俺たちは古墳にUFOを呼びたいんだ──ギターウルフ、自主レーベルから初となるアルバムをリリース!!
OTOTOY年始恒例のお年玉企画(現在は終了しております)にも登場してもらったギターウルフが、延期を経て遂にアルバム『LOVE&JETT』をリリース!! 長年在籍した〈キューンミュージック〉を殿堂入りし、自主レーベルから初となる今作。すでに公開されていたタイトル曲やお年玉企画で配布した3曲ももちろん収録、新ベーシスト、GOTZの加入によって新たな勢いが吹き込まれた荒々しいロックンロール・アルバムになっております。OTOTOYでは初となるインタヴューを掲載 & アルバム購入者にはツアー・ファイナルのチケット・プレゼント企画も!
3年ぶり、自主レーベルから一発目となるフル・アルバム!!
『LOVE&JETT』ツアー・ファイナルにご招待!
【対象者】
ギターウルフ『LOVE&JETT』をOTOTOYにて購入された方
【プレゼント内容】
〈LOVE&JETT あの娘はロケットツアー MEGA MAX!!〉ツアー・ファイナル渋谷WWWXチケット(3組6名様)
【応募方法】
https://ototoy.jp/contact/より「プレゼントの応募」を選択し、「ギターウルフプレゼント応募」と記載のうえ、
・ギターウルフ『LOVE&JETT』を購入した際使用したアカウントの、メールアドレスもしくはTwitterアカウント名
・予約または購入時のキュー番号
(「XXXXXXXXX」XXX点 ¥XXXXXX(税込) 購入完了のお知らせ(000,000)←この数字です)
・お名前(同行者のお名前もお知らせください)
・代表者のご住所
・代表者の連絡先
・ご意見、ご感想
をご記入の上お申し込みください。
【応募締切】
3月10日(日)23時59分まで
INTERVIEW : ギターウルフ
日本が世界に誇るロックンロール・ヒーロー、ギターウルフ。メンバーチェンジ、自主レーベル設立、リリースの延期など様々なトピックを経て遂に新作『LOVE&JETT』がこの地球に降り立った! 全10曲25分という内容からも分かるように、そんな変化もバンドが前に進むための燃料にしてしまったかのような突き抜けたサウンドに更にアップデートされたセイジによる愛とロマンに満ちた歌詞。メンバーが変わろうが、環境が変わろうが、彼らは変わりません! ロックンロールのライセンスを一度手にしてしまったら、突き進む他にないんだぜ!
インタビュー・文 : 高木理太
写真 : 沼田学
心配とかそういうのは俺たちには無い
──新作が出るまでに長年ベースを担当していたUGさんが脱退、その後ヒカルさんが加入、脱退とメンバー・チェンジを経てGOTZさんが加入しました。新たなベーシストとしてGOTZさんに白羽の矢が立ったのはどういう経緯だったのでしょうか?
セイジ : UGが抜けた時に新しいベースを応募したら150人くらい応募があったんだけど、その時にヒカルとGOTZが選考の最後の方まで残っていたんだよ。その時はヒカルの方がウチのすぐそばに住んでたから、それで決めたんだよね。
──選考理由は家の近さだったと(笑)。
セイジ : でもヒカルが抜けることになって、改めてGOTZに声を掛けたんだよ。
──1年越しで声がかかるのは、GOTZさん的にはどうだったんですか?
GOTZ : やっときたかと思いましたね。
──加入後すぐにEUツアーが決まっていることに気負いとかはなかった?
GOTZ : いや、もう全然やりますって感じでしたね。
──セイジさんもその辺は心配なく?
セイジ : 心配とかそういうのは俺たちには無いかな。とにかく過激に突っ込んでくだけだから。
──メンバー・チェンジがあってすぐに海外ツアーは、なかなか大変なんじゃないかと。
セイジ : 俺たちは準備万端で行くのは向いてないんだよ。怒涛の中でまとめあげていくほうがいいんだ。
──EUツアーは、ヒカルさんが抜ける段階でもう決まっていたのでしょうか?
