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高橋昂也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高橋 昂也
広島東洋カープ #34
2017年6月10日 マツダスタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県久喜市
生年月日 (1998-09-27) 1998年9月27日(26歳)
身長
体重
181 cm
92 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト2位
初出場 2018年4月4日
年俸 700万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

高橋 昂也(たかはし こうや、1998年9月27日 - )は、埼玉県久喜市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。広島東洋カープ所属。

中日ドラゴンズ投手の近藤廉は親戚(はとこ)に当たる[2]

経歴

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プロ入り前

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小学校3年次より野球を始める[3]と、久喜市立栗橋東中学校時代に久喜シニアへ所属。中学3年時の春に、関東大会へ出場した[3]

花咲徳栄高等学校への進学後は、1年秋からのベンチ入りを経て、2年時から2年連続で夏の全国高等学校野球選手権本大会に出場[3]。2年時の秋季埼玉県大会では3回戦で早大本庄高校打線から19奪三振、3年夏の選手権埼玉大会では決勝までの6試合で52奪三振を記録した[3]。さらに、3年夏の選手権本大会終了後には、第11回 BFA U-18アジア選手権大会の日本代表に選出。セミファイナルラウンド(スーパーラウンド)の対韓国代表戦に先発すると、8回途中まで9個の三振を奪う好投で、チームの決勝進出に貢献[4][5]

高校日本代表でのチームメイトであった寺島成輝藤平尚真と並んで「高校ビッグ3」という評価を受け[6]2016年のNPBドラフト会議で広島東洋カープから2巡目で指名[7]。契約金6000万円、年俸600万円という条件で入団した[8]。背番号は34。同姓の高橋大樹および高橋樹也が所属していたことから、スコアボードや報道では「高橋昂」という表記が用いられている。

広島時代

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2017年は、ウエスタン・リーグ公式戦7試合に登板。2勝0敗、防御率1.29という好成績を残した。一軍公式戦への登板機会はなかったが、二軍のリーグ優勝を経て臨んだ10月7日のファーム日本選手権には、同期で入団した高卒捕手・坂倉将吾とのバッテリーで先発。読売ジャイアンツ打線を相手に6回を2失点に抑えたことで、二軍チーム史上初の日本一達成へ貢献するとともに、優秀選手賞を受賞した。

2018年は、春季キャンプから一軍に帯同。チーム初の対外試合だった中日ドラゴンズとの練習試合(2月18日)に先発で好投する[9]と、オープン戦でも2試合の登板(通算8イニング)を無失点で凌いだ[10]。オープン戦の途中から調整を兼ねてウエスタン・リーグの公式戦に登板し、開幕投手を任された3月17日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤ球場[11]から好投を続け、後に開幕した一軍公式戦でも先発ローテーションに組み込まれた。4月4日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)で、先発投手として一軍公式戦にデビュー。以降は、二軍での調整をはさみながら、日曜日の試合を中心に一軍で先発を任された。6月28日の対読売ジャイアンツ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、6回2失点7奪三振という好投で、一軍公式戦の初勝利を記録。7月12日に催されたフレッシュオールスターゲーム弘前市はるか夢球場)では、ウエスタン・リーグ選抜の一員として5回表の1イニングを三者凡退に抑えた[12]。一軍公式戦では6試合に登板。左肘に違和感を覚えながら[13]も、1勝2敗、防御率9.43という成績を残した。

2019年は、左肘のコンディションが上向かないまま、春季キャンプを三軍で迎える。キャンプ期間中の2月15日に、左肘のトミー・ジョン手術(左肘関節内側側副靱帯再建術・尺骨神経剥離術)を受けた[14]。実戦へ復帰するまでに1年を要することが見込まれるため、手術後はリハビリに専念[13]。レギュラーシーズン終了後の10月中旬から、ブルペンでの投球練習を再開した[15]

