ハッキング【hacking】
ハッキング
ハッキングとは、コンピュータやネットワークに関する高度な知識や技術を駆使して、コンピュータシステムにアクセスし、その構造を解析したり、改造を行ったりすることである。
ハッキングのうち、特に、コンピュータシステムへの不正侵入やプログラムの破壊、データの改竄・窃取などといった悪意のある行為は「クラッキング」と呼ばれる。こうしたクラッキング行為を指して「ハッキング」の語が用いられている場合もあるが、ハッキングの語そのものには、本来、特に善悪の価値が含まれてるわけではない。
クラッキングは「ブラックハット」とも呼ばれる。これに対して、善意に基づいて行われるハッキングは、「ホワイトハット」と呼ばれることもある。
参照リンク
ハッキングに関するFAQ (JPNIC 日本ネットワークインフォメーションセンター)
ハッキング
ハッキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 00:54 UTC 版)
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ハッキング (英語: hacking、別名: ハック) とは、高度な知識や技術を用いて、コンピュータやコンピュータネットワークの解析・改造・構築などを行うことをいう[1]。他人が管理するコンピュータからデータを窃取するなどの不正行為もハッキングであるが、一般的にクラッキングと呼び区別される。
語源
もとは英語のhackで、「たたき切る」「切り刻む」「耕す」などの意味を持つ。また、天水農法の一つにハック耕というものが存在する。ハック耕とは、森の一角を皆伐し、森を焼いてミネラルが豊富になった地面に棒で穴をあけ、そこに作物の種を植える。あとは天水(自然に降ってくる雨水)を頼りにして作物が実るのを待つ、という原始的な農法である。
転じて、「一心不乱に殺す」、そして電子回路の設計や工作を経て、コンピュータシステムの動作やソフトウェアの機構を詳細に解析し必要に応じてプログラムを改変したりすることを指すようになった。
ハッキングとクラッキング
ハッキングの技能は元来深い知識と高度な技術を必要とするものであり、そのような技術者をハッカーと呼び、尊敬・畏怖される存在であった。
しかし、中にはこれら技術を悪用する者もいた。初期には電話のただ掛けなどであったが、コンピュータが普及しだした頃からソフトウェアのコピーガード破り(および不正コピー)やウェブページの改竄をする者などが現れてきた。これらの悪用行為をクライム・ハッキングまたはクラッキングという。悪用する者もまた自らを「ハッカー」と称したため、ハッカーとはこのような者たちであるという認識が広まり、現在もハッカーとクラッカーが同一視されることが多い。
そのため、Linux、FreeBSD、Apache HTTP Serverの開発者たちからは、このような犯罪行為を創造的行為であるハッキングと同一視にされることを嫌う意見がある(例;Linuxの開発者リーナス・トーバルズは、その著作の中で、「ハッカーとクラッカーを混同しないで欲しい」と記している)。また、出版社の「オライリーメディア」や雑誌「PC Japan」など、本来の意味でのハッカー・ハッキングを用語として定着させようとしているメディアも少なからず存在する。ホワイトハッカー(ハッカー)、ホワイトハット(ハッカー)、ブラックハット(クラッカー)、スクリプトキディ(クラッカーの行動を模倣するもの)などの呼び名が出てきた。
しかし、このようにサイバー空間上での犯罪が増えていても、実際にハッキング(クラッキング)が犯罪として認められている国は少なくない。
脚注
出典
関連項目
ハッキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 10:00 UTC 版)
「ジュリアン・アサンジ」の記事における「ハッキング」の解説
16歳頃の1987年、アサンジは「Mendax」(ホラティウスの言葉で「気高く不正直」を意味する「splendide mendax」から) の名でハッキングを始める。彼は他の2人のハッカーとグループ「International Subversives」(国際破壊分子) を結成した。彼らの初期のルールには「侵入するコンピュータのシステムを破壊してはいけない (クラッシュさせることを含む)」「システムの情報を書き換えてはいけない (侵入の形跡ログを消す場合を除く)」「情報を共有する」があったことをアサンジは記している。 ハッキングを受け、1991年、オーストラリア連邦警察はメルボルンのアサンジの自宅を捜索した。彼はとあるオーストラリアの大学、カナダの通信企業ノーテル、およびその他の組織のコンピュータにモデムを通じてアクセスしたと伝えられた。1992年、彼は24のハッキング容疑を認め、2,100オーストラリアドルを払い保釈された。検察官は「彼にさまざまなコンピュータの内部を覗かせた要因が知的好奇心を措いて外にあったという証拠は全くない」と語った。 アサンジは後に「実を言えば、ハッカーであった頃のことをあれこれ言われるのはちょっとうっとうしい。私が著した本やドキュメンタリーがあるから人はあれこれ噂するが、20年も前のことだし、彼らはそのことをいくらでも、好きなようにカット・アンド・ペーストできるから。ただ、私にとってその過去は汚点ではなく、それどころか誇りにさえ思っている。なにより、彼らがいまだに私のことをハッカーと呼ぶ理由も分かるから」とコメントしている。
※この「ハッキング」の解説は、「ジュリアン・アサンジ」の解説の一部です。
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