第100独立機械化旅団 (ウクライナ陸軍)
第100独立機械化旅団 | |
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創設 | 2018年6月27日 |
所属政体 | ウクライナ |
所属組織 | ウクライナ陸軍 |
部隊編制単位 | 旅団 |
兵科 | 機械化歩兵 |
兵種/任務 | 機甲戦 |
人員 | 2,000人[1] |
所在地 | ヴォルィーニ州ヴォロディームィル |
通称号/略称 | A7028 |
上級単位 | 第10軍団 |
戦歴 | ロシアのウクライナ侵攻 |
指揮官 | ルスラン・トカチュク大佐 |
第100独立機械化旅団(だい100どくりつきかいかりょだん、ウクライナ語: 100-та окрема механізована бригада)は、ウクライナ陸軍の旅団。第10軍団隷下。
概要
[編集]ドンバス戦争
[編集]2018年6月27日、ドンバス戦争の影響に伴い、ウクライナ領土防衛隊の動員が開始され、第100独立領土防衛旅団としてヴォルィーニ州で創設された[2]。
ロシアのウクライナ侵攻
[編集]2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻でベラルーシと国境を接する西部ヴォルィーニ州に配備され、ベラルーシとの国境を防御した[2][3]。
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ウクライナ領土防衛隊第100独立領土防衛旅団章
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第100旅団旗
東部・バフムート戦線
[編集]2023年3月、第53独立領土防衛大隊が激戦地の東部ドネツィク州バフムート地区に再配置され、バフムート方面を防御した[2][4]。
東部・スヴァトヴェ-クレミンナ戦線
[編集]2023年4月、東部ルハーンシク州セヴェロドネツィク地区に再配置され、第67独立機械化旅団と共にクレミンナ方面を防御した[2][5]。団員は西部から東部への派兵となり、近郊の都市でアパートを借りて、2勤2休のローテーションで前線任務に就いた[6]。
2023年6月、第53独立領土防衛大隊が東部ルハーンシク州スヴァトヴェ地区に再配置され、クプヤンシク方面を防御した[2]。
2023年7月28日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領より、勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与された[7]。ウクライナ領土防衛隊では初受賞の部隊となった。
2024年3月、ウクライナ陸軍に編入し、機械化に伴い、第100独立機械化旅団に改編された。ウクライナ領土防衛隊の旅団からウクライナ軍の機械化旅団に改編された最初の部隊となった[8]。
東部・アウディーイウカ戦線
[編集]2024年4月、激戦地の東部ドネツィク州ポクロウシク地区に再配置され、アウディーイウカ北のオチェレティネ方面を防御した[9]。
東部・バフムート戦線
[編集]2024年8月、激戦地の東部ドネツィク州バフムート地区に再配置され、バフムート南のトレツク方面に展開した[10]。
2022年編制
[編集]- 旅団司令部(ヴォロディームィル)
- 第50独立領土防衛大隊(ラトネ)
- 第51独立領土防衛大隊(カーミニ・カシールシキー)
- 第52独立領土防衛大隊(マネヴィチ)
- 第53独立領土防衛大隊(ルーツィク)
- 第54独立領土防衛大隊(コーヴェリ)
- 第55独立領土防衛大隊(ヴォロディームィル)
ギャラリー
[編集]出典
[編集]- ^ 装備不足のウクライナ領土防衛隊、鹵獲した古いロシア戦車をフル活用 フォーブス・ジャパン
- ^ a b c d e «Йди до своїх»: волинська 100 бригада запрошує вступити у їх лави ヴォルィーニ州公式サイト
- ^ “На кордоні з білоруссю тероборона Волині збудувала міцну лінію оборони”. ウクルインフォルム
- ^ “第100独立機械化旅団”. Telegram
- ^ “ロシア軍も反攻、ウクライナ北東部でM-55S戦車撃破”. フォーブス・ジャパン
- ^ “露軍部隊まで1キロ 響き続ける爆音も「1メートルも引かない」”. 産経ニュース
- ^ “ウクライナ大統領令 No. 459/2023”. ウクライナ大統領府
- ^ “Territorial unit from Volyn becomes a mechanized brigade”. ミリタリー・ランド
- ^ “第100独立機械化旅団”. Telegram
- ^ Ukraine War, 15 August 2024: Part 2 トム・クーパー