レインボーライン (競走馬)

日本の競走馬

レインボーライン(欧字名:Rainbow Line2013年4月1日 - )は、日本競走馬種牡馬[1]

レインボーライン
2018年天皇賞(春)
欧字表記 Rainbow Line[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2013年4月1日(11歳)[1]
抹消日 2018年6月6日[2]
ステイゴールド[1]
レーゲンボーゲン[1]
母の父 フレンチデピュティ[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 三田昌宏[1]
調教師 浅見秀一栗東[1]
厩務員 若松敏和[3]
競走成績
生涯成績 22戦5勝[1]
獲得賞金 4億5046万6000円[1]
勝ち鞍
GI 天皇賞(春) 2018年
GII 阪神大賞典 2018年
GIII アーリントンC 2016年
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2018年天皇賞(春)(GI)、阪神大賞典(GII)優勝馬。その他の勝ち鞍に2016年アーリントンカップ(GIII)。

経歴

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2歳(2015年)

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8月の2歳新馬戦で四位洋文を鞍上にデビュー。デビュー戦は2着[4]。デビューを勝利で飾ることはできなかった。続く未勝利戦も2着[5]そして2回目の未勝利戦で初勝利を挙げた[6]

続いてオープン戦の萩ステークスに出走。5頭立てと少数頭の中、4番人気に支持され、3着となった[7]

重賞初挑戦となった東京スポーツ杯2歳ステークスでは、11頭立ての9着[8]と大敗を喫した。

続いて出走したのは500万円下の千両賞。幸英明を背に、2着馬サンライズクロンヌにアタマ差で勝利した[9]

3歳(2016年)

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年明け3歳初戦は、シンザン記念に出走。レースでは中団あたりにつけるも、ロジクライの6着となった[10]

続くアーリントンカップでは、4番人気に支持された。最後の直線、接戦となったが、ダンツプリウスにハナ差で辛勝。重賞初制覇を飾った[11]。このレースは5着までが全て同タイムと、非常に接戦だった。

年明け3戦目となったニュージーランドトロフィーでは、4番人気に支持された。レースでは後方を進んだが、前には届かず掲示板に載るのがやっとだった[12]

GI初挑戦となったNHKマイルカップでは、新たに鞍上に福永祐一を迎えた。中団あたりでレースを進め、直線で上がり34.4秒の末脚で追い込み、12番人気と人気薄ながら3着に食い込んだ[13]

続いて東京優駿(日本ダービー)に出走。12番人気と人気は高くなかったが、レースは中団やや後ろに位置をとり、直線で伸びるも8着までだった[14]

その後はしばらく休養し、札幌記念に向け調整がされた。

8月の札幌記念では、古馬と初対戦となった。レースでは中団につけ、直線でGI馬ヌーヴォレコルトを交わしネオリアリズムの3着となった[15]。なお2着馬はGI4勝馬[注 1]で前年の年度代表馬モーリス[16]が入った。

秋初戦は菊花賞に出走。ここでも9番人気と決して評価は高くなかった。レースではいつも通り後方待機の競馬をする。最後の直線では他馬を次々に交わし、先に先頭に立ったサトノダイヤモンドには届かなかったが、最後で脚を伸ばし、先行したエアスピネルとの2着争いの末、同馬にハナ差で2着となった[17]

その後はジャパンカップに出走。このレースには国内外合わせて8頭のGI馬が出走し、1番人気に支持されたのは2015年菊花賞2016年天皇賞・春とGI2勝を挙げたキタサンブラックとなり[18]、レインボーラインは8番人気であった[18]。レースはキタサンブラックが逃げる展開になる。しかしそれに競りかける馬はいなかったため、前半1000m通過タイムが61秒7と、スローペースとなった。差し馬追い込み馬には不利とされるスローペースでもレインボーラインは後方4番手あたりに位置を取った[18]。レースはそのまま推移し、キタサンブラック先頭のまま直線を迎えた。レインボーラインは後方から伸び、6着となった[18]

4歳(2017年)

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春は天皇賞春に出走したが、内外フラットな馬場で有力馬では一番外の17頭立ての16番枠を引いたのが仇になり大敗した。 宝塚記念は出入りの激しい展開が向かず大敗し、秋に備えることになった。 秋は天皇賞秋に出走。台風22号の影響で26年ぶりの不良馬場になり、武豊騎手も「30年騎手をやってきてこの不良馬場は初めて」と語った。レースは13番人気ながら勝ったキタサンブラックの3着になった。