セイジ : そうだね。ヒカルもツアーまではやるとは言ってたんだけど、辞めてしまうのだったらGOTZと新しいギターウルフを確立するためにそっちでツアーに突入した方がいいと思って。
──トオルさん的にはいかがですか? バンドでリズム隊が変わるのは、大きな変化だと思いますが。
トオル : うーん、どうかな? ギターウルフの場合、リズムの核はセイジさんだから。
──セイジさん選んだ存在が、バンドにハマれば何も問題ないと。
トオル : そうですね、そこに入れるかが大事ですよ。
──〈キューンミュージック〉を殿堂入りして、今作は自主レーベルからの作品となるわけですが、経緯を教えていただけますか?
セイジ : メジャー・レーベルもいい所はたくさんあるんだけど、海外と契約出来ないんだよ。今回から海外での流通は前から声を掛けてくれていた〈Third Man Records〉と契約の話をしてて。キューンも今まで長かったし、自分たちでやるのはどうかなとは思ったんだけど、俺たちの最初の活動はアメリカから始まっているからさ。思い切って自主レーベルでやってみようかなと。
──自主でのリリースって、ギターウルフの長い歴史の中でもなかったんじゃないですか?
セイジ : 確かにないかな。一番最初に出してくれたのも、メンフィスの〈Goner Records〉だしね。いや… その前に自分たちで変なビデオとか作ったな(笑)。
──(笑)。ってことは、ほぼ初めてっていうことですね。
セイジ : そう、そのせいでリリースが遅れてしまったわけなんだけど(笑)。
この曲ってギターウルフを組んだ最初のライブの1曲目だったんだよ
──アルバムの発売、本当は元旦を予定していたじゃないですか。元旦にリリースしたかった理由って何かあったんですか?
セイジ : いや、単純に自主レーベルでの一発目だし、めでたいかなと思ってさ。
──(笑)。今回のアルバムはいつから作り始めたんですか?
セイジ : 8月の終わりに岡山でレコーディングしたんだよね。
──岡山で?
セイジ : 岡山は南石くんっていう凄腕のエンジニアがいて、彼はキューン時代に作ったアルバム『チラノザウルス四畳半』や『狼惑星』、『ジェットジェネレーション』、『ロックンロールエチケット』、『UFOロマンティクス』に携わってくれてて。色々考えたんだけどやっぱあの音の感じにしたいなと思っていたら、その南石くんが岡山に引っ越してたんだよね。
──レコーディングはいかがでした?
セイジ : 今回は気合いの4日間だったね。
──GOTZさんは加入して初のレコーディングだったと思いますが、いかがでした?
GOTZ : 楽しかったですよ。
──今までレコーディングの経験はありましたか?
GOTZ : いや、全然。初めてのレコーディングでした。
──レコーディングするにあたって、セイジさんから何か指導は行いましたか?
セイジ : やっぱりレコーディングってライヴとはまた違う緊張感と気合いが必要だからさ。しかも今回は短期間で録り終えないといけなかったからね。しっかり曲を叩き込んでいったよね。
──アルバムのタイトルは『LOVE&JETT』で、タイトル曲は昨年夏(2018年)に先行で公開しました。これがまたすごいカッコよくて。
セイジ : ありがとう。自分史上でも飛び抜けて素敵な曲が出来てしまったんだよ。俺はよく学園ものをテーマにした曲を作るけど、それの1つになるのかな。とにかく気持ちがぶっ飛ばしてるっていう曲だよね。
──今回のアルバムは、アルバムの中盤に「ギミサムラヴィン」というラヴ・ソングが、そしてラストは「まゆみアンタッチャブル」というラヴ・ソングで締めるという展開だったので、アルバムのテーマは“愛”なのかなって勝手に思ってしまったんですが。
セイジ : …照れるね(笑)。自分の曲はほぼラヴ・ソングなんだけどね。でも具体的なものを具体的に言い出したのは、今回が初めてなのかもしれないな。
──アルバムは、GOTZさんが入った影響なのかすごい前のめりで勢いがあって、30分以内で終わるのも気持ちよくて。
セイジ : やっぱりメンバーが変わると、メンバーに刺激を受けるというか。「SEXジャガー」って曲はGOTZを見てジャガーみたいだなと思って出来た曲だし。自分は人からの影響を素直に受けるから、その影響を知らないうちに曲にしてるんだろうね。
──GOTZさんがボーカルを取っている曲もありますね? これはセイジさんからのリクエスト?
