川島作品の中ではかなり画が鋭い。作家は薄汚い癖してうるせえとにかくうるせえ。青べか買って笑われ青べか乗ってうるせえ。街の雑然よりよっぽどうるさくそこが良い。左幸子と乙羽信子はやはりマジで良い。
この…
江戸川河口,工業地帯,漁師町,うらかすばし,作家男,行きつけ鮨屋,べか船,顔役消防署長,貝剥き身,釣り人女,旧海水浴場,絡み老人,煙草渡し,船落書き,老人.子供揶揄われ,青色べか船,譲り受け,練習,…
>>続きを読む作家先生と同じく引いた目で人々を眺める。
彼らはどうも下世話で、それがまた当時の風俗の趣きを味わうのを助ける。
それは決して猥雑なわけではなく、はちゃめちゃでドタバタの人情味を帯びた、等身大の人間模…
【此処ではない何処かへ?】
山本周五郎の小説の映画化では黒澤明の『どですかでん』などが有名だがこちらも忘れ難い邦画史上に埋もれた名品だと思う。🚣♀️
少しシュールで貧乏な生活を強いられるどこか…
据え膳食わぬは男の恥とごったく屋女郎左幸子に罵られる物書き森繁久彌だが、「社長」「駅前」シリーズのイメージからミスキャストだろうと思われる。「洲崎パラダイス赤信号」に同じく橋の向こうは、遠浅の海に注…
>>続きを読む1962年 新藤兼人脚本・川島雄三監督作品 カラー 101分。東京と川を挟んだ浦粕の町に三文文士(森繁久彌)がやって来る。この「先生」と土地の人々との付き合いを描く。先生は、増さん(山茶花究)の家に…
>>続きを読む京葉工業地帯の田舎町。小説家が漁村を訪れる。小説家は、青べかというボートを売りつけられる。そのボートでぶらぶらしていると、いろいろな人物に出会う。撮影が美しいようだが、悪趣味。東宝の川島作品は岡崎と…
>>続きを読む山本周五郎原作。
もっと古い時代の話かと思ってた。
舞台は浦安がモデル。滞在する小説家を取り巻く群像劇。
語り手の作家と下世話な庶民の落差が良い。
しんみりする挿話もあるが、概ね騒々しい。
癖…