2017年新卒の皆様におかれましては、就職おめでとうございます。私は今日会社を辞めた17卒です。
この文章は
①就活を真面目にやらなかった
といった事について書かれており、あくまで法律バットで戦ったりするような立派でタメになる話ではありません!
また、詳細について濁している部分もあり、全てが事実に基づくという保証は出来兼ねますのでご了承ください。
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3月から早期入社して働いていたものの、内情の無茶苦茶さから試用期間中の退職を電話で伝え、晴れて既卒となった。
無職の空は明るかった。私は今、何者でもない。
今聞いている、坂本慎太郎の「幽霊の気分で」という曲が身体に凄く馴染む。
何の考えも無しに空気に流されて就職活動を行ったところ、当然の如く落ちに落ち続ける。
人の話にも耳を貸さず、闇雲に動くことを勝手に努力だと思い込んでいた。愚かだった。
秋口にようやく一つの会社から内定が出て、焦りと安堵から就活を完結させてしまう。
入った会社は所謂B to Bの中小企業で、土日もあるしここならまあ大丈夫だろう、サラリーマン頑張るぞ、と高を括っていた。
大間違いだった。
まず、出社当日。社長にマンツーマンで魂のメッセージを送られ1日目が終わる。
何かがおかしいけど、よくある心得の話だな!と思う。ほぼ定時で終了。
2日目、3日目、4日目、少しの勉強を含めた魂メッセージは4日で合計「39」時間。既に定時の概念が崩壊し始める。
社会人の残業なんて当然だとは思うけど、研修の段階でこれはおかしいのではと思う。
「土曜日」に入社式。新卒者は私一人のため、極めて簡素な形で終わり、すぐに会議が開始され、置いてけぼりになる。
分からない事は聞くべき!とは思うものの、幾ら何でも説明や研修が無さすぎる。
1日休んで次の週は、独りで10年前の名簿の整理と営業ルートのリスト作成。終わらなければ仕事は帰れない!と言われ頑張る。
しかし、数千件のリスト整理なんて到底終わる筈がない。ここから8時〜9時コースに。
(終わったので帰ります、と言って帰った日に陰口が飛び交ったから気をつけた方がいいよ、と先輩に翌日伝え聞いた)
ディテールを書くと諸問題が発生し兼ねない為、ここについてはボカす。
しばらくこれを続ける内に、このままこの会社で一人前になったら殺されると思い、退職を決める。
2分ほどの電話で、それは呆気なく決まった。
さて、今までこれを読み進めた方は、仕事の内容的には研修がゼロでは無いわけだし、ワンマン経営や中小ならよくある事と考えられるかもしれない。
・就業規則を見せてくれない(口頭でガーッと説明されるのみ、細かい点はボカされる)
・マイナンバー、年金、保険、振込口座の提出が一切求められない
給与形態も、みなし残業制であることすら私は知らず、人から伝え聞いた。
逆に何の書類もないから逃げられる!とポジティブに退職を決められて良かった、とすら思う。
給与は貰えないかもしれないけれど、ダメ元で振込口座だけ退職届と合わせて送ってみることにする。
もっとも、最初から存在していない扱いを受けるかもしれないが。
説明義務は会社にあれど、確認不足は労働者の責任でもあるだろう。
私はここまで来て初めて、自分の愚かさと就活の重要さを痛感した。そして学習した。
既卒という不安な、茨の道に進むとしても、去年よりは間違いなく建設的な職探しが出来るだろう。
言わば「ブラック企業へのインターン」という戦場体験は良い勉強になったと思う。
こんな会社は恐らく星の数ほどあるだろうし、生活を考えると逃げられない人もいるだろう。
しかし、私のように特に枷が無い、もしくは枷がまだ緩い方は、今すぐに逃げ出すべきだと思う。今すぐ、今日にでも。