2020年は、9月5日にウエスタン・リーグの対福岡ソフトバンクホークス戦で約1年半ぶりの実戦復帰を果たしたが[16]、一軍登板はなかった。

2021年は、4月18日の対中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)で2018年以来の一軍登板を果たし[17]、4月24日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で、5回1/3を6安打3失点(自責2)に抑え、1031日ぶりの一軍勝利を挙げた[18]。5月14日の対横浜DeNAベイスターズ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で2勝目を挙げたが[19]、5月22日に球団内で新型コロナウイルス集団感染が発生し、PCR検査では陰性判定となったものの濃厚接触者と判定されたことが発表され[20]、5月23日に「感染拡大防止特例2021」の対象選手として出場選手登録を抹消された[21]。また、8月27日に広島東洋カープ由宇練習場で行われたウエスタン・リーグ公式戦(対中日ドラゴンズ)において、高校の1学年後輩である清水達也から右方向への2点本塁打を放った。

2022年は一軍登板がなかった。

2023年も一軍登板はなかったが、11月に行われた秋季キャンプに参加した[22]

2024年は10月5日、最終戦である対東京ヤクルト戦(マツダスタジアム)の9回からシーズン一軍初登板、1イニング無安打無失点に抑え、プロ初セーブを記録した[23]

選手としての特徴

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左の本格派投手で直球にカットボール[24]、縦横2種類のスライダーフォークカーブを交える投球が特徴[25]。プロ入り当初まで最速152km/hを誇ったが[25]、左肘の故障後は140km/h台中盤に落ちついている[26]。一方で、スライダーとカットボールの制球力が上がり、投球の幅が広がった[26]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2018 広島 6 6 0 0 0 1 2 0 0 .333 110 21.0 30 5 16 0 0 17 0 0 23 22 9.43 2.19
2021 15 15 0 0 0 5 7 0 0 .417 326 73.1 85 9 24 0 2 54 1 0 44 43 5.28 1.49
2024 1 0 0 0 0 0 0 1 0 ---- 3 1.0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0.00 9.00
通算:3年 22 21 0 0 0 6 9 1 0 .400 439 95.1 113 14 40 0 2 72 1 0 67 65 6.14 1.63
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手












2018 広島 6 1 4 0 0 1.000
2021 15 1 8 1 1 .900
2024 1 0 0 0 0 ----
通算 22 2 12 1 1 .933
  • 2024年度シーズン終了時

記録

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初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2018年4月4日、対東京ヤクルトスワローズ2回戦(明治神宮野球場)、3回表にデーブ・ハフから空振り三振
  • 初安打:2018年6月28日、対読売ジャイアンツ10回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回裏に菅野智之から中前安打
  • 初打点:2021年4月24日、対読売ジャイアンツ5回戦(東京ドーム)、4回表に戸郷翔征から中前適時打

背番号

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  • 34(2017年 - )

