『ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか』(光文社新書)の著者で、ジャーナリスト・法政大学社会学部メディア社会学科准教授の藤代裕之さんに、引き続いて話を聞く。 前編では主に「プラットフォーム」を中心に尋ねたが、今回は新聞、そしてJ-CASTも含めたニュースサイト(コンテンツ配信者)をめぐる現状、特にメディアの「フラット化」に伴う問題が主なテーマだ。 日経以外の新聞は「本気でやれよ」 ――『ネットメディア覇権戦争』では、Yahoo!、LINE、SmartNews、日本経済新聞、NewsPicksの5つが取り上げられています。 藤代 今回は、(取材先を)スマホでパワーのあるメディアに絞りました。すると、既存マスメディアは日経しか残らなかった。 ――「新聞では、日経だけが取り上げられている」というのは、興味深い点でした。 藤代 現にアプリが、多くの人からダウンロードされているじゃない