「住民目線」頼れる存在 地域に1人暮らして奮闘 鋸山の麓の駐在所に密着 【千葉県警察創立150年】(2)

1人暮らしの高齢女性宅を訪問し、防犯対策ステッカーを手渡す橋本さん=10月、富津市
1人暮らしの高齢女性宅を訪問し、防犯対策ステッカーを手渡す橋本さん=10月、富津市
竹岡駐在所と橋本さん
竹岡駐在所と橋本さん
橋本さんが作成した登山客向けの日本語と英語のポスター=富津市竹岡
橋本さんが作成した登山客向けの日本語と英語のポスター=富津市竹岡

 千葉県内47の市町村に245カ所の駐在所が設置されている。複数の警察官が交代制で担当する交番と異なり、1人の警察官が住み込みで対応する。橋本千春さん(43)が勤務する富津署の竹岡駐在所(富津市)があるのは鋸山の麓。香取市と銚子市での駐在所勤務を経て、2020年から竹岡駐在所に配属された巡査部長は「駐在員は地域住民の一員」と実感している。安全な暮らしを守ろうと奮闘する日常を取材した。

(報道部・井田心平)

 橋本さんが竹岡駐在所に着任した当時はコロナ禍の真っただ中だった。妻と2人の娘との新しい土地での暮らしを「顔を覚えてもらいたい時に、行事や会議が中止になった。3カ月ぐらい学校が休みだったので、娘も慣れるのに時間がかかった」と振り返る。それでも、持ち前の真面目さで家族4 ・・・

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