2024年12月8日 05:00 | 有料記事
北条警察署(当時)の騎馬警ら隊=1925(大正14)年(県警提供)
署員の点検「抜け刀」=昭和初期(県警提供)
1946(昭和21)年には女性警察官の採用が始まった(県警提供)
千葉県警が今年、創立150年を迎えた。県警警務課によると、県警の始まりは1874(明治7)年8月2日、警察署の前身とされる「取締所」が設置されたことによる。150年の歴史を振り返ると、時代の流れに対応しつつ、県民の「安全安心を実感できるくらしの実現」に向け励む姿が見えてくる。
今年4月現在、県内には警察署は39署、交番が243カ所、駐在所が245カ所設置され、1万880人の警察官と1226人の警察行政職員が働いている。
「千葉県警察史」や県警創立100年を記念して出版された「警察百話」によると、1929(昭和4)年には当時の警察部長(現本部長)により、千葉にも警察犬が導入され、新たな仲間が加わった。2人の刑事が陸軍歩兵学校に入学し、2頭のシェパードの訓練を行った。その半年後に発生した殺人事件で警察犬が遺体を見つける活躍もあり、現在の警察犬制度につながっている。
近年は女性警察官・職員の割合も増えてきた。150年の歴史の中で、女性警察官が誕生したのは終戦後の1946(昭和21)年。国が欧米諸国にならい、日本警察再編成方策の一環として構想したことがきっかけだった。
当時は主に女性容疑者の捜査・監視、女性や少年の犯罪防止活動を担うことが期待された。採用の身分は「警務書記」。警察官の定員が連合国軍総司令部によって限定されていて、男性警察官を減らさずに ・・・
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