登場曲

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脚注

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出典

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  1. ^ 広島 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年10月30日閲覧
  2. ^ プロ注目札幌学院大・近藤「育成でもプロにいく」」『日刊スポーツ』2020年10月22日。2021年1月30日閲覧
  3. ^ a b c d 高橋昂也(花咲徳栄) - 高校野球」『日刊スポーツ』2016年10月17日。2016年10月27日閲覧
  4. ^ 【侍U18】高橋昂也…8回途中9K!韓国撃破!決勝進出」『スポーツ報知』2016年9月4日。2016年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月27日閲覧
  5. ^ 2016 XI BFA U18 BASEBALL CHAMPIONSHIP (PDF)」アジア野球連盟、2016年9月3日。2016年10月27日閲覧(英語)
  6. ^ 作新・今井は「BIG3よりいい」スカウト談話集 - 高校野球」『日刊スポーツ』2016年8月13日。2016年10月27日閲覧
  7. ^ 広島東洋カープ | 2016年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD”. NPB.jp 日本野球機構. 2016年10月27日閲覧。
  8. ^ 広島2位高橋昂、マウンドでは“こち亀”激変キャラ」『日刊スポーツ』2016年11月11日。2021年9月8日閲覧
  9. ^ 広島“開幕投手”2年目左腕・高橋昂が3回無失点 「状態は上がっていく」」『Full-Count』2018年2月18日。2019年2月15日閲覧
  10. ^ 広島・高橋昂 4・4ヤクルト戦先発決定的 “新戦力”高卒2年目19歳」『スポーツニッポン』2018年3月29日。2019年2月15日閲覧
  11. ^ 広島2年目左腕、高橋昂也がウエスタン・リーグ開幕戦好投」HIROSPO、2018年3月17日。2019年2月15日閲覧
  12. ^ 2018年7月12日(木) 弘前【フレッシュオールスターゲーム】ウエスタン・リーグvsイースタン・リーグ」『NPB.jp 日本野球機構』。2019年2月15日閲覧
  13. ^ a b 広島高橋昂也が左肘手術、今季中の復帰は絶望的」『日刊スポーツ』2019年2月15日。2019年2月16日閲覧
  14. ^ 広島3年目の高橋昂也が左肘を手術」『スポーツニッポン』2019年2月15日。2019年2月15日閲覧
  15. ^ 左肘手術の広島高橋昂也、完全復活へブルペン30球」『日刊スポーツ』2019年11月10日。2019年11月11日閲覧
  16. ^ 【球界ここだけの話(2085)】広島・床田、左肘手術の経験語り後輩の高橋昂を気遣う」『サンケイスポーツ』2020年9月14日。2022年2月13日閲覧
  17. ^ 広島高橋昂也が966日ぶり1軍マウンド「気負わずにできることを」」『日刊スポーツ』2021年4月17日。2021年5月2日閲覧
  18. ^ 広島・高橋昂 左肘手術…やっとつかんだ1031日ぶり復活星 執念のプロ初打点も」『デイリースポーツ』2021年4月25日。2021年5月2日閲覧
  19. ^ 広島高橋昂也が2勝目「また成長できたかなと思う」」『日刊スポーツ』2021年5月14日。2021年5月30日閲覧
  20. ^ コロナ禍の広島 森下暢仁、高橋昂也両投手が濃厚接触者として判定される」『デイリースポーツ online』2021年5月22日。2021年5月30日閲覧
  21. ^ 広島 森下&高橋昂の登録を抹消 22日に濃厚接触者に判定、特例2021の対象選手に」『スポニチ Sponichi Annex』2021年5月23日。2021年5月30日閲覧
  22. ^ 広島が秋季キャンプ参加メンバーを発表 玉村昇悟、末包昇大、韮沢雄也ら34名」『BASEBALL KING』2023年11月3日。2024年4月6日閲覧
  23. ^ 【広島】今季最終戦は初物づくし…プロ初先発&初安打、プロ初登板&プロ初勝利、プロ初Sに初H」『日刊スポーツ』2024年10月5日。2024年10月21日閲覧
  24. ^ カープ投手陣のブレイク候補を探せ。若手投手が群雄割拠の新時代|carp|編集部コラム」『アスリートマガジンWEB』2024年6月8日。2024年6月9日閲覧
  25. ^ a b 広島ドラ2高橋昂也と仮契約「実感湧いてきました」」『日刊スポーツ』2016年11月10日。2024年6月9日閲覧
  26. ^ a b 怪我の功名?で「投球の幅が広がった」 手術明けの広島・高橋昂を北別府氏が絶賛」『デイリースポーツ online』2024年6月9日。2024年6月9日閲覧
  27. ^ 広島 菅野撃ち6連勝で40勝 野間逆転V弾&19歳高橋昂プロ初勝利」『Sponichi Annex』2018年6月28日。2018年6月28日閲覧

関連項目

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外部リンク

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