同じＳＥＬＥＣＴ文同士でのデッドロックが発生

＞２つの処理がロックしてしまう、というように聞こえますが

＞こういうことはあるんでしょうか？
あるんです。Ａのプロセスも、Ｂのプロセスも「誰もロックしてない」って思ってますから。
Ａがロックを掛けた直後に、Ｂは「さっき調べた時は誰もロックしてなかったから、ロックしよう」と「上書きロック」をしてしまいます。

通常は１と３の間に２が割り込まず、２が後回しになる為、以下のようにＡもＢも正常終了します。
１．Ａがレコードのロック状態を検査。ロック無しと判定
３．Ａがレコードをロック
２．Ｂがレコードのロック状態を検査。ロック有りと判定
４．Ｂはレコードのロックが解除されるまで待ち合わせ
（以下略）

デットロックの直接の原因は「間に割り込みが入らず一連の動作として処理しなければならない、ロック状態の検査とロック設定の間に、別プロセスが割り込むため」です。

こういうケースは、データベースがサーバー上にあり、アクセスがネットを介して行われる場合で、２つのプロセスが同時に同じ処理を行った際に多発します。

回避には、独自にセマフォ変数やミューテックス変数を用意するなどして「データベースのロック機能以外を使って」排他制御が必要です。

下記タイミングで処理されるとデットロックします。

１．Ａがレコードのロック状態を検査。ロック無しと判定
２．Ｂがレコードのロック状態を検査。ロック無しと判定
３．Ａがレコードをロック
４．Ｂがレコードを再ロック
５．Ａが更新の為にレコード取得を試みる。が、４でＢにロックされている為、ロックが解除されるまで処理待ち
６．Ｂが更新の為にレコード取得を試みる。が、３でＡにロックされている為、ロックが解除されるまで処理待ち
７．めでたくデットロック

実際の処理では、レコードのロック以外に、テーブルのロック、システムテーブルのレコードロックとかも行うので、レコードロックとテーブルロックなどがかち合って、もっと楽しい事(※)が起きます(笑)

(※)サーバーをリブートしないと復活しないとか、サーバーをリブートしても復活しないとか、色々。起きると死にそうな目に遭う。