2024-12-15

[]12月15日

ご飯

朝:なし。昼:グラコロ。夜:豚丼たまご豚汁。間食:スナック菓子ポッキーアイスバウムクーヘン

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすす。

いっぱい食べていっぱい寝た。

二日続けてマクドを食べることでグラブルコラボアイテムをゲット。

金剛嬉しいね

○ 阿津川辰海「透明人間密室に潜む」

ノンシリーズもの短編集。

本格ミステリらしい謎解きがたっぷり楽しめて、面白かった。

最後の一編だけは好みの範囲外だったが、他の三つは非常に好き。

透明人間密室に潜む

透明人間が題材の特殊設定もので、その透明人間犯人倒叙という構成自体がまずもう面白い。

更にそこから様々な趣向が多様に含まれており、ハウダニット一発ネタにしない怒涛の展開が続くのがすごかった。

ハウダニットホワイダニットの両面の謎が次々に解かれていく後半も勿論興味深いのだけど、個人的には透明人間は夜の営みをするにはそういう面を気をつける必要があるのかという、透明人間日常を掘り下げた序盤もかなり好みだ。

・六人の熱狂する日本人

とあるアイドルオタク同士の揉め事が発展した殺人事件、その裁判陪審員達がたまたま同じアイドルオタクだった。

滑稽な冒頭のテンションそのままに一気に駆け抜けるコメディ調の法廷もの

流石にご都合主義がすぎる前提ながら、アイドルオタクが畳み掛けるような専門用語オタクのありようの矛盾を見つけるシーンで一気にのめり込んだ。

殺人事件裁判で何を議論しているんだ? という引いた目線を許さない熱がある短編で、オタクらしさが楽しめる。

コメディ全振りながら、瑣末ながらオタク的には譲れない点が徐々に大きな違和感になって真面目な裁判官達も巻き込んでいく展開が面白く、地に足がついたロジックものとしても読み応えがあった。

・盗聴された殺人

僕としては本書のベスト

探偵事務所で働く聴覚に優れた美々香を主人公にした王道探偵助手ものフーダニット

犯人当ての趣向なので、作中の探偵が謎を解いた時点で自分も謎を考えてみた。

見当違いな推理をしてしまっただけに、驚いた。

ノンシリーズものらしい趣向もあるが、本題たる優れた聴覚で解き明かす意外なホワットダニットがいいね

そもそもそこが謎の焦点であることに中々気づけない構成が見事で、主人公聴覚は優れているが推理力は控えめな設定が、読者の目線でも推理可能な謎にしているのがにくい。

ミステリ的な点だけでなく、探偵助手関係値も心地よく、王道の楽しさが詰まっていた。

・第13号船室から脱出

脱出ゲームで本当の誘拐が起こったこから始まる、コンゲームっぽさもある「謎解き」もの

ヤングアダルトとか児童文学系を狙ったのかな? 上記三つとかなり色合いが異なっている上に、全体的にチグハグな内容で、しっくりこなかった。

特に脱出ゲームと誘拐がそれぞれ別に展開するのだが、脱出ゲームパートがあまりにもとってつけた内容で、作中人物たちとの評価の食い違いがつらかった。

最後の怒涛のどんでん返しも、どんでん返しありきの違和感のある構図だったため、驚きよりもそこに至るまでの遅さが気になった。

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