シニアを狙うサイバー攻撃、対策しているシニア6割だが、精神的・事後的な習慣が中心【MMD研調べ】

不審な電話・SMSに8割超が遭遇しているが、「対策していないシニア」は24.6%存在。

MMDLaboが運営するMMD研究所は、「シニアのスマホのセキュリティ」に関する調査結果を発表した。60歳~79歳の男女10,000人が回答している。

画面ロック・セキュリティソフト利用・定期的な見直しなどの対策は少数派

10,000人のうち通信会社を契約している8,912人に、まず「スマホを用いた詐欺に遭うことを心配しているか」と聞くと、「非常に心配している」12.1%、「ある程度心配している」49.1%で、計61.2%が心配していた。

次にスマホを持つ1,200人に、「スマホで“身に覚えのない連絡をうけた経験”があるか」を聞くと、「ある」は84.4%。項目別でみると「電話」73.2%が最多で、「メール」73.1%、「SMS」63.2%の順で続いた。

「スマホに関するトラブルや困りごとの経験」については、「ある」が72.4%。内容としては「機能を使いこなせていない」43.9%が最多だが、「怪しいメッセージやリンクを受け取った」32.6%がそれに続く。誰に相談するかでは、「同居している家族」31.9%、「通信会社のカスタマーサポート」27.9%、「同居していない家族」21.6%が上位だった。

そこで「スマホを利用する際のセキュリティや防犯」について聞くと、「自分で設定・対策を行っている」42.6%、「家族や知人に相談して設定・対策を行っている」21.6%と、意識的に対策していたのは6割超。一方「ある程度意識しているが、具体的な対策はしていない」は24.6%存在する。

実際に対策している770人に内容を聞くと、「怪しいメッセージやリンクを開かないようにしている」74.2%、「非通知や知らない電話番号には出ないことにしている」69.7%、「詐欺電話や不正請求に注意している」56.3%が上位で、事後的・非システム的なものが多かった。画面ロック・セキュリティソフト利用・定期的な見直しなどは半数を超えなかった。

調査概要

  • 【調査対象】<予備調査>60歳~79歳の男女<本調査>スマホを持つシニア
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2024年12月11日~12月13日
  • 【有効回答数】<予備調査>10,000人 ※人口構成比に合わせて回収<本調査>1,200人 ※予備調査でスマホを持っていると回答したシニアの構成比に合わせてウエイトバックを実施
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