5歳(2018年)

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年明け初戦として、3月18日阪神大賞典に出走。京都記念勝ち馬クリンチャーや長距離重賞4勝のアルバートらが集まる中3番人気に推される。レースでは、後方から最終コーナーで進出して先頭に立つとそのまま押し切り1着[19]。3歳時のアーリントンカップ以来約2年ぶりの勝利となった[19]

続く2戦目は岩田康誠を背に天皇賞・春に出走。前走を評価され2番人気に支持される。最後の直線では進路を内にとりシュヴァルグランクリンチャーなどのライバルを交わし2着シュヴァルグランにクビ差で勝利し、悲願のG1制覇を果たした。しかしレース直後歩様に異変があり、騎手の岩田はすぐに下馬。ウイニングランや馬を交えての口取り式は行われなかった[20]。その後、馬運車で運ばれ、右前脚跛行と診断された[21]。その後5月2日に精密検査が行われ、腱・靱帯損傷の疑いがあり、経過観察を続けることが発表された[22]が、6月6日、右前繋部浅屈腱不全断裂により引退を余儀なくされることとなった。

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2015.08.02 札幌 2歳新馬 芝1800m(良) 7 7 7 004.90(2人) 02着 R1:52.6(34.3) -0.3 四位洋文 54kg プロフェット
0000.08.15 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 14 7 11 003.60(2人) 02着 R1:50.5(35.7) -0.4 四位洋文 54kg ラブレオ
0000.08.30 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 9 8 9 001.90(1人) 01着 R1:49.5(35.6) -0.4 四位洋文 54kg (ティソーナ)
0000.10.31 京都 萩S OP 芝1800m(良) 5 5 5 010.30(4人) 03着 R1:47.8(33.3) -0.2 岩田康誠 55kg ブラックスピネル
0000.11.23 東京 東スポ杯2歳S GIII 芝1800m(良) 11 7 8 037.20(8人) 09着 R1:50.1(33.7) -0.6 蛯名正義 55kg スマートオーディン
0000.12.27 阪神 千両賞 500万 芝1600m(良) 10 1 1 004.00(4人) 01着 R1:35.8(34.7) -0.0 幸英明 55kg (サンライズクロンヌ)
2016.01.10 京都 シンザン記念 GIII 芝1600m(良) 18 3 5 018.30(7人) 06着 R1:35.4(35.3) -0.4 幸英明 56kg ロジクライ
0000.02.27 阪神 アーリントンC GIII 芝1600m(良) 14 4 6 006.80(4人) 01着 R1:34.1(35.9) -0.0 M.デムーロ 56kg ダンツプリウス
0000.04.09 中山 NZT GII 芝1600m(良) 14 4 6 007.20(4人) 05着 R1:34.0(34.6) -0.1 内田博幸 56kg ダンツプリウス
0000.05.08 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 8 18 040.7(12人) 03着 R1:32.9(34.4) -0.1 福永祐一 57kg メジャーエンブレム
0000.05.29 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 2 4 155.4(12人) 08着 R2:24.7(33.7) -0.7 福永祐一 57kg マカヒキ
0000.08.21 札幌 札幌記念 GII 芝2000m(稍) 16 1 2 012.30(4人) 03着 R2:02.1(36.3) -0.4 福永祐一 54kg ネオリアリズム
0000.10.23 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 6 11 024.90(9人) 02着 R3:03.7(34.2) -0.4 福永祐一 57kg サトノダイヤモンド
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 17 7 14 018.70(8人) 06着 R2:26.4(34.3) -0.6 C.ルメール 55kg キタサンブラック
2017.03.25 中山 日経賞 GII 芝2500m(良) 16 5 9 005.10(2人) 04着 R2:33.1(35.4) -0.3 M.デムーロ 55kg シャケトラ
0000.04.30 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 17 8 16 023.20(7人) 12着 R3:14.3(35.7) -1.8 M.デムーロ 58kg キタサンブラック
0000.06.25 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(稍) 11 6 7 023.80(7人) 05着 R2:12.3(36.3) -0.9 岩田康誠 58kg サトノクラウン
0000.10.29 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(不) 18 4 8 059.6(13人) 03着 R2:08.7(38.7) -0.4 岩田康誠 58kg キタサンブラック
0000.11.26 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 17 5 9 057.70(8人) 06着 R2:24.7(34.6) -1.0 岩田康誠 57kg シュヴァルグラン
0000.12.24 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 4 8 044.70(9人) 08着 R2:34.3(34.9) -0.7 岩田康誠 57kg キタサンブラック
2018.03.18 阪神 阪神大賞典 GII 芝3000m(良) 11 6 7 005.60(3人) 01着 R3:03.6(35.8) -0.2 岩田康誠 56kg サトノクロニクル
0000.04.29 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 17 6 12 006.00(2人) 01着 R3:16.2(35.2) -0.0 岩田康誠 58kg (シュヴァルグラン)