セイジ : そうだね。
──ヴォーカルを誰かに取ってもらうことに抵抗感はありませんでしたか?
セイジ : 単純にライヴで代わる代わるに歌った方がカッコいいと思ってさ。GOTZがカッコよく歌ってくれる間に俺はアクションでカッコつけれるしね。
──GOTZさんがヴォーカルを取ってる曲で、スペンサー・デイヴィス・グループの「Gimme Some Lovin'」のカバーが収録されていますが、この曲をカバーしたのはなぜでしょう?
セイジ : GOTZが歌う曲が「SEXジャガー」しかなかったから、何か歌えるカバーはないかって聞いたらこの曲を答えて。この曲ってギターウルフを組んだ最初のライブの1曲目だったんだよ。
──そんな偶然が!
セイジ : そうだね、ビビビっときてすごく嬉しかったよ。「ギミサムラヴィン」は自分も大好きな曲で、30年以上ぶりにこの曲ができるってことに自分も興奮したね。
──GOTZさんがこの曲を選んだのはなぜですか?
GOTZ : たまたま前のバンドでカバーしてたんで、それをセイジさんに伝えたらすごい反応してくれて。
──「ギミサムラヴィン」は、セイジさんにとっても重要な1曲?
セイジ : そうだね、自分のルーツに当たる曲なのかな。中学生の時から聞いてたし。
〈シマネジェットフェス〉はね、将来はUFOを呼びたい
──あとは「火の玉レッド」も“レジェンド”の冠が付いて再録されていますが、この曲を再録したのは?
セイジ : 「火の玉レッド」ってすごい好きな曲なんだけど、『UFOロマンティクス』に入っていたのはちょっと長くて。ライヴで短くアレンジしたらものすごくカッコよくなったから、それを録り直したくてね。
──アルバムの他の楽曲も、セイジさん特有の言語感覚が炸裂しています。「ボーリングIN高田馬場」、「バッテラ惑星」、「アウストラロピテクススパーク」…
セイジ : 「ボーリングIN高田馬場」は東京に出てきてすぐの頃に高田馬場に住んでたんだけど、やることもないし、友達もいないし、彼女もいなかったからボーリング場に1人でよく行ってたんだよ。今でこそ1人でボーリング行くのなんて変じゃないと思うけど、当時田舎から出てきたやつにとってボーリングって友達とか家族でやるものだと思ってたからさ。えらい寂しいなと思いつつも遊びに行ってたその頃の感じだよね。「バッテラ惑星」は一回ツアーで大阪に行った時にバッテラが食いたくて街を歩き回ったのに無かった時の焦燥感を曲にしたかな。「アウストラロピテクススパーク」は… あの頃の猿人も今の自分たちも感じ方とかはそんなに変わりはないんじゃないかなと思ってるんだよ。だからどういう風に頭がスパークして進化していったんだろうと思ってさ。いや、そんなに難しくないね。“アウストラロピテクス”ってなんかかっこいいじゃん。
──(笑)。
セイジ : 「クロマニヨンスパーク」じゃイマイチでしょ。
──(笑)。今回のアルバムは愛を中心に、原始も宇宙も呑み込んでいるわけですね。
セイジ : 自分の曲のテーマは愛とロマンだからさ。
──それはバンドを始めた時から変わらず?
セイジ : 変わらないね。もちろんロックンロール、パンク、ハードコアっていう下地のもとにだけど。
──32年目に向かっていくギターウルフですが、リリース後の予定は?
セイジ : 日本、アメリカ、ヨーロッパ・ツアーが待ってます。
──ここ2年は、セイジさんの地元の島根で自分たち主催の〈シマネジェットフェス〉も開催していますね。
セイジ : そうだね。〈シマネジェットフェス〉はね、将来はUFOを呼びたいんだよ。
──UFO…?
