EPN
読み方:イーピーエヌ
別名:出力保護つきコピー無制限運用
EPNとは、デジタルデータの著作権保護方式のひとつで、特定の受信機に限って信号を再生することができるように放送信号を暗号化する方式のことである。電子情報技術産業協会(JEITA)が2005年の「コンテンツ保護検討委員会」で提案した。
EPNはテレビなどの放送信号に用いられる方式で、放送局から信号波を発信する段階から暗号化が施される点に特徴がある。テレビなどの受信機はあらかじめ暗号を解ける装置を備えていないと再生することができない。このため、暗号解読装置を搭載していないパソコンなどでは、データを取り込んでも再生することができない。
ただし、EPNでは、暗号に対応できる機器であればデータの複製は自由に行うことができるという特徴がある。例えばDVD-ROMやHDDビデオレコーダが解読機能を持っていれば、複製も再生も無制限に行うことができる。
JEITAの主張によれば、EPNは、ネットワークを通じたコンテンツの無法な再配布を阻止しながらも、個人利用目的の複製などは妨げない、より利便性の向上に適した方式である。
ちなみに現在の地上デジタル放送には、著作権保護方式として、いわゆる「コピーワンス」(COG)方式が、放送局からの発信段階で付与されている。コピーワンスは「1世代に限ってコピーすることができる」ことを特徴とし、原本からの複製は自由だが、複製品から複製を作ることはできない。JEITAの提案は、2011年に迎えるテレビ放送の全デジタル化に照準が合わせられているが、EPN方式はAV再生機器に機能の追加搭載を強いる側面があるため、産業界が難色を示している状況にある。
参照リンク
JEITA ホームページ
EPN
分子式: | C14H14NO4PS |
その他の名称: | エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネート、EPN、EPN-300、Phenylphosphonothioic acid O-ethyl O-(p-nitrophenyl)、Phenylthiophosphonic acid O-ethyl O-(p-nitrophenyl) ester、EPN剤、ENT-17798、O-エチル=O-4-ニトロフェニル=フェニルホスホノチオアート、フェニルホスホノチオ酸2-エチル2-(4-ニトロフェニル)、Phenylphosphonothioic Acid, 2-Ethyl 2-(4-Nitrophenyl) Ester、Ethyl p-nitrophenyl thionobenzenephosphonate |
体系名: | フェニルホスホノチオ酸O-エチルO-(4-ニトロフェニル)、フェニルチオホスホン酸O-エチルO-(p-ニトロフェニル) |
EPN(C14H14NO4PS)
EPN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/31 01:41 UTC 版)
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EPN (Encryption Plus Non-assertion) とは、デジタル放送コンテンツの著作権保護方式の提案の1つ。
電子情報技術産業協会 (JEITA) が提案している「出力保護つきコピー無制限運用」のことであり、デジタル放送の信号を暗号化して特定の解読機能を持った受像機のみが復号を可能にする方式である。対応機種間による世代制限のないコピーが可能である一方、ネットへのアップロードを禁止することが可能とされる。
アメリカ合衆国ではすでに地上デジタル放送で実用化されているが、地上波放送の質が高く録画文化が強いとされる日本では放送事業者や著作権団体の反対が強く、将来的に検討される方式の1つにとどまっている。現在は9回のコピーと1回のムーブを許可する方式「ダビング10」がルールとして採用されている。
固有名詞の分類
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