SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

世界のトレンドを読む

グーグル独占を打破する革新となるか。「Perplexity」が生み出す、次世代ショッピング検索

 今、検索市場を揺るがすAIスタートアップが登場している。その名は「Perplexity(パープレキシティ)」。2022年に創業されたばかりのこの企業は、わずか1年で評価額750億円を超える急成長を遂げ、業界の注目を集めている。元GoogleのAI研究者たちが立ち上げたPerplexityは、Googleの検索一強に挑戦し、革新的なアプローチでその市場を変革しようとしている。そして、その最新の戦略として、AIを駆使した「ショッピング」の新しい体験を提供し始めた。この新しい機能は、オンラインショッピングをどこまで便利に変えるのか。今後、Perplexityが描く未来像と、その鍵となる技術とは?

検索市場に変革を起こす「Perplexity」とは?

 AIスタートアップ「Perplexity」をご存じだろうか。2022年に創業されてからわずか1年で評価額750億円に達した新進気鋭のテック企業である。

 設立したのは、元Google AI研究者のアンディ・コンウィンスキー氏、アラヴィンド・スリニヴァス氏、デニス・ヤラッツ氏、ジョニー・ホー氏。本拠地はカリフォルニア。

 出資者には、Amazon創設者のジェフ・ベゾス氏や元XのVPイラッド・ギル氏、元GitHubのCEOナット・フリードマン氏、ShopifyのCEOトビ・ルーク氏、Vercelの創設者ギレルム・ローチ氏など、錚々たる面々が名を連ねている。

 Perplexityが注目を集める最大の理由は、Googleが独占的に支配している検索市場に対し、AIを活用して挑戦を試みている点だ。特に、ウェブインデックスや最新の情報を会話型AIチャットボット形式で提供する独自のアプローチや、チャットAIの運用に必要な大規模言語モデルを独自に開発する技術力が高く評価されている。

画像を説明するテキストなくても可
「Perplexity」

 チャットボットでは、質問に答えるだけでなく、関連するフォローアップ質問を提案する機能があり、複数のインタラクティブな検索と要約された結果を活用して、ユーザーを効果的にガイドする。このため、特に複雑なトピックを調べる際に、従来の検索よりも利便性が高いと評価されている。

 基本利用料は無料で、iOSやAndroidアプリから手軽にアクセスできることもあり、ユーザー数は順調に増加中。ただし、無料プランでは検索回数が4時間ごとに5回に制限。一方、月額20ドルの有料プランでは、1日300回以上の検索が可能だ。

画像を説明するテキストなくても可
基本利用料は無料(出典:Perplexity)

 公式サイトは英語表記だが、チャットボットは日本語を含む多言語対応しており、日本語でも使用できる。回答が英語で返ってくる場合もあるものの、その際はAIに指示して日本語に翻訳させることが可能だ。

 また、情報の出典を明示してくれる点もPerplexityの大きな特徴である。AI技術が急速に進化する一方で、誤情報の拡散リスクが懸念されている中、この透明性は信頼性を高める重要な要素だ。

画像を説明するテキストなくても可
情報の出典を明示(出典:Perplexity)

 さらに、Perplexity AIでは検索の際に「Focusオプション」を利用することで、回答の情報源を絞り込むことができる。たとえば、学術論文など信頼性の高いアカデミックなソースに基づく回答や、インターネット上の一般情報源に依存しない回答、あるいはWikipedia、YouTube、Redditなど特定のプラットフォームに限定された情報を元にした回答を得ることができる。

この記事はプレミアム記事(有料)です。ご利用にはMarkeZineプレミアムのご契約が必要です。

有料記事が読み放題!初月300円キャンペーン中!

プレミアムサービス詳細はこちら
※初めてMarkeZineプレミアム個人会員をご利用のお客様に限り利用可能です。
※お一人様1回限り有効です。

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラスをご契約の方は
・こちらから電子版(誌面)を閲覧できます。
・チームメンバーをユーザーとして登録することができます。
 ユーザー登録は管理者アカウントで手続きしてください。
 手続き方法の詳細はこちら

次のページ
Perplexityがショッピング機能をリリース、その狙いとは?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
世界のトレンドを読む連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/12/10 08:33 https://markezine.jp/article/detail/47606

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング