Plamo Linux
Plamo Linux(プラモ・リナックス[1])はLinuxディストリビューションの一つ。Slackwareを基本に開発された[2]。
OSの系統 | Unix系, Linux, Slackware |
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開発状況 | 開発中 |
ソースモデル | オープンソース |
最新安定版 | 8.1 / 2023年6月15日 |
プラットフォーム | IA-32, x64 |
カーネル種別 | モノリシックカーネル |
ウェブサイト | Plamo Linux |
特徴
編集RPMやPortageのようなパッケージシステムを持たず、Slackwareと同じpkgtoolというシンプルなパッケージ管理システムを採用しており[3]、構成がきわめてシンプルになっている。過度なブラックボックス化や自動化を施さず,極力シンプルで見通しの良い環境の保持に努め、Linux の持つボビー性を大切にという考えの基に開発されている[4]。そのため、カスタマイズが非常に簡単にできる。
また、Version 3.xまではNEC PC-9821/9801シリーズもサポートされていた[4]。日本で開発されたディストリビューションであるため、日本語で使う前提で開発されている。
2011年12月31日にはx64に対応したPlamo64-1.0が暫定リリースされ[5]、1年を経た2012年12月30日にPlamo5.0としてx86版・x64版を同時リリースした[6]。Plamo7.0以降は開発リソースの制限からx64版のみになっている[7]。
現在はパッケージ管理の仕組みはSlackwareをベースにしているが、リリースされるパッケージは独自に開発されている。
名前の由来
編集もともとはSlackwareを剽窃するという意味の"Plagia"から"Plagiaware"という名前を用いていたが、英語圏では否定的な意味が強い言葉であるため、メーリングリストで募集された中にあった"Plamo"に決定した[2]。Linuxの持つホビー性を大切にするという開発のモットーがこの名前に現れている[8]。
歴史
編集- 1997年夏 - こじまみつひろによって開発が始まる[2]
- 1998年5月24日 - Plamo Linuxに改名
- 1998年6月20日 - Plamo Linux 1.0 リリース
- 2000年4月23日 - Plamo Linux 2.0 リリース
- 2002年9月23日 - Plamo Linux 3.0 リリース
- 2004年6月25日 - Plamo Linux 4.0 リリース
- 2006年10月5日 - Plamo Linux 4.21 リリース
- 2007年10月3日 - Plamo Linux 4.22 リリース
- 2008年10月16日 - Plamo Linux 4.5 リリース
- 2009年2月25日 - Plamo Linux 4.6 リリース
- 2009年10月1日 - Plamo Linux 4.7 リリース
- 2012年12月30日 - Plamo Linux 5.0 リリース[6]
- 2013年5月27日 - Plamo Linux 5.1 リリース[9]
- 2013年12月29日 - Plamo Linux 5.2 リリース
- 2014年12月31日 - Plamo Linux 5.3 リリース
- 2015年2月1日 - Plamo Linux 5.3.1 リリース[10]
- 2015年10月22日 - Plamo Linux 6.0 リリース[11]
- 2016年2月25日 - Plamo Linux 6.1 リリース[12]
- 2017年2月17日 - Plamo Linux 6.2 リリース[13]
- 2018年6月13日 - Plamo Linux 7.0 リリース[14]
- 2019年5月15日 - Plamo Linux 7.1 リリース[15]
- 2020年5月13日 - Plamo Linux 7.2 リリース[16]
- 2021年5月5日 - Plamo Linux 7.3 リリース[17]
- 2022年4月30日 - Plamo Linux 7.4 リリース[18]
- 2023年6月10日 - Plamo Linux 8.0 リリース[19]
- 2023年6月15日 - Plamo Linux 8.1 リリース[20]
開発組織
編集plamo-maintainer-MLの関係者(約10名)を中心にして行われている[2]。githubにプロジェクト用のリポジトリが存在する。
脚注
編集- ^ 羽成稔/市村靖 編著『改訂基礎から学ぶLinux』
- ^ a b c d こじまみつひろ+編集部、2000年、「今こそPlamo Linux!」、『Software Design』(2000年11月号)、技術評論社 pp. 15-21
- ^ “第40回 Plamo Linuxのビルドスクリプトとパッケージ管理ツール[その3]:玩式草子─ソフトウェアとたわむれる日々”. gihyo.jp. 2022年2月8日閲覧。
- ^ a b Group, Plamo Linux Maintainer. “What is Plamo Linux? (Plamo Linux とは)”. Plamo Linux. 2022年2月8日閲覧。
- ^ “Plamo64-1.0 リリース”. Plamo Linux (2011年12月31日). 2012年1月21日閲覧。
- ^ a b “Plamo-5.0 リリース”. Plamo Linux (2012年12月30日). 2013年1月10日閲覧。
- ^ “第97回 そろそろ出しますPlamo-7.0”. 2021年12月11日閲覧。
- ^ “公式サイト内「Plamo Linuxとは」ページ”. 2022年2月4日閲覧。
- ^ “Plamo-5.1 リリース”. Plamo Linux (2013年5月27日). 2013年5月29日閲覧。
- ^ “Plamo-5.3.1 リリース”. Plamo Linux (2015年2月1日). 2015年2月1日閲覧。
- ^ “Plamo 6.0 リリース”. Plamo Linux (2015年10月22日). 2015年12月23日閲覧。
- ^ “Plamo 6.1 リリース”. Plamo Linux (2016年2月27日). 2016年5月11日閲覧。
- ^ “Plamo 6.2 リリース”. Plamo Linux (2017年3月24日). 2017年4月3日閲覧。
- ^ Project, Plamo Linux. “Plamo 7.0 リリース - Plamo Linux”. www.plamolinux.org. 2019年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月14日閲覧。
- ^ Project, Plamo Linux. “Plamo 7.1 リリース - Plamo Linux”. www.plamolinux.org. 2021年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月15日閲覧。
- ^ “Plamo 7.2 リリース”. 2022年2月4日閲覧。
- ^ “Plamo 7.3 リリース”. 2022年2月4日閲覧。
- ^ Group, Plamo Linux Maintainer. “Plamo 7.4 リリース”. Plamo Linux. 2022年5月10日閲覧。
- ^ Group, Plamo Linux Maintainer. “Plamo 8.0 リリース”. Plamo Linux. 2023年8月6日閲覧。
- ^ Group, Plamo Linux Maintainer. “Plamo 8.1 リリース”. Plamo Linux. 2023年8月6日閲覧。