コンテンツにスキップ

日本年間最優秀選手賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本年間最優秀選手賞(にほんねんかんさいゆうしゅうせんしゅしょう)は全国のサッカー担当記者の投票により選出されるプロ、学生、男女などを問わず、シーズンを通じて最も活躍したサッカー選手を対象とした賞である。

フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」とも呼ばれる。

1961年の日本蹴球協会(現在の日本サッカー協会)創立40周年を契機に同賞は誕生した。

当初は関東、関西のサッカー担当記者35人によって選出されていたが、1968年のメキシコ五輪の年には114人、2000年には220人の記者が参加する等、参加する記者の人数も近年のサッカーブームや日本代表の活躍もあって増加傾向にあった。しかし2007年は199人と減少している。

1964年に杉山隆一、1966年に釜本邦茂の2人が学生として同賞を受賞している。1977年にはカルバリオが外国籍選手として、2010年には本田圭佑が日本国外クラブ所属選手として、2011年には澤穂希が女性選手として、初めて同賞を受賞している。

東京運動記者クラブのサッカー分科会が日本でのシーズン終了後に発表する。

歴代受賞者

[編集]
年度 受賞者 所属クラブ 国籍
1961 長沼健 古河電工 日本の旗 日本
1962 小沢通宏 東洋工業 日本の旗 日本
1963 八重樫茂生 古河電工 日本の旗 日本
1964 杉山隆一 明治大学 日本の旗 日本
1965 小城得達 東洋工業 日本の旗 日本
1966 釜本邦茂 早稲田大学 日本の旗 日本
1967 宮本輝紀 八幡製鉄 日本の旗 日本
1968 釜本邦茂 ヤンマー 日本の旗 日本
1969 杉山隆一 三菱重工 日本の旗 日本
1970 小城得達 東洋工業 日本の旗 日本
1971 釜本邦茂 ヤンマー 日本の旗 日本
1972 野村六彦 日立製作所 日本の旗 日本
1973 杉山隆一 三菱重工 日本の旗 日本
1974 釜本邦茂 ヤンマー 日本の旗 日本
1975 釜本邦茂 ヤンマー 日本の旗 日本
1976 永井良和 古河電工 日本の旗 日本
1977 カルバリオ フジタ工業 ブラジルの旗 ブラジル
1978 落合弘 三菱重工 日本の旗 日本
1979 今井敬三 フジタ工業 日本の旗 日本
1980 釜本邦茂 ヤンマー 日本の旗 日本
1981 釜本邦茂 ヤンマー 日本の旗 日本
1982 尾崎加寿夫 三菱重工 日本の旗 日本
1983 木村和司 日産自動車 日本の旗 日本
1984 木村和司 日産自動車 日本の旗 日本
1985 吉田弘 古河電工 日本の旗 日本
1986 武田修宏 読売クラブ 日本の旗 日本
1987 森下申一 ヤマハ発動機 日本の旗 日本
1988 オスカー 日産自動車 ブラジルの旗 ブラジル
1989 木村和司 日産自動車 日本の旗 日本
1990 ラモス瑠偉 読売クラブ 日本の旗 日本
年度 受賞者 所属クラブ 国籍
1991 ラモス瑠偉 読売クラブ 日本の旗 日本
1992 三浦知良 ヴェルディ川崎 日本の旗 日本
1993 三浦知良 ヴェルディ川崎 日本の旗 日本
1994 ペレイラ ヴェルディ川崎 ブラジルの旗 ブラジル
1995 ストイコビッチ 名古屋グランパス ユーゴスラビアの旗 ユーゴスラビア
1996 川口能活 横浜マリノス 日本の旗 日本
1997 中田英寿 ベルマーレ平塚 日本の旗 日本
1998 中山雅史 ジュビロ磐田 日本の旗 日本
1999 澤登正朗 清水エスパルス 日本の旗 日本
2000 中村俊輔 横浜F・マリノス 日本の旗 日本
2001 柳沢敦 鹿島アントラーズ 日本の旗 日本
2002 藤田俊哉 ジュビロ磐田 日本の旗 日本
2003 久保竜彦 横浜F・マリノス 日本の旗 日本
2004 中澤佑二 横浜F・マリノス 日本の旗 日本
2005 アラウージョ ガンバ大阪 ブラジルの旗 ブラジル
2006[1] 田中マルクス闘莉王 浦和レッズ 日本の旗 日本
2007[2] 鈴木啓太 浦和レッズ 日本の旗 日本
2008[3] 遠藤保仁 ガンバ大阪 日本の旗 日本
2009[4] 小笠原満男 鹿島アントラーズ 日本の旗 日本
2010[5] 本田圭佑 CSKAモスクワ 日本の旗 日本
2011[6] 澤穂希 INAC神戸レオネッサ 日本の旗 日本
2012[7] 佐藤寿人 サンフレッチェ広島 日本の旗 日本
2013[8] 中村俊輔 横浜F・マリノス 日本の旗 日本
2014[9] 遠藤保仁 ガンバ大阪 日本の旗 日本
2015[10] 大久保嘉人 川崎フロンターレ 日本の旗 日本
2016[11] 中村憲剛 川崎フロンターレ 日本の旗 日本
2017[12] 小林悠 川崎フロンターレ 日本の旗 日本
2018[13] 大迫勇也 ヴェルダー・ブレーメン 日本の旗 日本
2019[14] 仲川輝人 横浜F・マリノス 日本の旗 日本
2020[15] 三笘薫 川崎フロンターレ 日本の旗 日本
2021[16] レアンドロ・ダミアン 川崎フロンターレ ブラジルの旗 ブラジル
2022[17] 三笘薫 ブライトン 日本の旗 日本
2023[18] 大迫勇也 ヴィッセル神戸 日本の旗 日本

