【Mリーグ】多井隆晴&白鳥翔でABEMAS同日連勝!「このまま首位をとらえたい」昨期王者が2位浮上

スポーツ報知
同日連勝を果たしたABEMASの多井隆晴(左)と白鳥翔(C)ABEMA

 麻雀・Mリーグの第24節が27日に行われ、昨期覇者の渋谷ABEMASが同日連勝を果たした。第1試合で多井隆晴、第2試合では白鳥翔がともにオーラスで差し切り勝ち。2人合計106・6ポイントの荒稼ぎで、チームは4位から2位に浮上した。

 「Mリーグ界の盟主」が地の底からよみがえった。序盤でつまずき一時は最下位にまで転落した王者ABEMASが、ランキングボードを駆け上がってきた。

 第1試合はチームリーダーの多井が登板。初勝利を狙う鈴木たろう(ドリブンズ)がリードする展開で、チャンスをじっくりと待った。東4局で3900点、南3局では8000点を鈴木優(パイレーツ)からともに直撃であがり、トップ目のたろうに1500点差に肉薄。オーラスでは鳴き仕掛けから「タンヤオ・赤」の500・1000で鮮やかに差し切った。

 多井は今期初トップ。開幕から4戦連続2着としていたが、ここ一番で強さを発揮した。「僕もいるよってのを見せておかないと。自分の中ではここ最近『打ててるな』という感覚があった。次の試合は頼れる男が出てくるので、今日は連勝になるんじゃないですか」

 その“予言”は的中した。第2試合は白鳥が持ち味を発揮した。東1局で親の満貫を仕上げた仲林圭(パイレーツ)を追いかける展開で、東2局で鳴き仕掛けからの「ホンイツのみ」1000オール、東4局1本場では再び鳴き仕掛けから「三色同順・赤1・ドラ1」を3900点を浅見真紀(ドリブンズ)から直撃して差を詰めた。南場は3連続流局と耐える時間が続いたが、オーラス南4局3本場でまたも浅見から鳴き仕掛けの「西・ホンイツ」3900(+900)点をあがり、たまっていた供託棒3本もゲット。合計7800点の価値あるあがりで一気に仲林をかわしてゲームセットとした。

 個人としても連勝を決めた白鳥は「普段は大人しいんですが、僕はやっぱり仕掛けた方が向いてるなと思ったので今日は仕掛けを多く入れてみました」と、してやったりの表情。「このまま突っ走って格闘倶楽部をとらえたいと思います」

 2位以下の8チームが大混戦となっている今シーズン。ABEMASは10月2日の第2試合から13戦ラスなし(1→2→2→2→3→2→3→1→2→3→2→1→1着)で、ついに2位に浮上した。首位を独走する麻雀格闘倶楽部にとっては一番嫌な相手が上がってきた。

 第1試合の結果は1着に多井(+52・6)、2着にたろう(+11・1)、3着に雷電の萩原聖人(▲19・8)、4着に優(▲43・9)。

 第2試合の結果は1着に白鳥(+54・0)、2着に仲林(+11・7)、3着に雷電の本田朋広(▲14・7)、4着に浅見(▲51・0)。

 ■鈴木たろう(寸前でまくられ6戦トップなし)「悔しいです。あれで(順位点)40ポイントなくなると思うと…。相手が強かった。今後につながる2着になれば」

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