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舞囃子(まいばやし)は、能のある曲の中の舞所だけを取り出し、シテ一人が面・装束をつけず、紋服・袴のままで、地謡と囃子を従えて舞うものを指す。最も面白い部分だけを演じるため、能のダイジェスト版と言える。舞囃子に対し、シテと地謡・囃子とで舞なしで演奏することを居囃子(いばやし)という。[1]
- シテは装束をつけず、舞袴を着る。
- 杖、長刀以外の作り物や小道具を用いない。太刀や羽団扇などには扇を用いる。
- 原則的にシテ以外の役者を用いない。[2]
- ^ まいばやし能楽用語集
- ^ 『謡曲と能楽通』(通叢書 ; 第32巻) / 横井春野著 (四六書院, 1930)