2024年12月24日 05:00 | 有料記事
朝、空港の警備のため隊員らが警察車両に乗り出動した=11月27日、成田市三里塚の成田国際空港警備隊
空警隊の役割について話す土屋雅幸警視
1978(昭和53)年7月18日、日本の玄関口の新たな空港を専門に警備する部隊、新東京国際空港警備隊が千葉県警に発足した。通称・空警隊、現在の成田国際空港警備隊だ。発足のきっかけは約4カ月前に発生した成田空港管制塔占拠事件。空港に反対する集団が、開港間近の空港に乱入し管制塔の機器を破壊した。国は空港の安全確保のため、県警に、従来の機動隊とは別に空警隊を発足させた。それから半世紀近く経った今、ゲリラ活動は落ち着いたが、グローバル化や空港の機能強化に伴う空警隊の重要性は増している。(報道部・大村慧)
航空需要が高まった1960年代、国は新しい空港の建設計画を進めた。計画地は紆余(うよ)曲折を経て成田市三里塚に閣議決定され、激しい反対運動が起こった。いわゆる成田空港問題だ。
78(昭和53)年3月26日の成田空港管制塔占拠事件を契機に発足した際、空警隊は約6 ・・・
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