パワー半導体を手掛ける欧州の大手企業が、炭化ケイ素(SiC)重視の姿勢を貫いている。SiCのけん引役である電気自動車(EV)市場に逆風が吹く中、2025年から2026年にかけて新製品投入や生産体制強化を進める。2027年ごろに再び成長軌道に乗ると期待されているEV市場を見据えて、先手を打つ。
2025年1月開催の展示会「カーエレクトロニクス技術展」で、ドイツBosch(ボッシュ)とスイスSTMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)がそれぞれSiCの事業計画や新製品のリリース情報などを明らかにした。