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ヒューゴー賞 中編小説部門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒューゴー賞 中編小説部門 (Hugo Award for Best Novelette)は、ヒューゴー賞の部門の1つ。7500語から17500語の作品を対象とする。

受賞作一覧

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受賞年 邦題 原題 作者
1955年 時代おくれの名優英語版 "The Drafstellar" ウォルター・M・ミラー・ジュニア
1956年 ロボット植民地英語版[※ 1] "Exploration Team" マレイ・ラインスター
1957年 中編部門なし
1958年 「長編および中編部門」として、長編のフリッツ・ライバー『ビッグ・タイム』が受賞し、中編は受賞しなかった。
1959年 大きな前庭 "The Big Front Yard" クリフォード・D・シマック
1960年 - 1966年 中編部門なし
1967年 最後の城 "The Last Castle" ジャック・ヴァンス
1968年 骨のダイスを転がそう "Gonna Roll the Bones" フリッツ・ライバー
1969年 肉の分かち合い "The Sharing of Flesh" ポール・アンダースン
1970年 - 1972年 中編部門なし
1973年 トラジェディ英語版[※ 2] "Goat Song" ポール・アンダースン
1974年 死の鳥 "The Deathbird" ハーラン・エリスン
1975年 ランゲルハンス島沖を漂流中 "Adrift Just Off the Islets of Langerhans: Latitude 38°54' N & Longitude 77°00' 13" W" ハーラン・エリスン
1976年 太陽系辺境星域 "The Borderland of Sol" ラリー・ニーヴン
1977年 バイセンテニアル・マン "The Bicentennial Man" アイザック・アシモフ
1978年 琥珀のひとみ "Eyes of Amber" ジョーン・D・ヴィンジ
1979年 "Hunter's Moon" ポール・アンダースン
1980年 サンドキングス "Sandkings" ジョージ・R・R・マーティン
1981年 "The Cloak and the Staff" ゴードン・R・ディクスン
1982年 ユニコーン・ヴァリエーション "Unicorn Variation" ロジャー・ゼラズニイ
1983年 見張り "Fire Watch" コニー・ウィリス
1984年 ブラッド・ミュージック "Blood Music" グレッグ・ベア
1985年 血をわけた子供 "Bloodchild" オクティヴィア・バトラー
1986年 一時間の守護者 "Paladin of the Lost Hour" ハーラン・エリスン
1987年 永久凍土 "Permafrost" ロジャー・ゼラズニイ
1988年 バッファローの娘っこ、晩になったら出ておいで "Buffalo Gals, Won't You Come Out Tonight" アーシュラ・K・ル=グィン
1989年 シュレーディンガーの子猫 "Schrödinger's Kitten" ジョージ・アレック・エフィンジャー
1990年 "Enter a Soldier. Later: Enter Another" ロバート・シルヴァーバーグ
1991年 マナモウキ "The Manamouki" マイク・レズニック
1992年 ゴールド-黄金 "Gold" アイザック・アシモフ
1993年 "The Nutcracker Coup" ジャネット・カガン英語版
1994年 わが心のジョージア "Georgia on My Mind" チャールズ・シェフィールド
1995年 "The Martian Child" デイヴィッド・ジェロルド英語版
1996年 恐竜たちの方程式 "Think Like a Dinosaur" ジェイムズ・パトリック・ケリー
1997年 自転車修理人 "Bicycle Repairman" ブルース・スターリング
1998年 "We Will Drink A Fish Together..." ビル・ジョンソン英語版
1999年 タクラマカン "Taklamakan" ブルース・スターリング
2000年 少年の秋 "1016 to 1" ジェイムズ・パトリック・ケリー
2001年 "Millennium Babies" クリスチャン・ラッシュ英語版
2002年 地獄とは神の不在なり "Hell Is the Absence of God" テッド・チャン
2003年 スロー・ライフ "Slow Life" マイクル・スワンウィック
2004年 時の軍勢 "Legions in Time" マイクル・スワンウィック
2005年 妖精のハンドバッグ "The Faery Handbag" ケリー・リンク
2006年 ふたつの心臓 "Two Hearts" ピーター・S・ビーグル
2007年 ジンの花嫁 "The Djinn's Wife" イアン・マクドナルド
2008年 商人と錬金術師の門 "The Merchant and the Alchemist's Gate" テッド・チャン
2009年 ショゴス開花 "Shoggoths in Bloom" エリザベス・ベア
2010年 "The Island" ピーター・ワッツ
2011年 火星の皇帝 "The Emperor of Mars" アレン・スティール
2012年 "Six Months, Three Days" チャーリー・ジェーン・アンダース
2013年 スシになろうとした女 "The Girl-Thing Who Went Out for Sushi" パット・キャディガン英語版
2014年 火星のレディ・アストロノート "The Lady Astronaut of Mars" メアリ・ロビネット・コワル
2015年 天地がひっくり返った日 "The Day the World Turned Upside Down" トマス・オルディ・フーヴェルトオランダ語版英語版(Lia Belt 英訳)
2016年 折りたたみ北京 "Folding Beijing"(北京折叠) 郝景芳ケン・リュウ 英訳)
2017年 "The Tomato Thief" アーシュラ・ヴァーノン英語版
2018年 知られざるボットの世界 "The Secret Life of Bots" スザンヌ・パーマー英語版
2019年 初めはうまくいかなくても、何度でも挑戦すればいい "If at First You Don't Succeed, Try, Try Again" ゼン・チョー英語版
2020年 エマージェンシー・スキン "Emergency Skin" N・K・ジェミシン
2021年[1] "Two Truths and a Lie" サラ・ピンスカー
2022年[2] 忘れられた聖櫃―ボットたちの叛乱― "Bots of the Lost Ark" スザンヌ・パーマー
2023年 "The Space-Time Painter"(时空画师) Hai Ya(海漄) (英語版
2024年[3] 陽の光が届かなくなった年 "The Year Without Sunshine" ナオミ・クリッツァー

レトロ・ヒューゴー賞

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受賞年 邦題 原題 著者
1934年 2014年 "Rule 18" クリフォード・D・シマック
1941年 2016年 道路を止めてはならない "The Roads Must Roll" ロバート・A・ハインライン
1943年 2018年 ファウンデーション
(百科辞典編纂者)
"Foundation"
("The Encyclopedists")
アイザック・アシモフ
1944年 2019年 ボロゴーヴはミムジィ "Mimsy Were the Borogoves" C・L・ムーア
ルイス・パジェット名義)
ヘンリー・カットナー
(ルイス・パジェット名義)
1945年 2020年 都市 "City" クリフォード・D・シマック
1946年 1996年 最初の接触 "First Contact" マレイ・ラインスター
1951年 2001年 小さな黒いカバン "The Little Black Bag" C・M・コーンブルース
1954年 2004年 地球人よ、故郷に還れ "Earthman, Come Home" ジェイムズ・ブリッシュ

注釈

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  1. ^ 『S-Fマガジン』1964年年2月号掲載
  2. ^ 『S-Fマガジン』1974年10月号掲載

脚注

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  1. ^ 2021 Hugo, Astounding, and Lodestar Awards Winners” (英語). Locus Online (2021年12月19日). 2021年12月21日閲覧。
  2. ^ 2022 Hugo, Astounding, and Lodestar Awards Winners” (英語). Locus Online (2022年9月5日). 2022年9月5日閲覧。
  3. ^ locusmag (2024年8月11日). “Hugo, Lodestar, and Astounding Awards Winners” (英語). Locus Online. 2024年12月25日閲覧。