RPM Package Manager
RPM Package Manager (RPM) はレッドハットが開発したソフトウェアのパッケージを管理するためのシステム (パッケージ管理システム)、及びコマンド。以前はRed Hat Package Managerの略だった。".rpm" 拡張子のファイルを利用する。
作者 | Erik Troan、Marc Ewing[1] 、レッドハット |
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開発元 | コミュニティ & レッドハット[2][3] |
初版 | 1997年[1] |
最新版 |
4.16.0 [4]
/ 2020年9月30日 |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C, Perl[5] |
対応OS | Linux、Unix系 |
種別 | パッケージ管理システム |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト |
www |
概要
編集主にLinuxのディストリビューションのうち、レッドハットが提供するものだけでなく、独自のカスタマイズを含めながらSUSE Linux、Vine LinuxなどのRPM系ディストリビューションで使われる。
RPMは、パッケージをcpio形式でアーカイブしており、その中には、独自のspecファイル、及びバイナリ、またはソースコードが含まれている。パッケージ管理のためのデータベースにはBerkeley DBを採用しており、インストール時、削除時、パッケージの問い合わせ時にはこのデータベースが利用される。データベース管理のためのコマンドオプションもrpmコマンドに含まれている。[6]
specファイルには、パッケージの名前、概要、依存するパッケージ、バイナリパッケージのインストールパス、インストール前に実行するスクリプト、インストール後に実行するスクリプトなどが書かれている。インストール時には、記載されたスクリプトを実行して、サーバの停止及び復帰、システムユーザーの追加などを行い、システムの安全性を保つ。
specファイルは、宣言部と実行部に分かれている。宣言部には、パッケージの説明的な詳細を書き、実行部は、スクリプトとしての役割を果たしている。
パッケージのインストールには、ローカルパッケージ、及びHTTP、FTPを通じたネットワークからのパッケージに対応している。ただし、依存性の解決は行わず、依存性に欠如があった場合は、ユーザーが独自にパッケージをインストールするか、YUM、APT for rpmといった別のツールを使って解決しなければいけない。独自にソースコードからインストールした場合は、パッケージ管理の対象にならず、この場合は、依存性の解決には利用されない。
RPMは、通常はバイナリのインストールに使われるが、ソースコードからのパッケージ作成もサポートしている。パッケージをspecファイルに従ってその場で作成し、インストールすることになる。
RPMは、C言語で書かれ、C言語、Java、Perl、Python、Rubyなどの言語バインディングも提供、または独自に作成されており、これにより、コマンド以外からもRPMのパッケージを扱うことが出来る[7]。
関連項目
編集出典
編集- ^ “RPM -- plans, goals, etc.”. Max Spevack <mspevack redhat com>. 2011年1月20日閲覧。
- ^ “RPM.org FAQ”. 2013年8月25日閲覧。
- ^ “rpm - Trac”. 2020年10月10日閲覧。
- ^ Bailey, Edward C. (2000). “Chapter 1: An Introduction to Package Management”. Maximum RPM: Taking the Red Hat Package Manager to the Limit. レッドハット, Inc. pp. 22–25. ISBN 978-1888172782 2013年8月13日閲覧。
- ^ Bailey, Edward C. (2000). “Appendix A: Format of the RPM File” (英語). Maximum RPM: Taking the Red Hat Package Manager to the Limit. レッドハット, Inc. pp. 325–336. ISBN 978-1888172782 2010年11月22日閲覧。
- ^ Bailey, Edward C. (2000). “Chapter 1: An Introduction to Package Management” (英語). Maximum RPM: Taking the Red Hat Package Manager to the Limit. レッドハット, Inc. pp. 22–25. ISBN 978-1888172782 2013年8月13日閲覧。