風神の門
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『風神の門』(ふうじんのもん)は、司馬遼太郎の長編時代小説。1961年(昭和36年)から1962年4月まで『東京タイムズ』に連載された。
戦国時代の忍者・霧隠才蔵こと服部才蔵が主人公となっている。真田十勇士を題材にした作品であるが、猿飛佐助と霧隠才蔵以外の十勇士は殆ど描写されていない。また、作品に登場する忍術は一貫して合理性を持たせて描写されており、忍術ものとしては荒唐無稽な描写が少ない作風となっている。
本作を原作とした同名のテレビドラマが1980年にNHK総合テレビジョンで放送された。
あらすじ
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時は関ヶ原の戦いから十数年を経ていた。徳川家康により、豊臣家は大坂城に莫大な黄金と共に封じられていた。嵐の前の静けさか、京大阪では秘密裏に徳川・豊臣双方の間者が暗躍していた。
そんな時期に、伊賀忍者の頭領霧隠才蔵は人違いで何者かに襲われた。その真相を探るべく動きだした才蔵を、時勢の渦が捕らえてゆく。
真田幸村に忠誠を誓う猿飛佐助率いる甲賀の集団。謎の技を駆使する風魔の集団・伝説の忍者獅子王院との忍術合戦に、才蔵は命をかけて臨んでゆく。やがて、戦国期の終焉を告げる大坂の陣へ至る。
刊行書誌
- 『風神の門』新潮社、1962年
- 『風神の門』春陽文庫 全1巻、1968年、新版1996年
- 『風神の門』新潮文庫、1969年
- 『風神の門』新潮文庫(改版・上下)1987年、新版2005年
- 『司馬遼太郎全集2 風神の門』文藝春秋、1973年
テレビドラマ版
本作を原作とした同名のテレビドラマ(全23回)が、1980年4月9日から10月1日まで、毎週水曜午後8時にNHK総合テレビジョンで放送された。2006年・2016年・2019年には時代劇専門チャンネルで再放送された。DVDも出されている。ただしドラマ版と小説版は相当異なっている。
スタッフ
キャスト
- 霧隠才蔵:三浦浩一
- お国:堀越恵里子(7歳時)→小野みゆき
- 獅子王院:磯部勉
- 青子:樋口可南子
- 真田昌幸:宮口精二
- 真田幸村:竹脇無我
- 猿飛佐助:渡辺篤史
- 穴山小助:森川正太
- 三好清海入道:団しん也
- 隠岐殿:多岐川裕美
- 梅ヶ枝:亜湖
- 桂木:岡本茉莉
- 大野修理:伊丹十三
- 大蔵卿局:初井言榮
- 後藤又兵衛:大木実
- 増田盛次:伊藤高
- 明石掃部:竜崎勝
- 青木民部:久世龍之介
- 東田市之介:辻萬長
- 徳川家康:入江正夫
- 俊岳:佐藤慶
- 板倉勝重:寺田農
- 本多左門:殿山泰司
- 大納言晴季:岩井半四郎 (10代目)
- 米川堅物:大塚周夫
- 萩野:折原啓子
- 孫八:北見治一
- 菊千代:小野ヤスシ
- 信乃:政岡愛子
- 百舌:水森コウ太
- 仙左衛門:山田吾一
- 佐平次:汐路章
- 啄木:たこ八郎
- 頬白:柄本明
- 治作:稲葉義男
- 堺屋利兵衛:入川保則
- 黒夜叉:平泉征
- 老婆:千石規子
- 甲賀忍者:加藤精三
- 村人:柳谷寛
- 娘:マキノ佐代子
- 小若:五十嵐知子
- 宿屋の客:須永慶、島津冴子
- 女中(くノ一):麻吹淳子
主題歌
サブタイトルと視聴率
- 伊賀者上洛(12.8%)[1]
- 冬の暗流(12.8%)
- 影の群像(11.1%)
- 風雲胎動(12.7%)
- 大坂暮色(8.3%)
- 暗殺街道(11.6%)
- 九度山慕情(11.2%)
- 変身居士(9.3%)
- 時節到来(10.8%)
- 大殺陣(10.2%)
- 家康狙撃(10.1%)
- 城壁に死す(11.2%)
- 敵中潜行(9.3%)
- 追撃無宿(9.4%)
- 名古屋城大爆破(8.8%)
- 影法師参上(5.4%)
- 慶長地獄節(11.9%)
- 開戦前夜(9.1%)
- 大坂冬の陣(11.8%)
- 甲賀決死隊(11.2%)
- 女忍者無情(10.8%)
- 幸村憤死(10.9%)
- 戦士の出発(11.6%)
平均視聴率:10.5%
脚注
- ^ 「テレビ視聴率季報(関東地区)」ビデオリサーチ。
外部リンク
NHK総合テレビジョン 水曜20時台 | ||
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