種牡馬時代

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引退後

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引退後は優駿スタリオンステーション種牡馬となったものの、初年度産駒がデビューした2022年9月10日付で用途変更となり[23]種牡馬を引退した[24]。その後、ノーザンホースパークへ移動し、今後は乗馬となる[24]2024年2月18日の障害4歳以上未勝利戦(小倉障2860m)でクリノクオンが産駒JRA初勝利となった。

主な産駒

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血統表

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レインボーライン血統サンデーサイレンス系 / ノーザンテースト 4×5、Northern Dancer 5×5) (血統表の出典)

ステイゴールド
1994 黒鹿毛
父の父
サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Fiower
父の母
ゴールデンサッシュ 1988
栗毛
ディクタス
Dictus
Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ ノーザンテースト
ロイヤルサッシュ

レーゲンボーゲン
2002 栗毛
フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
母の母
レインボーファスト
1992 栗毛
レインボーアンバー アンバーシャダイ
イーデンブルース
レインボーローズ ファーストファミリー
プティットアミ

脚注

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注釈

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  1. ^ モーリスはその後天皇賞・秋および香港カップを制し、GI6勝となった。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o レインボーライン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年9月23日閲覧。
  2. ^ レインボーライン号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2018年6月6日閲覧
  3. ^ 泥んこ馬場でも一生懸命走る”頑張り屋” アッと言わせる準備は整った レインボーライン”. 競馬ラボ. 2022年5月28日閲覧。
  4. ^ 5R 2歳新馬 競走成績競馬Compass 2016年12月1日閲覧
  5. ^ 2R 2歳未勝利 競走成績競馬Compassより 2016年12月2日閲覧
  6. ^ 2R 2歳未勝利 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  7. ^ 8R 萩ステークス 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  8. ^ 11R 第20回東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII)競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  9. ^ 9R 千両賞 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  10. ^ 11R 第50回シンザン記念(GIII) 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  11. ^ 11R 第25回アーリントンカップ(GIII) 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  12. ^ 11R 第34回ニュージーランドトロフィー(GII) 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  13. ^ 11R 第21回NHKマイルカップ(GI) 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  14. ^ 10R 第83回東京優駿(GI) 競走成績競馬Compass 2016年12月2日閲覧
  15. ^ 第52回札幌記念netkeibaより 2016年12月29日閲覧。
  16. ^ モーリス 競走馬データnetkeiba 12月29日閲覧。
  17. ^ 第77回菊花賞netkeiba 2016年12月29日閲覧。
  18. ^ a b c d 11R 第36回ジャパンカップ(GI) 競走成績競馬Compass 2016年12月29日閲覧。
  19. ^ a b レインボーラインが2年ぶりV/阪神大賞典日刊スポーツ 2018年3月18日閲覧。
  20. ^ [1]スポーツニッポン 2018年4月29日閲覧。
  21. ^ 【天皇賞・春】G1初制覇のレインボーラインは右前肢ハ行の診断 入線後に下馬していた Sponichi Annex(2018年4月29日付)、2018年4月29日閲覧
  22. ^ レインボーライン腱・靱帯損傷疑い 経過観察続ける日刊スポーツ 2018年5月3日閲覧。
  23. ^ レインボーライン(JPN) - 血統書サービス、2022年9月23日閲覧。
  24. ^ a b 週刊競馬ブック 2022年10月2日発売号 P87 日高通信365
  25. ^ ワイズゴールド”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年4月16日閲覧。
  26. ^ ダイヤモンドライン”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年9月3日閲覧。
  27. ^ アニメイトバイオ 競走馬-競走成績 競馬Compassより 2016年12月2日閲覧

外部リンク

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