追分駅 (北海道)
追分駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
おいわけ Oiwake | |
所在地 | 北海道勇払郡安平町追分中央1番地 |
駅番号 | ○K15 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
電報略号 | オイ[1]←ヲイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
492人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1892年(明治25年)8月1日[2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 室蘭本線 |
キロ程 | 170.8 km(長万部起点) |
◄安平 (6.8 km) (8.0 km) 三川► | |
所属路線 | ■石勝線 |
キロ程 | 17.6 km(南千歳起点) |
備考 | |
追分駅(おいわけえき)は、北海道勇払郡安平町追分中央にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。駅番号はK15。
所属線の室蘭本線に石勝線を加えた2路線が乗り入れ[2]、特急「とかち」の全列車と「おおぞら」の一部[注 1]が停車する。事務管理コードは▲130330[3][4]。
歴史
[編集]もともと北海道炭礦鉄道室蘭線(→室蘭本線)から夕張への支線(→石勝線)の分岐駅は、馬追(由仁)を分岐駅とする予定であったが、工事の都合上、当地での分岐に変更された経緯がある[5]。当駅が置かれたことで、現在の追分市街が形成されるに至った[5]。
- 1892年(明治25年)
- 1898年(明治31年)
- 1902年(明治35年)4月15日:北海道炭礦鉄道追分骸炭(コークス)製造所開設[8]。専用線700m敷設。
- 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、官設鉄道に移管[2][7]。
- 1909年(明治42年)7月1日:追分検車所設置。
- 1913年(大正2年)6月2日:追分機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)[6]。
- 1918年(大正7年)9月:掃除夫のカンテラから油に引火し扇型機関車庫全焼[9]。
- 1921年(大正10年)9月:扇形機関車庫再建[9]。
- 1922年(大正11年)2月28日:北炭追分骸炭製造所閉鎖[8]。専用線使用停止。
- 1943年(昭和18年)9月1日:2代目駅舎への改築工事完成[10]。
- 1954年(昭和29年)8月10日:昭和天皇、香淳皇后のお召し列車が追分駅に停車。駅前奉迎が行われた[11]。
- 1976年(昭和51年)
- 1977年(昭和52年)5月10日:扇形機関車庫再々建[12]。
- 1978年(昭和53年)10月2日:いわゆる「ゴーサントオ」白紙改正に伴い、石炭輸送が清水沢駅・沼ノ沢駅から苫小牧・東室蘭への直行輸送に変更、上り仕分線を廃止[10]。
- 1979年(昭和54年)
- 1980年(昭和55年)4月10日:3代目駅舎(現駅舎)改築落成式を挙行[10]。
- 1981年(昭和56年)
- 1982年(昭和57年)3月1日:荷物フロントを業務委託[10]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物・荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[2][7]。
- 1992年(平成4年)7月:岩見沢運転所追分派出所(旧・追分運転所)が追分駅に統合される。
- 1994年(平成6年)度:石勝線・根室線高速化工事に伴い同年度に構内改良[14]。
- 2005年(平成17年)3月:運転部門が岩見沢運転所に統合され、運転士の配置がなくなる。
- 2024年(令和6年)度:話せる券売機を設置(予定)[JR北 1]。
駅名の由来
[編集]「追分町#歴史」も参照
もともと当駅付近は「植苗村アビラ」と称していたが[5]、当地で夕張への支線(→石勝線)が分岐することから、分かれ道を意味する和語より「追分」と命名された[15]。
その後、1895年(明治28年)に地名も「追分」に改称され[16]、1952年(昭和26年)には安平村(→早来町)から追分村(→追分町)として分離独立するまでに至った。その後、2006年〔平成18年〕に再度合併し安平町が発足している。
駅構造
[編集]駅舎に面した単式ホーム1面1線(1番のりば)、島式ホーム1面2線(2・3番のりば)および2番のりばの岩見沢・新得方を切り欠いた切り欠き式ホーム1線(4番のりば)、計2面4線を有する地上駅。各ホーム間は跨線橋で連絡している。駅の南側で石勝線が室蘭本線を跨ぐ形で立体交差している。1・2番のりばの間に中線があり、石勝線の通過線となっている。
社員配置駅。みどりの窓口が設置されている。自動改札機は設置されていない。[17]以前はキヨスクもあった。駅舎の半分は追分保線所(旧・追分工務所)となっている。
管理駅として、室蘭本線遠浅駅 - 栗丘駅の各駅と、石勝線川端駅を管理下に置いている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■石勝線 | 上り | 千歳・札幌方面 | |
下り | 新夕張・帯広・釧路方面 | |||
2 | ■室蘭本線 | 上り | 苫小牧・糸井方面 | |
下り | 岩見沢方面 | 当駅始発 | ||
■石勝線 | 下り | 新夕張方面 | ||
3 | ■室蘭本線 | 下り | 岩見沢方面 | |
■石勝線 | 下り | 新夕張方面 | ||
4 | 現在は使用されていない。 |
-
改札口(2018年9月)
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駅構内(2013年5月)
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駅付近のセンターブリッジから南千歳・安平方面を望む(2013年5月)
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駅付近のセンターブリッジから三川・東追分方面を望む(2013年5月)
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1番線ホーム(2017年7月)
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2・3番線ホーム(2017年7月)
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3・4番線ホーム(2017年7月)
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跨線橋(2017年7月)
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駅名標(2017年7月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
