タンク汚染水、せき外流出=ベータ線で50ミリシーベルト−弁開いた状態−福島第1 東京電力は20日、福島第1原発で放射性物質を含む汚染水を保管しているタンクの上部から漏えいが見つかり、せき外に流出していることを確認したと発表した。漏えいした水の表面線量を測定したところ、ベータ線で毎時50ミリシーベルトだったという。 東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった協力企業の作業員が4号機原子炉建屋西側にある汚染水を保管するタンク群の1基で、天板部から水が垂れているのを発見した。漏れた水は雨どいを通じて、タンク群を囲むせきの外にも出ていた。 タンクには汚染水を受け入れるための弁が2カ所あり、本来は閉めてあるはずなのに、いずれも開いた状態だった。弁を閉めたところ、漏えい量は減少したといい、東電は今回のトラブルの原因を調べている。 タンク内の汚染水は放射性セシウムの濃度が比較的低いもの