会長が準自己破産に抗告するものの総会が架空のものであったとして却下されたり、前社長の経営権がわずか1円で買い取られていた、という話も出てきたりで後ろを見ると非常にきな臭い、最初からつぶして現金をとれるだけとってしまうのが目的の経営取得だったのではないか、というにおいがプンプンしてくる船井電機の問題ですが、法律上は問題ないのか粛々と手続きが進み、とうとう破産手続きの開始が東京地裁によって決定してしまいました。
どうもこのまま手続きだけ進んで消滅、の未来しか見えてこなくなってしまいました。周囲の声を無視し、法律上の不備が出た様子もなく一方的な手続きが進むところから、なんとなくハゲタカファンドみたいなところに食い物にされてしまったのかな、という印象です。いまだに普通に残っている船井電機の公式サイトが悲しく見えます。新規採用情報の詳細のところだけ消えてましたし。
(従来の東芝製と使い勝手が違った)
こう言うのはサービス対応はどうなるんだろう?
っと思った。
一方民事再生を目指すと言っている旧経営陣側の上田智一前社長はだまされて経営権を譲渡したとして訴訟を起こしています。
https://digital.asahi.com/articles/AST1B1RFKT1BUTIL00SM.html
一方で上田智一前社長が経営権を譲渡したEFI株式ファンドの福井啓介社長も騙されて別の会社に知らないうちに経営権を失っていたと主張しています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900016536.html
まともに会社の印鑑を管理できないファンドって何なのよ?って言いたくなります。さらなる売却先も騙すつもりはなかったので民事再生に協力するといっています。個人的な印象ですが準自己破産手続きによって売り抜けに失敗した一味が口裏合わせをしているような感じがします。
ある程度の部品は補完してあると思うので、故障の修理くらいは東芝でやってくれるはずです。最近のは部品交換修理ばかりですからね。
>913dさん
傍からは順調粛々と処理をしているように見えるんですけど、裏は思った以上にドロドロしてますよね。それでもこの流れは止まりそうにないなぁと言う気がします。
https://bunshun.jp/articles/-/76958
取締役全員解任に従業員の給与未払いって船井の時にも聞いたような。つぶれる会社ってどこも似たようなものってことでしょうね。給与支払いを約束した役員を解任とのことで従業員の皆様はたまったものじゃないです。新社長の阿部博氏、一応過去にエステ関連の企業を立て直した実績のある方のようですが、ここまでボロボロの会社を再生できるんでしょうかね?
まぁ経営まずくなってくると、次の納品に必要な経費や他社への支払いを優先して、遅らせてもしょうがないよね、って考えるのが従業員への給料という人件費。悪循環の始まりなんですけど、なんとなく分かるっちゃ分かるのでただ批判もしづらく。何度自分の給料今月無しにしようと思ったことか・・・。12月あたりから急に立ち直ったせいで財務省から「間違ってませんか?」って確認の電話もらった。
まぁウチのことはおいといて、過去の実績があるからと言って、あの船井電機の経営をつぶしたほどのどん底からどうにかできるとはちょっと思えないですね。
ミュゼプラチナムに関する続報がでてます。解任されたとされる三原孔明社長の単独インタビューです。
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1200983_1527.html
うーん、知らないうちに株主総会開かれて役員全員解任で新しい取締役が選任ってなんか船井電機と流れがそっくりなんですよねぇ。悪質M&A業者がまかり通っているってことなんでしょうかね。
まさに船井電機と同じやり方ですね。あっちの業界では定番のやり方なんでしょうね。逆を言えばやりてならあっちの手を読むことができた、とも言えるのであまり有能ではなかったのか、はたまた半分茶番なのか。
船井電機とミュゼプラチナムの経過、ほんとに似てるんですよね。
一方、船井電機のほうも動きがありました。
船井電機破産、原田元環境相の許可抗告認めず 東京高裁
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF201WY0Q5A220C2000000/
最高裁の判断を仰ぐ許可抗告すら却下ですから余程心証が悪いんでしょうね。民事再生法の適用に注力とのことですがこれだけ心証が悪いとなると民事再生は無理筋じゃないのというのが実感です。
元環境相の肩書も通用しませんでしたか。司法の独立性を確認できた点はいいんですが、わたしらとしては整理が進んでしまう方が良いことではないですからうなるしかない。もう民事再生法の適用の可能性が残っているだけマシ、と見なきゃダメでしょうねぇ。
うーん、まずないとは思いますが万が一民事再生法がによる再建が認められたとしても赤字部門とみなしているテレビ事業の売却が前提なので船井電機という企業体が存続するだけでしょう。ならば個人的には訳の分からない悪質M&A業者に売り抜けられるより、破産手続きを進めている側のほうが会社は清算されても技術とブランドを引き継いでくれる売却先を見つけてくれる可能性が高いと感じています。pioneerやONKYOのAV部門は会社はなくなったもののブランド自体は存続しているという例もありますので。