文庫版ブラック・ジャックが揃っているのですが、これを読み返してみると、ブラック・ジャックって世間での評価ほど「名作」という気がしないのです。
この文庫版ブラック・ジャック、週刊少年チャンピオンの連載順ではなく、あくまで「傑作選」的な再編集版でして、第1話「医者はどこだ!」のみ、発表順と合致しているものの、他の収録作品の掲載基準がハッキリせず、選者のお気に入り度に合わせて決めていったのか、本来「この順番で読まなければならない」はずのものも、全く無視されて収録されているという、秋田書店のいい加減さがハッキリと感じ取れるダメダメ漫画なのです。
(余談ですが、その第1話「医者はどこだ!」(発表年1973年)は、つげ義春の「ねじ式」(1968年発表)の主人公の台詞から拝借したものではないかと邪推。参考ページ:つげ義春の隠れ家)
出版者サイドの「売れればイイや」的刊行の証拠として、この文庫シリーズ、巻数を追うに従って、収録作品に駄作が目立つようになります。題名に付された「The best ○stories by Osamu Tezuka」(○にはその間に収録された作品の数が入ります。12前後)は、いかにも「傑作選」であるかの様な体裁ですが、傑作ぞろいなのはせいぜい5~6巻目くらいまで。徐々に「これはないよなぁ」という話が増えていくのが、誰の目から見ても明白です。
この文庫シリーズのいい加減なところは、順番がばらばらに収録されているにもかかわらず、各作品が「いつ描かれた物」なのか、全く触れていないことからも分かります。
普通、この手の作品集って、何年の何月発売の雑誌に掲載されたかくらいは記述されていますよね。資料的価値を高める為にも必要なものだと思うのですが、それがありません。
それなのに、話の流れ的に先に収録されていなければならない話が、後から出てきたりするので、続けて読んでいる読者に混乱を与えることになるのです。
そんなわけで、現在放映されているアニメ版ブラック・ジャックを見て、コミックを読んでみようと思った人は、チャンピオンコミックスの復刻版のほうを購入することを強くオススメします。
加山雄三のブラックジャック、何となく覚えてますよ。
あの加山雄三が、あんなメーク(=中途半端な特殊メーク)する役を引き受けるとは!と驚きました。
検索で結構引っかかって来ましたが、えっけんさんはアマゾンでDVDを探してるんですね。
んー、確かに見当たりませんね…。松竹にも見当たらず。
そうそう、探している途中で、こんなの↓見つけましたよ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005QYDQ/ref=pd_rhf_p_1/250-5072030-5967440
『2001年 TBS系で放映された本木雅弘主演のブラックジャック・シリーズ第3弾』だそうです。
加山雄三版は、スカパーなどで見られるホームドラマチャンネルで見られるようです。
一番下の画像の真ん中見てーッ!
加山版BJは、手塚治虫本人が「あんな人間いるわけないだろッ」とえらく怒ったエピソードが知られています。
んじゃ、
これ↓だ。ジャケ写が違うから。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005MICD/ref=pd_ecc_rvi_f/250-5072030-5967440
このシリーズは、1~3弾まであったみたいですね。
石ノ森とか横山の方が好きです。
#ジャイアントロボの復刻版が出たけど、高いよ~。
>アニメ化には向いていない作品が多く、どれもアニメとしては駄作が多いなぁ、と思っているのは僕だけなんでしょうか?
駄作、とまでは言いませんが少なくとも傑作と呼べるものは
無いかな、とは思います。
#「トリトン」は別ですが、アレは実質富野作品だし。
>秋田書店のいい加減さ
本来の1話が5巻に入っている「009」文庫版なんかは
その極みかと。
>普通、この手の作品集って、何年の何月発売の雑誌に掲載されたかくらいは記述されていますよね。資料的価値を高める為にも必要なものだと思うのですが、それがありません。
資料価値を考慮した文庫のほうが、まだまだ少ないんじゃないですかね。マンガのばやい
以前、友人から、秋田書店から出た『ガキデカ』を借りて読んだのですが、やはり「面白いのを選んだ」という体裁となっており、話が飛び飛びなんですよ。幼少の頃、親に、
「そんな漫画読んじゃいけません!」
とガキデカを禁じられて、成人してから初めて読んだという人間には、ストーリーが理解できない部分もあり(例えば、どうしてガキデカが小学校に通っているのかという根本的問題すらわからない)、あかんなあというのが正直な感想。
当時、2巻まで出ていたけれど、その後は刊行されたのかなあ…。
>駄作、とまでは言いませんが少なくとも傑作と呼べるものは
>無いかな、とは思います。
ないねぇ。
アニメの歴史的な価値から「アトム」が評価されるのは、分からなくはないのですが、あれが「面白いか」と聞かれれば、実はさっぱり面白くないわけでして。
近年もリメイクされていましたけど、手塚マニアが喜んでいるだけで、肝心のターゲットのガキンチョは特に喜んで見ていたわけではなさそうです。
●にひさん
>1巻は面白かった記憶があるのですが、すでに2巻で「?」になって、それ以後はもう…
見切るのが早すぎです。もうちょっと我慢して読みましょう。
義手で将棋の名人になる話とか、舌でソロバンをはじく話とか、周りの人がインベーダーと入れ替わっていると思い込んでいる子供の話とか、いい話が出てきますから。(マニアックすぎでスマン)
……ドクター・キリコが出てくる話は、面白い話が多いです。
ところで何故ブラックジャックの自動車は、あんなにもエンコするのか。
田舎で孤立した状況を作り出す際の、常套手段になっております。
>資料価値を考慮した文庫のほうが、まだまだ少ないんじゃないですかね。マンガのばやい
まぁ、「資料的価値を残す必要のあるマンガ」がほとんど無いってのも、事実なのかもしれん。
(鉄腕アトムのハードカバー版を、全巻揃えながら3分の1も読まずに売っ払った僕)
手塚治虫の場合、個々の作品の優劣よりも、後世のマンガに与えた影響の大きさがスゴイのだと思います。
ブラック・ジャック一つとっても、「ブラック・ジャックによろしく」はもとより、結構たくさんありそうですよね。
細野不二彦の「ギャラリー・フェイク」も、話の構成の仕方がブラック・ジャックっぽいように思えるし。
今読んでもちっとも面白くないでしょ、ガキデカ
「千と千尋の神隠し」に出てくる目の看板も「ねじ式」へのオマージュかと。
江口寿史の描いた「わたせの国のねじ式」サイコーっすよ!!