セイジ : 古墳の上に着陸してもらいたいんだよね。毎年呼んではいるんだけど中々来てくれなくてさ。あと2万光年ってとこぐらいまでは近付いているとは思うんだけど。あとはジョーン・ジェットにトリをやってもらいたい! UFOから光がバッと降り注いでそこからジョーン・ジェットが降りてくると。それが理想型かな。
──(笑)。まだまだやりたいことのアイディアが湧き出ていますね。
セイジ : 目先の欲望があるからね。俺は目先の欲望って結構大事だなと思ってて。何かをしたいとか飯を食いたいとか、それがあるからこそ進めていけるんだろうなと思うし。まだまだそれがたくさんあるから、かっこいい曲を作り続けて、自分たちにロックの刺激を与え続けてければなと思ってるよ。
『LOVE&JETT』の購入はこちらから
LIVE SCHEDULE
LOVE&JETT あの娘はロケットツアー MEGA MAX!!
2019年2月16日(土)@群馬県・館林松原街道 『ビリーはロケット館林MAX!!』
2019年2月22日(金)@京都府・京都磔磔 『Kyoto MAX!!』
2019年2月23日(土)@岡山県・岡山Desperado 『Okayama MAX!!』
2019年2月24日(日)@福岡県・小倉FUSE 『Kokura MAX!!』
2019年2月25日(月)@広島県・広島CLUB QUATTRO 『Hiroshima MAX!!』
2019年3月2日(土)@栃木県・小山Bar Chloro 『Koyama MAX!!』
2019年3月6日(水)@北海道・札幌BESSIE HALL 『Sapporo MAX!!』
2019年3月8日(金)@新潟県・新潟WOODY 『Nigata MAX!!』
2019年3月9日(土)@岩手県・奥州水沢商工会館ビル地下 『O-shu MAX!!』
2019年3月15日(金)@愛知県・名古屋HUCK FINN 『Nagoya MAX!! 』 ワンマン
2019年3月16日(土)@大阪府・十三FANDANGO 『Osaka MAX!!』 ワンマン
2019年3月22日(金)@東京都・渋谷WWW-X 『Tokyo MAX!!』ワンマン
ツアーの詳細はこちらをご確認ください。
PROFILE
ギターウルフ
セイジ (ギターウルフ) : ボーカル、ギター
トオル (ドラムウルフ) : ドラム
GOTZ (ベースウルフ) : ベース、ボーカル
日本中のロックファンが憧れ続ける、実在するロックンロールヒーロー。
90年代、数々の伝説を作りながら現在まで変わることなく衝動を鳴らし続ける、唯一無二の存在として活動を続けている。
ロックンロールの持つ初期衝動をさらに増幅させた異常なまでに過激な爆音サウンドと「宇宙」や「昭和の時代」を感じさせる言葉の数々を独自のユーモアでミックスしたセイジの歌詞。
全身を黒い革で包む三人が鳴らすその音楽は、結成当時から不変なスタイルをひたむきに追い求め時空をも超えるパワーを放ちながら、全世界で熱狂的なファンを増やし続けている。
1987年結成。オリジナルメンバーのセイジとビリー(ベース、ボーカル)、後に加入したトオルの三人での活動を開始すると、1993年、アメリカ、メンフィスを拠点にしているインディーレーベル”GONER RECORDS”より1stアルバム『WOLF ROCK』をリリース。さらにその後、アメリカを代表するインディーレーベル”Matador Records”と契約した。
日本では、1997年に『狼惑星』で”Ki/oon Records”からメジャーデビュー。
現在まで12枚のアルバムをリリースしている。
また、国内のみならず、US、EU各国、オーストラリアや南米大陸まで、世界各国をツアーで回り精力的に活動している。
2005年にビリーが急逝。
U.G、光という強力な二人のメンバーを経て、2018年、新たにGOTZ(ゴッツ)がベースウルフとして加入した。
公式HP : https://www.guitarwolf.net/
Twitter : https://twitter.com/guitarwolfjet