注目校に聞く

立命館慶祥(上)菊地校長に聞く 「世界に通用する18歳」へ 課題を見つけ、貢献の仕方を考える海外研修

2024.12.26

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市川 理香
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立命館慶祥中学・高校(北海道江別市)は、「世界に通用する18歳」を育てることを目指し、国内外さまざまな場所での研修プログラムを整えています。道内はもとより、全国各地から生徒が集まります(高校のみ寮あり)。多彩なプログラムの狙いを、菊地賢司校長に聞きました。(撮影/山本友来)

菊池賢司

話を聞いた人

菊地賢司さん

立命館慶祥中学・高校校長

(きくち・けんじ)福島県郡山市出身。1997年、早稲田大学社会科学部卒業。大学卒業後、香川誠陵中高で7年間勤務、2004年から立命館慶祥中高に赴任し、中学社会・高校日本史の授業を担当すると共に、中学・高校の学年主任を長く担当。高校教頭、副校長を経て、23年から同校の校長に就任。海外研修の引率で訪問した国は15カ国・地域。特にガラパゴス諸島には3度の引率経験あり。趣味はお城巡り。

海外研修は「光と影のあるところ」で

――「世界に通用する18歳」を掲げています。どのような18歳でしょうか。

立命館大学の求める生徒像に沿って、開校の頃にみんなで作り、今でも大事にしているスローガンです。具体的にするため、チャレンジ(challenge)、貢献(contribution)、協働(collaboration)と言い換えて、「3C」を打ち出していました。私は、「チャレンジ精神に満ちた人」「社会の変化に対応し、自ら深く考え行動する人」、そして、「グローバルシチズンシップを備えた人」と読み解き、未知のものに挑戦し、協働して共にいろいろなものを創造していく人物と説明しています。

――挑戦には、怖いもの知らずも恐れもあると思いますが、どのようなプログラムで挑戦する心を育てていますか。

見たこともないものに飛び込んでいく機会として、海外研修を用意しています。高2では、タイ、台湾、ベトナム、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、アメリカ、ボツワナ共和国、ガラパゴスなどの複数のコースを設定し、生徒は希望するコースに参加しています。他にも姉妹校が15校あります。今年、トルコやオーストラリア、インドネシアの3校が追加され、このあともインドの学校が追加される予定です。姉妹校交流を通して、同じテーマを共同で研究し論文を作成する取り組みを行っています。

また、中3から任意で参加できるハーバード研修、ネパール研修なども用意され、自分の好きなタイミングで何度も海外に飛び立つチャンスがあります。

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