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年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1896年(明治29年) | 6,140 | (16.8) | [18] | ||
1897年(明治30年) | 10,163 | (27.8) | |||
1898年(明治31年) | 9,453 | (25.9) | |||
1899年(明治32年) | 13,806 | (37.7) | |||
1902年(明治35年) | 16,273 | (44.6) | |||
1903年(明治36年) | 18,247 | (49.9) | |||
1934年(昭和 | 9年)74,486 | (204.1) | |||
1992年(平成 | 4年)(194.0) | [19] | 1日乗降人員:388 | ||
2016年(平成28年) | 245.8 | [JR北 2] | |||
2017年(平成29年) | 242.2 | [JR北 3] | |||
2018年(平成30年) | 235.8 | [JR北 4] | |||
2019年(令和元年) | 225.8 | [JR北 5] | |||
2020年(令和 | 2年)212.8 | [JR北 6] | |||
2021年(令和 | 3年)207.8 | [JR北 7] | |||
2022年(令和 | 4年)198.2 | [JR北 8] | |||
2023年(令和 | 5年)184.6 | [JR北 9] |
駅周辺
[編集]- 北海道道290号追分停車場線
- 北海道道226号舞鶴追分線・北海道道462号川端追分線
- 安平町役場追分庁舎(旧・追分町役場)
- 安平町 ぬくもりセンター(ぬくもりの湯 併設)
- 苫小牧警察署追分駐在所
- 追分郵便局
- 北海道銀行追分支店
- とまこまい広域農業協同組合(JAとまこまい広域)追分支所
- 道の駅あびら D51ステーション(旧安平町鉄道資料館、追分町SL資料館) 徒歩15分
- あつまバス「追分駅前」停留所
隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 室蘭本線
- ■石勝線
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 下りは5号以外全列車、上りは2・8・10号。
出典
[編集]- ^ “道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド”. 鉄道ジャーナル 16 (1(通巻179)): 22-27. (1982-01-01).
- ^ a b c d e f 石野 1998, p. 855.
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、225頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c d e f 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、74-77頁。doi:10.11501/9571742 。2022年10月9日閲覧。
- ^ a b c 『北海道鉄道百年史 下巻』1981年3月 日本国有鉄道北海道総局 編集・発行。第5編資料/1年表。
- ^ a b c d 石野 1998, p. 837.
- ^ a b 『追分町史』 1986年8月発行。
- ^ a b 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、183頁。doi:10.11501/9571742 。2022年10月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、1019‐1023頁。doi:10.11501/9571742 。2022年10月9日閲覧。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、110頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ a b c d 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、1028‐1036頁。doi:10.11501/9571742 。2022年10月9日閲覧。
- ^ 早来町史編集委員会 編『早来町史 続刊 〔本編〕』早来町、1998年、1601-1603頁。doi:10.11501/9490966 。2022年10月3日閲覧。
- ^ 藤島, 茂「JR北海道における130km/h高速化」『鉄道と電気技術』第8巻第4号、日本鉄道電気技術協会、1997年3月、68-71頁、doi:10.11501/3314045、ISSN 0915-9231。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、75頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 追分町史編さん委員会 編『追分町史』追分町、1986年8月、66頁。doi:10.11501/9571742 。2022年10月9日閲覧。
- ^ “駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ |JR北海道- Hokkaido Railway Company”. www.jrhokkaido.co.jp. 2024年6月11日閲覧。
- ^ 早来町史編集委員会 編『早来町史 本編』早来町、1973年、1290-1291頁。doi:10.11501/9490618 。2022年10月3日閲覧。
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、90頁。ISBN 4-09-395401-1。
JR北海道
[編集]- ^ “業務運営の効率化~システムチェンジ” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2024年10月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 8 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2018年7月2日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
参考文献
[編集]- 本久公洋 『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年)
- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
[編集]- 日本の鉄道駅一覧
- 追分駅 (曖昧さ回避) - 各地の追分駅の一覧
外部リンク
[編集]- 追分|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company