リーガMX
リーガBBVA MX Liga BBVA MX | |
---|---|
加盟国 | メキシコ |
大陸連盟 | CONCACAF |
創立 | 1943年10月17日 |
参加クラブ | 18 |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | リーガ・デ・エクスパンシオンMX |
国内大会 |
コパMX スーペルコパMX カンペオン・デ・カンペオーネス |
国際大会 |
CONCACAFチャンピオンズリーグ Leagues Cup Campeones Cup |
最新優勝クラブ | クラブ・アメリカ(15回目) (クラウスーラ 2024) |
最多優勝クラブ | クラブ・アメリカ(15回) |
最多出場選手 | オスカル・ペレス(744試合) |
最多得点選手 | カビーニョ(312得点) |
公式サイト | https://www.ligamx.net |
2004-25 |
リーガMX(Liga MX スペイン語発音: [ˈliɣa ˈeme ˈekis])は、北中米カリブ海サッカー連盟に加盟するメキシコの国内プロサッカーの最上位リーグである。現在はBBVA Méxicoが公式スポンサーとなり、リーガBBVA MX(Liga BBVA MX)として知られる[1]。
概要
[編集]北中米カリブ海地域ではトップレベルといわれ、メキシコのサッカーを支える充実したリーグである。資金の潤沢なクラブも多く、中南米諸国の代表選手が多数プレーしている。長らくメキシコ代表は、ほとんどが国内クラブの選手で構成されていた。1998年から2015年まで招待参加していたコパ・リベルタドーレスでは2001年に準優勝したクルス・アスルを始め、メキシコのクラブは準優勝3回、ベスト4以上の成績を8回マークし、南米の強豪クラブにも引けをとらなかった。暦年後半(秋)にシーズンが開幕し、翌年の暦年前半(春)にシーズンが終了する。
日本人としては、2017年にパチューカに入団した本田圭佑が所属していた。
開催方式
[編集]参加クラブ数は18クラブ。1シーズンは2ステージ制であり、それぞれのステージごとに優勝を争う。前半戦(8月-12月)のステージをアペルトゥーラ(Apertura、開幕ステージ)、後半戦(翌年1月-5月)をクラウスーラ(Clausura、閉幕ステージ)と呼称する。
レギュラーシーズン(リーグ戦)はそれぞれのステージ全18チーム1回ずつの総当り方式となっており、各チーム17試合ずつを消化した時点での上位8チームがリギージャ(Liguilla)と呼ばれる決勝トーナメントに進出する。
リギージャ準々決勝はリーグ戦の成績に基づいて「1位vs8位」「2位vs7位」「3位vs6位」「4位vs5位」のタスキがけ方式で対戦する。ホーム・アンド・アウェーの2試合の合計得点とアウェーゴール数が同じ場合はリーグ戦の順位が上だったチームが勝ち上がるが、決勝戦ではアウェーゴールルールは適用されず、延長戦、PK戦を行う。各ステージの優勝チームと準優勝チームには特典として次年度のCONCACAFチャンピオンズリーグ出場資格が与えられる。
なお、2010-11シーズンまでは18チームが前2シーズンのリーグ戦のみの合計成績(勝ち点・得失点差)により、3グループに分けた上で[2]、グループに関係なく1回ずつ総当たり方式で対戦し、グループ内の順位と、総合順位によりリギージャに進出するチームが決められていた。
2020-21シーズンは新型コロナウイルス感染症と闘う医療従事者を称えて、開幕ステージが「トルネオ・ガーディアンズ2020(Torneo Guardianes 2020)」、「トルネオ・ガーディアンズ 2021(Torneo Guardianes 2021[注釈 1])の名称となった[3][4]。
メキシコではかねてから試合中にサポーターらが同性愛に対する差別的チャントを歌うことが問題になっており[5]、メキシコサッカー連盟はFIFAから15以上の制裁を受けていた[6]。そのため、リーガMXの会長は各クラブはサポーターがそれぞれのスタジアムでホームチームの名前を叫ぶことを推進する義務があると述べつつ、2021-22シーズンは「トルネオ・グリタ・メキシコ・アペルトゥーラ2021(Torneo Grita México Apertura 2021, またはGrita... México A21)」、「トルネオ・グリタ・メキシコ・クラウスーラ2022(Torneo Grita México Clausura 2022, またはGrita... México C22)」に名称変更した。Grita[注釈 2]はスペイン語で叫ぶを意味し、「差別的チャントではなく自分達が応援するチームの名前を叫ぼう!」というメッセージが込められている[7]。
2024-25シーズン所属クラブ
[編集]クラブ名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 収容人数 |
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クラブ・アメリカ | トラルパン, メキシコシティ | エスタディオ・アステカ | 84,000 |
アトラス | グアダラハラ, ハリスコ州 | エスタディオ・ハリスコ | 54,500 |
アトレティコ・サン・ルイス | サン・ルイス・ポトシ, サン・ルイス・ポトシ州 | エスタディオ・アルフォンソ・ラストラス | 24,290 |
クルス・アスル | ベニート・フアレス, メキシコシティ | エスタディオ・アスル | 33,042 |
グアダラハラ | グアダラハラ, ハリスコ州 | エスタディオ・オムニライフ | 46,232 |
