牡馬(おうま、おすうま、ぼば、おま[1])とは、オスのこと。雄馬(おすうま、おうま[1])とも言う。

メスの馬を表す対義語として、牡馬に対しては牝馬(めうま、めすうま、ひんば、めま[1])、雄馬に対しては雌馬(めすうま、めうま[1])がある。

呼び分け

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日本語では、繁殖用牡馬種付け用の牡馬)を、俗語種馬(たねうま、しゅば。cf. wikt:jp)、通用語および専門用語種牡馬(しゅぼば。cf. wikt:jp)と言い、去勢された牡馬を騸馬(せんば)と言う。幼獣・若獣全般は、雌雄の区別無く 仔馬英語版 / 子馬(こうま)と言うが、そればかりか、ウマだけでなくシマウマなどをも含むウマ科動物の幼獣・若獣全般を区別無く 仔馬 / 子馬と呼ぶ。

英語では、"male horse" が「牡馬」を意味するほか、"stallionwikt:jp. スタリオン)" は、「(成長した)牡馬」、「去勢されていない牡馬」、および、「種馬」「種牡馬」を、"geldingwikt:en. ゲルディング)" は「騸馬」を意味する。なお、牝馬は "female horse" が「牝馬」全般を意味するほか、"marewikt:jp. メアー)" は、「(成長した)牝馬」、「繁殖用牝馬(種付け用の牝馬)」、「母馬」を意味する。オスの "foal" (wikt:en. フォール、仔馬を含む若い馬)は "colt" (wikt:en. コルト)と言い、仔馬を含む牝の若い馬を意味する "filly" (wikt:en. フィリー)と区別する。

競技における牡馬

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日本における馬術競馬等の業界用語では、牡馬は「ぼば」、牝馬は「ひんば」と呼ぶことが多い。

競走馬として優秀な成績を残して引退した牡馬は、種牡馬となって子孫にその高い能力を伝えていく。また、自身の成績が芳しくなくても、両親や兄弟など近親に非常に優秀な競走馬がいる場合は、種牡馬となることがある。種牡馬一頭で多数の繁殖牝馬種付けを行うことができるため、種牡馬になることができる牡馬の数は、繁殖牝馬になる牝馬の数に比べて非常に少ない。 また、牡馬として生まれても、気性が悪く思うような成績を残せない競走馬は、去勢され、騸馬となることがある。牝馬については去勢することはない。

牡馬の競走能力は、平均すれば牝馬をやや上回っている。日本の競馬では、同年齢の牡馬と牝馬が同じ競走に出走する場合には、基本的に牝馬の斤量(競走において馬が背負う重さ)を2kg軽くする。それでも牡馬牝馬混合の大レースを制する馬は牡馬が多く、馬齢3歳以降の時期にその傾向は顕著である。

脚注・出典

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  1. ^ a b c d 記述の順番は、複数の辞書に準じる。

参考文献

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関連項目

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