複数回受賞者

[編集]
選手 回数 受賞年
釜本邦茂 7回 1966, 1968, 1971, 1974, 1975, 1980, 1981
杉山隆一 3回 1964, 1969, 1973
木村和司 1983, 1984, 1989
小城得達 2回 1965, 1970
ラモス瑠偉 1990, 1991
三浦知良 1992, 1993
中村俊輔 2000, 2013
遠藤保仁 2008, 2014
三笘薫 2020, 2022
大迫勇也 2018, 2023

参考文献

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 鈴木啓太が記者が選ぶ最優秀選手に”. 2017年3月28日閲覧。
  2. ^ 鈴木啓太が記者が選ぶ最優秀選手に”. 2017年3月28日閲覧。
  3. ^ G大阪・遠藤が年間最優秀選手”. 2017年3月28日閲覧。
  4. ^ 記者が選ぶ2009年MVPは小笠原”. 2017年3月28日閲覧。
  5. ^ 本田圭 大差で年間最優秀選手に 記者投票で初選出”. 2017年3月28日閲覧。
  6. ^ 沢“記者が選ぶMVP”獲得 長友ら抑え女子史上初”. 2017年3月28日閲覧。
  7. ^ 寿人、香川抑えて初の年間最優秀選手に”. 2017年3月28日閲覧。
  8. ^ 俊輔が記者投票年間MVPに 2位は柿谷”. 2017年3月28日閲覧。
  9. ^ 記者投票の年間最優秀選手に遠藤 6年ぶり2度目の受賞”. 2017年3月28日閲覧。
  10. ^ 川崎・大久保、初の「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」”. 2017年3月28日閲覧。
  11. ^ 憲剛が初の最優秀選手 記者投票で選出、JリーグMVPに続き栄冠”. 2017年3月28日閲覧。
  12. ^ 川崎F小林悠が17年最優秀選手 全国担当記者投票”. 2018年2月25日閲覧。
  13. ^ 大迫が年間最優秀選手に!全国のサッカー記者投票で選出”. 2019年2月14日閲覧。
  14. ^ 横浜M・仲川が年間最優秀選手 全国のサッカー担当記者による選出”. 2021年2月23日閲覧。
  15. ^ 川崎F・三笘が年間最優秀選手 ルーキーは史上初、記者投票で選出”. 2021年2月23日閲覧。
  16. ^ レアンドロ・ダミアンが2021年度フットボーラー・オブ・ザ・イヤー受賞”. 2022年5月21日閲覧。
  17. ^ 三笘が日本版“バロンドール”受賞 22年度年間最優秀選手”. 2023年3月23日閲覧。
  18. ^ 【神戸】大迫勇也が記者投票「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」に選出 5年ぶり2度目の受賞”. 2024年5月9日閲覧。