フアレス | シウダー・フアレス, チワワ州 | エスタディオ・オリンピコ・ベニート・フアレス | 28,703 |
クラブ・レオン | レオン, グアナフアト州 | エスタディオ・レオン | 31,297 |
マサトラン | マサトラン, シナロア州 | エスタディオ・デ・マサトラン | 25,000 |
モンテレイ | モンテレイ, ヌエボ・レオン州 | エスタディオBBVAバンコメル | 53,500 |
クルブ・ネカクサ | アグアスカリエンテス, アグアスカリエンテス州 | エスタディオ・ビクトリア | 23,933 |
パチューカ | パチューカ, イダルゴ州 | エスタディオ・イダルゴ | 27,512 |
プエブラ | プエブラ, プエブラ州 | エスタディオ・クアウテモック | 50,754 |
ケレタロ | ケレタロ, ケレタロ州 | エスタディオ・コレヒドラ | 34,045 |
サントス・ラグナ | トレオン, コアウイラ州 | エスタディオ・コロナ | 29,327 |
クラブ・ティフアナ | ティフアナ, バハ・カリフォルニア州 | エスタディオ・カリエンテ | 27,333 |
デポルティーボ・トルーカ | トルーカ, メヒコ州 | エスタディオ・ネメシオ・ディエス | 18,651 |
UANLティグレス | サン・ニコラス・デ・ロス・ガルサ, ヌエボ・レオン州 | エスタディオ・ウニベルシタリオ | 41,650 |
UNAMプーマス | コヨアカン, メキシコシティ | エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオ | 52,000 |
歴代優勝クラブ
[編集]シーズン表記の (I) はインビエルノ(Invierno、冬季ステージ)、(V) はベラーノ(Verano、夏季ステージ)、(A) はアペルトゥーラ(Apertura、開幕ステージ)、 (C) はクラウスラ(Clausura、閉幕ステージ)、(B)はビセンテナリオ(Bicentenario、独立戦争勃発から200年目の節目の年)の略。1970年は1970 FIFAワールドカップ開催の関係で「メヒコ70(México 70)」、1985-86シーズンは1986 FIFAワールドカップ開催の関係で「プローデ85(Prode 85)」と「メヒコ86(México 86)」という短期トーナメントだった。
クラブ別成績
[編集]クラブ名 | 優 | 準 | 優勝年度 |
---|---|---|---|
クラブ・アメリカ | 15 | 10 | 1965-66,1970-71,1975-76,1983-84,1984-85, 1985P,1987-88,1988-89,2002V,2005C, 2013C,2014A,2018A,2023A,2024C |
グアダラハラ | 12 | 9 | 1956-57,1958-59,1959-60,1960-61,1961-62, 1963-64,1964-65,1969-70,1986-87,1997V, 2006A,2017C |
デポルティーボ・トルーカ | 10 | 8 | 1966-67,1967-68,1974-75,1998V,1999V, 2000V,2002A,2005A,2008A,2010B |
クルス・アスル | 9 | 12 | 1968-69,1970M,1971-72,1972-73,1973-74, 1978-79,1979-80,1997I,2021C |
クラブ・レオン | 8 | 7 | 1947-48,1948-49,1951-52,1955-56,1991-92, 2013A,2014C,2020A |
UANLティグレス | 8 | 6 | 1977-78,1981-82,2011A,2015A, 2016A,2017A,2019C |
UNAMプーマス | 7 | 8 | 1976-77,1980-81,1990-91,2004C,2004A, 2009C,2011C |
パチューカ | 7 | 3 | 1999I,2001I,2003A,2006C,2007C, 2016C,2022A |
サントス・ラグナ | 6 | 5 | 1996I,2001V,2008C,2012C,2015C, 2018C |
モンテレイ | 5 | 6 | 1986M,2003C,2009A,2010A,2019A |
アトランテ | 3 | 4 | 1946-47,1992-93,2007A |
クルブ・ネカクサ | 3 | 3 | 1994-95,1995-96,1998I |
アトラス | 3 | 3 | 1950-51,2021A,2022C |
プエブラ | 2 | 2 | 1982-83,1989-90 |
サカテペク | 2 | 1 | 1954-55,1957-58 |
ベラクルス | 2 | 0 | 1945-46,1949-50 |
オーロ | 1 | 5 | 1962-63 |
モナルカス・モレリア | 1 | 3 | 2000I |
タンピコ・マデロ | 1 | 2 | 1952-53 |
レアル・クルブ・エスパーニャ | 1 | 1 | 1944-45 |
テコス | 1 | 1 | 1993-94 |
アストゥリアス | 1 | 0 | 1943-44 |
マルテ | 1 | 0 | 1953-54 |
クラブ・ティフアナ | 1 | 0 | 2012A |
歴代得点王
[編集]ダービーマッチ
[編集]- ナショナルダービー
- クラシコ・デ・クラシコス(クラシコの中のクラシコ) クラブ・アメリカ VS グアダラハラ
- グアダラハラダービー
