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沼ノ沢駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沼ノ沢駅
駅舎(2017年7月)
ぬまのさわ
Numanosawa
K20 新夕張 (2.7 km)
(4.0 km) 南清水沢 Y22
地図
所在地 北海道夕張市沼ノ沢
北緯42度57分27.35秒 東経142度1分51.08秒 / 北緯42.9575972度 東経142.0308556度 / 42.9575972; 142.0308556座標: 北緯42度57分27.35秒 東経142度1分51.08秒 / 北緯42.9575972度 東経142.0308556度 / 42.9575972; 142.0308556
駅番号 Y21
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石勝線(夕張支線)
キロ程 2.7 km(新夕張起点)
電報略号 ヌサ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
74人/日(降車客含まず)
-1998年-
開業年月日 1905年(明治38年)11月15日[1]
廃止年月日 2019年平成31年)4月1日
備考 路線廃止に伴う廃駅
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沼ノ沢駅(ぬまのさわえき)は、北海道夕張市沼ノ沢にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線(夕張支線)の廃駅)である。駅番号Y21事務管理コードは▲132104[2]

歴史

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1976年の夕張線(当時)の沼ノ沢駅と周囲約1km範囲。左側が夕張方面。上へ真谷地炭鉱専用線が分岐している。駅裏に北炭夕張新炭鉱の最新選炭施設が出来、コンベアホッパーが夕張線と並行する積み込み線へ伸びるなど、少なくとも1971年頃までとは構内配線が大分様変わりしている。また、客扱いしていた1966年までは駅裏の土手に接する様に真谷地線専用ホームが設けられていて、屋根の無い跨線橋が駅舎横から連絡していたが、既に撤去されている。この後駅裏の選炭施設は1981年の北炭夕張新炭鉱ガス突出事故の翌年の閉山により、使用開始後僅か7年で廃棄放置された。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

北海道炭礦鉄道が1905年明治38年)8月に頭山満金子元三郎より真谷地の鉱区を譲り受け、同炭鉱開発が始まると共に、貨物駅として開設されたことが当駅のはじまりであった[3]

年表

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駅名の由来

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駅付近の沢に沼があり、付近を「沼の沢」と呼んでいたことからの命名とされる[8]

廃止時の駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。新夕張駅管理の無人駅であった。旧事務室部分にテナント「レストランおーやま」が入居していたが、2020年6月に閉店した。交換を行っていた時代は駅舎側の単式ホームの他、島式ホーム1面を有し、2本のホームは千鳥式に置かれて構内踏切で結ばれていた[9]

かつては、東部の真谷地地区へ向かって北海道炭礦汽船真谷地炭鉱専用鉄道が分岐していたため、多数の側線を有した[注釈 1]。跨線橋を渡った国鉄駅舎の反対側に真谷地炭鉱沼ノ沢連絡所があり、この専用鉄道の乗降場となっていた。

駅周辺

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周辺は農業地帯で、夕張メロンの主産地でもある。駅前には若干の商店が道路沿いに並んでいる。

  • 国道452号
  • 栗山警察署沼ノ沢駐在所
  • 沼ノ沢郵便局
  • 夕張市農業協同組合(JA夕張市)
  • 夕張市沼ノ沢ふれあいサロン
  • 夕張鉄道(夕鉄バス)「沼の沢駅前」停留所 ※鉄道廃止直後(2019年4月1日)のダイヤ改正にて「沼ノ沢」に改称[10]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石勝線(夕張支線)
新夕張駅 (K20) - 沼ノ沢駅 (Y21) - 南清水沢駅 (Y22)
北海道炭礦汽船
真谷地炭鉱専用鉄道(廃止)
沼ノ沢駅 - 真栄町(6区)駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 小学館『国鉄全線各駅停車・1 北海道690駅』97頁からは、当駅の東側に側線が7本あるのが読み取れる。

出典

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  1. ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、14-15頁。 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、227頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c 夕張市史編さん委員会 編『改訂増補 夕張市史 下巻夕張市、1981年3月1日、288頁。doi:10.11501/9570406https://dl.ndl.go.jp/pid/9570406/1/160 
  4. ^ 『官報』 1905年11月24日 逓信省彙報「停車場設置」(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
  6. ^ 石勝線(新夕張・夕張間)の鉄業事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道株式会社、2018年3月26日。オリジナルの2018年8月31日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180830155441/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2018/180326-1.pdf2018年8月31日閲覧 
  7. ^ さよなら沼ノ沢駅 夕張発展支えた駅舎解体開始 住民「歴史消えるよう」 :北海道新聞デジタル”. 北海道新聞デジタル. 2024年1月6日閲覧。
  8. ^ 札幌鉄道局 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年。NDLJP:1029473 
  9. ^ 小学館『国鉄全線各駅停車・1 北海道690駅』p.97
  10. ^ 2019年4月1日ダイヤ改正のお知らせ”. 夕張鉄道 (2019年3月25日). 2019年4月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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