- クラシコ・タパティオ グアダラハラ VS アトラス
- モンテレイダービー
- イダルゴ州ダービー
※クルス・アスルの発祥はイダルゴ州であり、現在も下部組織がイダルゴ州にあるためダービーとして認識される
国際タイトル
[編集]- CONCACAFチャンピオンズリーグ優勝 37回
- クラブ・アメリカ(7回)
- クルス・アスル(6回)
- パチューカ(5回)
- モンテレイ(5回)
- UNAMプーマス (3回)
- デポルティーボ・トルーカ(2回)
- アトランテ(2回)
- グアダラハラ(2回)
- アトレティコ・エスパニョール(1回)
- ウニベルシダ・デ・グアダラハラ(1回)
- プエブラ(1回)
- クルブ・ネカクサ(1回)
- UANLティグレス(1回)
昇格・降格
[編集]レギュレーション
[編集]- 過去3年間のリーグ戦での通算勝ち点を試合数で割った数字(パーセンテージ porcentaje と言う)の最下位のチームがリーガ・デ・エクスパンシオンMX(2部リーグ)に降格。リーガ・デ・エクスパンシオンMXは前後期の優勝チームが決定戦を行い勝者がリーガMXに昇格する。
- 2020年4月、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、今後5年間は1部リーグと2部リーグの間で昇降格を行わないことが発表された[8]。
記録
[編集]年度 | 昇格 | 降格 |
---|---|---|
1997-98 | パチューカ | ベラクルス |
1998-99 | ウニオン・デ・クルティドーレス | プエブラ |
1999-00 | イラプアト | トロス・ネサ |
2000-01 | ラ・ピエダ | アトランテ |
2001-02 | サン・ルイス ベラクルス |
クラブ・レオン |
2002-03 | イラプアト | クエルナバカ |
2003-04 | ドラドス・デ・シナロア | サン・ルイス |
2004-05 | サン・ルイス | プエブラ |
2005-06 | ケレタロ | ドラドス・デ・シナロア |
2006-07 | プエブラ | ケレタロ |
2007-08 | シウダー・フアレス | ベラクルス |
2008-09 | ケレタロ | クラブ・ネカクサ |
2009-10 | クラブ・ネカクサ | シウダー・フアレス |
2010-11 | クラブ・ティフアナ | クラブ・ネカクサ |
2011-12 | クラブ・レオン | テコス |
2012-13 | ラ・ピエダ | ケレタロ |
2013-14 | ウニベルシダ・デ・グアダラハラ | アトランテ |
2014-15 | ドラドス | ウニベルシダ・デ・グアダラハラ |
2015-16 | クラブ・ネカクサ | ドラドス |
2016-17 | BUAP | チアパスFC |
2017-18 | タパチュラ[注釈 3] | BUAP |
2018-19 | アトレティコ・サン・ルイス | ベラクルス |
2019-20 | 昇降格なし | |
2020-21 | ||
2021-22 | ||
2022-23 | ||
2023-24 |
シーズン別大会名
[編集]- Liga BBVA Bancomer MX(2013-2019)
- Liga BBVA MX(2019-現在)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “Liga MX hace oficial su cambio de nombre y logo” (Spanish). Mediotiempo (18 June 2019). 21 June 2019閲覧。
- ^ Aグループは1位、6位、7位、12位、13位、18位のチーム、Bグループは2位、5位、8位、11位、14位、17位のチーム、Cグループは3位、4位、9位、10位、15位、16位のチームが属する
- ^ “LIGA MX - Página Oficial de la Liga Mexicana del Fútbol Profesional”. www.ligamx.net. 2022年4月7日閲覧。
- ^ “Liga MX. Calendario y fechas de apertura Guardianes 2020”. www.milenio.com. 2022年4月7日閲覧。
- ^ “Yon de Luisa: "Podríamos poner en riesgo la clasificación al Mundial"” (スペイン語). Goal.com (2019年9月21日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ “¿Qué puede pasar si la afición de México sigue realizando el grito homofóbico?” (スペイン語). Goal.com (2022年1月19日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ “Liga MX: ¿Por qué el nuevo torneo se llama Grita México?” (スペイン語). Goal.com (2022年1月5日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ “Mexico's Liga MX suspends promotion-relegation for next five years”. ESPN (2020年4月17日). 2023年10月5日閲覧。